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インティメート・ボランティア

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親切心ではじめたボランティアが、いつの間にか自分の空虚の穴をうめるものになっていた。
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#R18

インティメート・ボランティア 8

ミヤケのボランティア訪問は、コンスタントに1週間に1度続けている。親密なボランティアをはじめてから数週間が経った。

ある日の訪問のとき、志穂はふと思い立ち、自分からTシャツとスカートを脱ぐと、ミヤケの横たわる薄くて、やや湿った蒲団に滑り込んだ。

ミヤケは驚くこともなく、自然に志穂の下着に手を伸ばし、意外と器用な手つきで脱がせていった。

志穂は、ミヤケのくたびれたベージュのパジャマを脱がしてや

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インティメート・ボランティア 7

ふーっと、深く息をはきながら、いつまでたっても男は男なのかしらと、志穂は呆れた。

志穂の周りには、老人があまりいない。田舎の両親も若いときに結婚しているので、まだ50歳なかばだ。老人の性欲に対して、志穂は驚きながらも、何ともいえない物悲しさを感じた。そして、ミヤケの勇気ある行動を制したことに、なぜか後ろめたさを感じた。

ミヤケの家を志穂がボランティア先として、選んだわけは、ミヤケのなかに自分と

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インティメート・ボランティア 6

ボランティアを始めて2カ月後に結局、志穂は2つのボランティア先に落ち着いた。星野とミヤケのところだ。近ごろは、毎週末、2人の家を訪ねている。

星野のところでは話し相手だけをしているが、ミヤケとはあるきっかけで、それだけでなくなった。

ミヤケはまだ65歳だが、寝たきりの生活をしていた。30年連れ添った妻に数年前に先立たれ、ミヤケもその介護つかれで病に倒れていた。まだらであるが、認知症も入っている

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インティメート・ボランティア 1

インティメート・ボランティア 1


跪いて、横たわるミヤケに薄い蒲団をかけ直した。これできょうの仕事は終わりだ。

志穂は、一時間半の疲れを拭うように、立ち上がるとワンピースを頭からかぶり、短めのスカートの裾を直した。

自分の体で一番気にいっている形のいい脚に、視線を後方から感じ、志穂は振り向いた。ミヤケは、柔らかい空虚を楽しんでいるような、くつろいだ表情をしていた。

志穂は、ミヤケのその表情を見るのが嫌いではなかった。

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