【Rink】花もほころぶ空の下
包容攻めと病弱受けの作品。J庭51の戦利品です。こちらは改稿版です。
攻め視点で紡がれているお話です。寒空の下、薄着で公園にいる受けと出会うシーンから始まります。受けはあきらかに何か秘密を抱えていて、生への執着がない。放っておけないから連れて帰ることに、という展開なのですが、シリアスな内容の中でも攻め一人称で進むので、ちょっと笑えるところとかあってバランスが良かったです。
諦観している受けが、攻めにごはんを作ったり、猫の世話をしたりする中で、誰かのために生きる、このために頑張れるという気づきを得て、きちんと自分の病気と向き合おうとするところと、エピローグでゆびわの話があるのですが、そこはもう涙なしでは読めませんでした。相手のことを想って、相手のことを待ち続けるって強い気持ちがないとできません。
続編というか番外編になるのかな? あわせて手にした「花もうつろう空の下」では、遠距離恋愛をしながら逢瀬で旅行する二人のエピソードが受け視点で読めます。改稿版(本編)のエッチ以上に二人の親密度が上がっていて、にやにやしながら読みました。
やっぱり辛かったり、諦めたりしている受けが最後に幸せになるお話は最高ですね!
フロマージュおよびBOOTHで入手できます。