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Mayumi B
2016年6月29日 14:41
ミヤケのボランティア訪問は、コンスタントに1週間に1度続けている。親密なボランティアをはじめてから数週間が経った。ある日の訪問のとき、志穂はふと思い立ち、自分からTシャツとスカートを脱ぐと、ミヤケの横たわる薄くて、やや湿った蒲団に滑り込んだ。ミヤケは驚くこともなく、自然に志穂の下着に手を伸ばし、意外と器用な手つきで脱がせていった。志穂は、ミヤケのくたびれたベージュのパジャマを脱がしてや
2016年6月28日 12:11
ふーっと、深く息をはきながら、いつまでたっても男は男なのかしらと、志穂は呆れた。志穂の周りには、老人があまりいない。田舎の両親も若いときに結婚しているので、まだ50歳なかばだ。老人の性欲に対して、志穂は驚きながらも、何ともいえない物悲しさを感じた。そして、ミヤケの勇気ある行動を制したことに、なぜか後ろめたさを感じた。ミヤケの家を志穂がボランティア先として、選んだわけは、ミヤケのなかに自分と
2016年6月27日 11:33
ボランティアを始めて2カ月後に結局、志穂は2つのボランティア先に落ち着いた。星野とミヤケのところだ。近ごろは、毎週末、2人の家を訪ねている。星野のところでは話し相手だけをしているが、ミヤケとはあるきっかけで、それだけでなくなった。ミヤケはまだ65歳だが、寝たきりの生活をしていた。30年連れ添った妻に数年前に先立たれ、ミヤケもその介護つかれで病に倒れていた。まだらであるが、認知症も入っている
2016年6月22日 16:27
跪いて、横たわるミヤケに薄い蒲団をかけ直した。これできょうの仕事は終わりだ。志穂は、一時間半の疲れを拭うように、立ち上がるとワンピースを頭からかぶり、短めのスカートの裾を直した。自分の体で一番気にいっている形のいい脚に、視線を後方から感じ、志穂は振り向いた。ミヤケは、柔らかい空虚を楽しんでいるような、くつろいだ表情をしていた。志穂は、ミヤケのその表情を見るのが嫌いではなかった。「