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誰ひとり取り残さない『ゆるかで温かい繋がり』

今日は地域子育て支援センターでの座談会のお仕事でした。
以前、noteで紹介した思春期(中高生)子育て中のママさん達の座談会。
二回連続講座の第二回。

前回のnoteを読んでいただいた皆さんの中には、
「あれ?子育て支援センターなのに思春期のママさん達?」
と、不思議に感じた人もいらっしゃるかもしれません。
そうです。
通常、地域子育て支援センターの対象は乳幼児の子育て中のママさん達。「あれ?」と感じられても無理もない。

今日お邪魔した支援センターの先生の想いのこもった座談会。
ママさん達のことを本気で考え、誠実に向き合い、「自分に」「この支援センターに」何が出来るのかを一生懸命考えて、『親の会』を開催されたり、座談会を催されたり・・・。
これは簡単に出来ることではありません。
彼女は、お母さん達の言葉をしっかり受け止め、それを自分の想いとともに園長先生に伝えて繋げていく。
そして、それをまた受け止めてくれた園長先生。。。

座談会の最後に
「土居さんとお母さん達のお話しを聴いて、私もとってもスッキリしました」と満面の笑みで語ってくれた先生。
子育てを『他人事』にせず、子育てに関わる自分の『我が事』として、真摯に向き合っているからこそ出てきた、彼女の「スッキリ」した感覚。そこまで自分事に共感できるなんて、本当にステキで素晴しい先生だと心から尊敬した。

ママ達からの感想でも先生と支援センターへの感謝が語られた。
「高校生くらいになると他のお母さんとこうやって集まって話せる機会が無くなってしまうので、この座談会はとても貴重でありがたい」

私自身も参加のママさん達と同じく、高校生のママで思春期子育て真っ只中。ママ達のお話しに心から共感。
思春期の子ども達は、私達親の心を大きく揺さぶってくる言動をしてくることがある。時に、我が子の言動に傷つき、立ち直れないのではと思うくらいに心砕かれることもあるけれど、それでも我が子を愛し、受け入れい慈しむ。そんな心の葛藤を思い思いに語ってくれたママさん達の頑張っている姿に私自身も励まされる。
「自分だけじゃない」と生きる勇気が湧いてくる。

支援センターの先生から広がる『ゆるやかで温かい繋がり』で地域が満たされていく。。。

昔は当たり前にあった、職域や地域などの枠を超えたこの『ゆるやかで温かい繋がり』
特に、人と会う機会を制限しなければいけなかったコロナ禍のここ3年間。
前から家族や友人、地域などの人間関係の絆がしっかり「あった」人は、よりその絆が強くなった人もいる。
けれども、前から人間関係が苦手で、人との繋がりを億劫に感じてしまう人は、かろうじてあった絆をもっと薄めてしまったように思う。

この状況を、人間関係が苦手な人の『個人の問題(責任)』と考えず、「自分には何が出来るのか」「この状況で自分の強みをどう生かせるか」そう考えられる社会を作っていきたい。
そんな子ども達を育てたい。

スクールカウンセラーのお仕事で、人間関係をテーマにした『心の授業』
「話しかけるのが得意な人も苦手な人もいるよね。じゃぁね、得意な人は苦手な人に話しかけてあげたらいいねぇ」と語りかける。「得意な人は自分の特技が生かせるチャンス、苦手な人もそれなら安心してこのクラスで過ごせるねぇ」
下を見ていた子どもの顔が上がる。安心した表情にゆるむ。
大人には当たり前に想えることでも、子ども達にはきちんと言葉で伝えることが大切で、それが子ども達の安心感に繋がる。
安心感があれば、子ども達は自分に出来ることを主体的に考え前へ動き出していく。

『ゆるやかで温かい繋がり』を「わたし」からも「あなた」からもじんわりひろげて。子ども達からもどんどん広がって。
横にも縦にも繋がって。
誰もが安心して暮らせる地域が、社会が広がっていく。

人と人を繋げる。『想い』と『想い』を繋げるソーシャルワーク。
あなたの『想い』もいつか聴かせてもらいたい!
いつか出会えるその日を楽しみに。

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