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【映画感想】色んな砂の表情が見られる【DUNE/デューン 砂の惑星】

上映日:2021年10月15日
上映時間:155分
配給:ワーナー・ブラザース映画

ストーリー

とある国が裏切られ、転覆し、
その王子が主人公として0からスタートする。
こういった展開はファンタジーでも何でもよくあるイメージで、
パッと浮かんだのは「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」のマルス。
王子なのに国を追われるところから、
最後は大逆転を果たして平和を掴み取る、という流れなんだろうきっと。
特筆すべきは物語ではなく映像の美しさ、
それも『砂』や『砂漠』というところを活かしたものだと思われる。

砂の惑星

とにかく壮大な世界観でありながら、
映像の色味としてはほぼ黄色という異色な作品で、
砂の惑星と言う通り、画面には常に砂が舞っているし、
見渡す限り砂漠という代わり映えしない映像なのだが、
それでも時折挟まれる砂漠の映像はどれも美しいという、
少し不思議な体験をすることになる。

太陽が沈む砂漠、段々になった砂漠、夜の砂漠、サンドワームが動き回る砂漠。
どれをとっても砂漠が映えているし、
かつ毎回キレイな映像だなーと思ってしまう。
1つのロケーション、しかも砂漠という同じ色身の世界なのに、
ここまでキレイと思わせられるのが印象的で、
いろんな表情を楽しめたような気分に。

恐らくそれが今作のメインと言っても過言ではないように思える。
もしかすると序章で盛り上がるまでに時間がかかるからこそ、
違った形でこの世界観を楽しめるように工夫した結果なのかもしれない。

機械周り

個人的に印象に残ったのは機体のデザイン。
どれも宇宙船は洗練されたというか、
出来る限り余計なものをそぎ落としたような形で、機械感がなく、
移動手段としての乗り物というデザイン性を感じた。

特に帝国が使っている大きな輪っかのような船。ちくわ???
言えばスターウォーズのスターデストロイヤー、
いやもっと大きいと考えるとデス・スターのようなイメージかと思うが、
それにしても奇抜なデザイン過ぎる。
あれの名前を知りたい。

小型のヘリコプターのようなものも羽ばたき機と呼ばれ、
トンボのようなデザインをしていて面白い。

他にも機体ではないがメカニカルデザインというか、
保水スーツや振動を起こす装置など、
砂の惑星だからこその面白い装置が出てくる。

あとは最初は意味があるのかな?と思っていた人体シールド装置。
接する物体が危険距離まで自身の肌に近づくと赤く反応し、
簡単な接触なら青く反応するというものだが、
全員使うし簡単に突き抜けるしで見所はなかったが、
血や欠損描写なしで相手に致命傷を与えたと一瞬で視覚的に分かるという効果があり、
なるほど!と思ってしまった。

これならバタバタ戦っている最中でも、
こいつは倒れた、こいつは戦える、と意識せずとも伝わるようになっていて、
面白いアイデアだなーと感心。
こういったアイテムのアイデアに面白いなぁと思わせられる場面が幾つかあった。

総評

ストーリーだけで見ると、
なんか壮大な事が起こりそうな予感…
ぐらいにとどまっている印象で序盤が少し辛かったが、
物語が大きく動いてからはスターウォーズにも通ずるわくわく感も出てきて、
かつ砂の惑星というロケーションも活かしていて、
パート2で跳ねそうな予感を感じさせた一作目。

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