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3月22日。 風はまだ少し冷たい。 デニムジャケットを羽織って家を出る。 いつもとほんの少しだけ道を変えて、買い物に出かける。 春らしい音楽の流れるイヤフォンを耳に差し込み、 桜が芽吹き始めた公園を歩いていると、 きれいな茶トラの野良猫と目が合った。 目が合ったのはほんの一瞬で 彼?彼女?はすぐに私から目を離し、別の方向を見つめた。 その視線の先には、穏やかに彼に話しかける 1人のおばあちゃんの姿があった。 茶トラは動くことなく、ずっとそのおばあちゃんを見つめてい
ドルチェ・ファール・ニエンテ 昨日、たまたまテレビで聞いて印象に残った言葉。 イタリア語で「何もしないことの幸せ」という意味らしい。 昨日は原因不明の頭痛が1日中酷くて、 横になっているしかなくて、何もできなかった。 だから案の定、 なんだか損した気分というか、罪悪感というか、 少しブルーな気分だった。 もちろん、それは番組としてのメインではなくて、 会話の中で、たまたま出てきた言葉。 けれど、妙に心に残った。 そういう言葉に出会う度、なんだか嬉しくなる。 ドラ