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インタビューシリーズ#2  お洋服を愛する人たちと、一緒につくるお店

こんにちは。このnoteでは、主に私が考えていることをコラムに綴っていますが、新しくインタビュー記事も投稿していくことにしました。
友達や知り合いなど、私が個人的に話を聞きたい人に声をかけて、お喋りした内容を通して、その人の活動を紹介します。(フリーランスのクリエイターや、個人経営のお店など、個人事業主の人が多くなる予定ですが、特にジャンルなどは決めていません。)

今回は、セレクトショップ「No.9-the Nines- ザナインズ」オーナーのひらみんこと平見愛弓さんです。ショップ店員として勤務していたお店にて、昨年独立してちょうど一周年。オーナーとしてのお店のこだわりや、情熱を掘り下げて聞いてみました。

私: ひらみんはいつも「楽しい!」と話してくれているけど、その楽しさや、お店のこだわりを聞かせて欲しいです。

ひ: いっぱいあるけど、お店の中のこだわりで言うと、スッキリさせておくことを意識してるかな。独立する時に店内の什器の数も、商品の量も、仕入れ先も減らして、お客さん同士がすれ違った時に肩が当たらない空間にして、鏡を見た時に全身を見やすく、壁も広々空けることで、商品を入荷した時にもすぐに撮影してインスタにアップできるようにしたよ。

私: インスタも、他のショップでは真似できないような、めっちゃ独特な発信やコミュニケーションをしている印象があって、本当に興味深いんよね。

ひ: 確かにうちのインスタライブ独特かも。一つには、売ることをそこまで優先していないっていうのはあるかも。個性的なデザインの服を扱っている自覚はあるから、お客さんの手元に届いた時に「思ってたのと違う」ってならないように、ちゃんと予め服の特徴やコーデのことを伝えておきたいと思ってる。どちらかというと自分のクローゼットをお裾分けしているような感じかな。「みんなこれ仕入れたから見て!」みたいな。

私: 「売らなきゃいけない」っていうよりも「これ良いよね!」っていう感じが伝わる。自分が心から気に入った物だけを仕入れていて、その好みの感覚が分かり合える人がお客さんだからこそ、よね。そういう意味でも、「いっぱい集客したい」っていうよりも、既にいるコアなお客さんとの信頼関係に重きを置いているよね。

ひ: うちはずっとインディーズでやっていきたいんで(笑)

私: 逆に、セレクトショップの大変さや難しさは、どんなことがある?

ひ: 何が売れるか分からんこととか。「これは気に入る人が多そう!」と思って仕入れても予想が外れたり、逆にちょっと意外な商品が問い合わせいっぱい来たり、読めない。なるべく在庫を持たないようにしていて、お店の中もスッキリさせていたいから、品数が少ない中でコーデを組むのも難しいところかな。それでもセールはしたくないから、多く仕入れるよりは、その時その時の手札でコーデ組みながら、どこより早くインスタに良い写真をアップするようにしたいと思ってる!

私: 「セールしたくない」ってよく言うてるけど、服屋さんのセールの問題点って具体的にどういうところにあるんかな。

ひ: 私自身が元々めっちゃ服が好きで、欲しい服は探し回って問い合わせしまくって、やっと手に入れたりとかしてたから、その服がセールで売られてるの見た時に単純にショックなんよね。それをする側に立った時に、「じゃあ、お客さんを傷つけることをしたくない」って思う。安くした物を買ってくれた人が、次回その倍の価格で買ってくれるかというと、そうでもないから。

私: 逆に言うと、価格帯も商品数も幅を狭めて、この範囲にちょうどフィットするお客さんにがっつり絞るようにしているんやね。

ひ: それはめっちゃあると思う。セールは全部が全部悪いわけじゃないと思うけど、安くすること以外の方法でお客さんに喜んで貰えるようにしたいとは思う。予約してくれた人に向けてライブ配信したりとか、オリジナルグッズ作ったりとか、通販のお客さんにお手紙入れたり。

私: お客さんを喜ばせることをいつも考えているし、上手よね。ひらみん自身が「推し活」を好きなのもあるんかな。

ひ: めっちゃある。推しにされて嬉しいことが分かってるから、それを接客に置き換えられるし、推しに裏切られた時の怒りってハンパないから、自分は裏切らないようにしたいとも思うし。好きなブランドの推し活をお客さんと一緒にやってるような面もある。利益を得てもそれを自分のためだけにとどめるより、お店のお客さんに喜んで貰えるように還元していくほうが楽しい!って思うし。

私: 今後、こういうことをしたいっていう夢や目標はある?

ひ: お客さんと一緒に服作りたいっていうのは、あるかな。自分が好きな物を作るだけよりも、お客さんと一緒に作って「できたね〜」って言い合えるのが楽しいと思う。自分の希望をちょっと聞いてくれるような服屋さんって特別やし、そう成りたいなって。
セールをしないで、お客さんを傷つけないような仕組みを作りたいとも思う。予約販売をしたりオリジナル商品作ったり、うちのお客さんが悲しい思いをしないで済むような循環を作りたいな。
あとは、異業種とコラボみたいなこともやりたい。ご近所のお店とTシャツ作ったりして、地域を盛り上げるようなこともやれたら良いと思う。

私: めっちゃ良いね。ワクワクする。引き続き応援してます!

今後も、コラムの投稿と並行して、こうしたインタビュー記事の投稿もしていきます。ここまで読んでくださってありがとうございました。



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