阪神タイガースが使うべき男
2023年の輝かしい優勝から一転、首位広島を5ゲームで追う阪神は苦境に立たされている。普段はパリーグを中心に見る私だが今回は思い立って今の阪神で使うべき選手を見つけたので書くこととする。
※いつもセリーグを見ているわけでない素人です。パがものごとを語るなと思われる方もいるかと思いますが、嫌な方はブラウザバックいただく様お願いします。
※当たり前ですが使うべきというのは使えば必ず成功するというわけではありません。結局は指標だの成績だのはまやかしで本来注目すべき中枢部分からは外れています。いざ現実のこととなった時に「お前の言ったこと間違っているじゃないか」と腹を立てるだろうという方はどうぞご自身でnoteなりなんなり思うことを書いてみてください。
※指標等データは8/19時点のものです。
結論
前置きはこれくらいにして早速結論からお話します。
さあ行け快足で チャンスをつかめ
島田海吏 そのスピードで 勝利へ駆けろ
そうです。島田海吏(28)です。2022年に123試合に出場して打率.264、OPS.602とブレイクし昨期も101試合に出場した彼ですが今期はここまで38試合。打席はわずか63しか与えられていないものの打率.278、OPS.657とこれだけを見ればキャリアハイの成績です。しかしながらなぜか今期は怪我をしていたわけでもないのに僅か38試合出場。チーム全体で穴がなく優勝街道突っ走りというチームならば分かりますがそうでない今季の阪神です。はっきり言ってもったいないとしか言いようがありません。西武ライオンズはおろか現在外野手を必要とするチームならばスタメン確約レベルです。
確かに阪神の野手の成績が劣化したとは言え外野手は近本光司、森下翔太、前川右京と未だ健在です。しかし絶対的にポジションを担う近本&森下とは異なり、前川は場合によってはスタメンを外されることがあります。前川自身対左右で大した打撃の差異はなく謎ではありますがそこは置いておくとして代わりに使われる野口は正直キツいですね。これまで打率.192、OPS.476。この状態の野口をこれ以上使い続けるのは本人にとっても酷ですしチームにとっても良いものではありません。まだ24歳と若く経験を積ませることは良く分かりますが、ここまでの挫折を植え付けるのは賛同しかねます。
この状態の野口を使い続けるのぐらいならば前川を対左右どちらでも起用したり、代わりに島田を使ったほうが良いのではと思います。ここまで単純な成績の話をしましたが、ここからは島田を使うべき大きな理由をお伝えします。
阪神の課題
現在阪神は月間6勝10敗で下位中日で負け越しして引き分けを挟んで4連敗中の中絶対に落としてはいけないヤクルトとのカードと首位広島とのカードが控えています。もちろんどんな理由であれ落として良い試合など有りませんが、アレンパを狙う阪神にとっては勝負所ではないでしょうか。私が思うに虎の穴は2番と8番、そして代打です。代打は置いておくとして2番と8番です。
中野拓夢の伸び悩み
全て固定化されているのは役割が明確になっていて良いと思いますが、ここまで硬い起用だとチームも鈍るでしょう。中野拓夢は今シーズン打率.220と苦しんでおり8月に至っては月間打率.143ともはや目も当てられない状態です。出塁率が.306と耐えている中野ですが、既に行われた23の犠打が示すようにチームとして2番に犠打が求められているのならば、島田でも代用が効くと考えられます。そこにもともとの魅力である足も重なればリーグ屈指の2番になる可能性は充分にあります。出塁率も.361ありますしね。
木浪聖也の不調
次に8番ですね。これも明確木浪聖也。彼も去年の活躍から一転苦しんでいますね。打率.195、出塁率.257、得点圏打率.258、14併殺打と去年の木浪を知るファンにとっては受け入れられない成績だと思います。私も木浪が併殺打に終わるとXで阪神ファン荒れるのを良く見ますね。後ろに投手が控える8番打者の役割はただ一つ、塁上の走者を還すことです。昨期は得点圏時の成績が良く、恐怖の8番打者と称えられた彼ですが今年はゲッツー生産機と化してしまっています。木浪のゲッツーの要因は打球角度、鈍足、チーム本塁打の少なさにあると考えられます。前2者はともかく阪神の本塁打が少ないのは今季はもうどうしようもないとしか言いようがありません。昨期の阪神の絶対に走者を還すという8番打者の役割は理想的なものでありそれ自体は良いのですが今のチーム状況に合っていないのではと疑問します。それだけの役割を果たすことがチームとして限界を超えた言わば無理な攻撃である以上はこの戦略の転換―8番の理想を下げることがチームのバランスの良い戦略に繋がるのではと思います。阪神の8番は役割が大きすぎてチーム状況的に崩壊した役割と言えます。
ここで私は8番に中野を置くことを提案いたします。中野であれば俊足ですから併殺崩れを狙えますし、場合によってはスクイズもできましょう。しかし一番の狙いは中野に楽をさせることにあります。中野は前に近本、後ろに森下とビッグな選手に挟まれた立場にあります。それ故チームのためにひたすらに繋ぐことを期待される役割にいます。変に戦術にこだわって繋ぎの意識を持たせるよりもノビノビと打たせたほうが本人とっても楽になるのではないでしょうか。確かに後ろに投手が控え、プレッシャーのかかる場面も多くなるでしょうがそこは中野拓夢。得意の粘りで相手投手を焦らすこともできるでしょう。
私の本質は今シーズン非常にパフォーマンスの悪い木浪聖也の役割を島田海吏で代替してみることに本質があります。言わば惰性的に今の状態の二者を惰性的に使い続けるのであれば、それは無理な攻撃というものです。岡田監督の理想はとても素晴らしいものですが、あくまで理想は理想。チーム状況に応じてその理想を下げる必要があります。木浪の代わりのショートは小幡で充分でしょう。小幡は24歳と若いながらも結果を出しておりスタメンで見たい気持ちが個人的にありますね。
最後に
最終的な結論としては私は次のようなスタメンオーダーを見てみたいなと思います。
1 中 近本光司
2 左 島田海吏
3 右 森下翔太
4 一 大山悠輔
5 三 佐藤輝明
6 遊 小幡竜平
7 二 中野拓夢
8 捕 梅野隆太郎
9 投
今回は島田、中野、木浪に焦点を当てたものであるので他のポジ(梅野とか梅野とか梅野とか)に関しては目を瞑っていただけると助かります。それにもちろんレフトで前川を使うべきというのも分かります。ですが私の本質は前川にない島田の足に注目して阪神の併殺の減少と中野のパフォーマンス向上を狙うことにあります。このようなオーダー皆様どう思いますか?
次があるのならば投手について話したいなと思います。正直言ってこのままだと阪神の優勝は修羅の道……木浪も中野も野口も素晴らしい選手です。このような結果を出すのは誰も望んだことではありません。今の阪神にもモチベーターたる人物がリーダーシップを発揮し、時には決断できる力があると私は思います。
ここまでご覧いただきありがとうございます。私は熱心に阪神を見ているわけではなく、あくまで成績と指標、そして現状のチームからどうすれば課題を解決できるかを考えました。実際はこんなの彼らの打席を見ればすぐに瓦解する戦略であると熱狂的な阪神ファンの方は思うかもしれません。ご意見ご感想お待ちしております。