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久しぶりに、部屋の掃除をした。 センター対策、冬期講習、私大/2次対策と駆け抜け、 いつの間にか新学年になり、気が付けば、来週からはもう春期講習だ。 この間、およそ3か月。 1日中、授業をしていたような時期もあったし、 スケジュール的にはそこまで重くはない時期もあった。 それでも心はいつも疲れていて 元々そんなに好きでもない掃除へとどうしても気持ちが向かなかった。 床に積み上げられた参考書や 日に日に溜まっていく埃を ただ、ぼんやりと眺めていたような気がする。
なんとなく気乗りしない月曜日。 春物のブルゾンを羽織って軽快に駆け出す女の子を横目に、 私はからし色のタートルネックに顔を埋める。 なんだか、自分だけ冬に、取り残されたみたいだ。 **** 特になにがあったわけでもないのに、 何もしたくないし、 誰とも話したくない。 授業だってしたくないし、 子どもが別に好きなわけじゃないし、 好きなアイドルだとか 好きなものだとか 正直、興味はない。 なんでこの仕事、してるんだっけ? 無駄にうるさい革靴の音も、 生徒たちの大
午前8時過ぎ。 久しくアラームの仕事をさせてもらえてないスマホを確認する。 昨日、寝るのが遅かった割には意外と早く目が覚めた。 そのままリモコンに手を伸ばす。 電気ではなく、エアコンのリモコンだ。 まだ少し寝ぼけている頭より先に、 スマホを確認するために布団から少し出した手が 部屋の気温の低さを教えてくれた。 3月も半ばとはいえど、この人工的な温もりがなければ、 おそらく私はずっとここから出ないんだろうな。 なんてことを思いながら、眠る前とたいして変わっていないインス
最近また一から英文法や英文解釈といった 英語の本質を学び直しているんだけど、 多くの参考書はそういった文法の本質を説明するときに 「日本語と英語の違い」をいくつか例として挙げていて、 それがまた、おもしろい。 例えば「時制表現」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ I forgot my smartphone yesterday. (昨日、スマホ忘れちゃったんだ) I have forgot my smartphone. (スマホ、忘れちゃった…) 日本
ようやく大学受験が落ち着いたなぁ、なんて呑気に構えていたら、 どうやら世間も職場も「次」へと向かって、とっくに動き出しているようだ。 春期講習への問い合わせや 新学年に向けての体験授業で ほんの少し寂しくなっていた予定表はどんどん埋まっていく。 あまり先のことを考えて動くのが得意でない私は、 常に先を見て動いている上司や保護者・生徒たちを見て すごいなぁ、なんてつい感心してしまう。 きっと私はそういう人たちのようにはなれないけれど、 最近は、別にならなくていいと思うよう
授業のやり方を変えた。 テキストも作り直しながら、手探りの日々を送っている。 使い慣れたテキストで、説明しなれた言葉でやったほうが そりゃもちろん「やりやすい」に決まってる。 けど、それをしなかったのはやっぱり今年の生徒たちのことがあるから。 何人も、悔しい想いをさせてしまった。 努力の方向性が完全に正しかったのかは別として、 誰一人として「頑張っていなかった」生徒はいなかった。 『頑張ったのに・・・』 そう思わせてしまった。 「大学受験の失敗」という受けとめ難い