エンジニアから漫画家へ!アラフィフのフリーランスへの挑戦
50歳を前にした転機
今年(2024)、自分でもびっくりなことが起きました。というか自分で決断したんですけど。。。
今年の3月まで上場しているIT企業のSEマネージャをやっていたんですが、色々とタイミングが重なって、なんと4月からフリーランスをやることに・・・!
昔から「いつかは独立したい」という思いはありました。ただ、そうは言っても会社員って、なんだかんだ安定していることもあるし、25年間も続けてきたやり方を変えるって相当なことなんですよね。
前職を辞めた後、2003年にセールスエンジニアとしてITセキュリティの会社に入社し、直近の10年間はSEマネージャとして、大体同じようなマネージャ業務を続けてきました。もちろん色々とチャレンジはしてきましたし、毎年昇給もしてきました。
ただ、同じ業界に21年、直近では10年間同じ職種(マネジャー)をやっていると、流石に飽きがきてしまったのが去年2023年の春頃。
マネジメントは奥が深くまだまだ極めたとは言えないけれど、飽き性の自分としてはどうしても他のことがやりたくなって、上司に相談。
結果、内々で社内の新規事業をやっている部署にSEとして異動することが決まりました。
毎年秋にある来期の体制を決めるマネジャーミーティングでも、「マネージャ辞めまーす」と空気を読まない発言をしつつ、来年からの社内での新しいチャレンジに内心ワクワクしていました。
だがしかし、、、、
なんと、色々と社内事情があって、異動の話自体がなくなってしまったのです!「え〜〜!!まじで!!」という感じでした。
まあ事情が事情なのでしょうがないんですが。。。
ということで、自分が戻るマネジメントポジションも埋まってしまい、同じ部署でまたSEのプレーヤーとしてやるのも飽きているので、もう他の会社を探そうと思いました。
で、2023年末から、上司とも相談して働きながら転職活動をすることに。
正直なところ、自分のいるセキュリティ業界はITの中でも人不足で、経験豊富な人材は転職にそんなに困らないんです。同業界だと、年収もアップした上ですぐ決まるはずです。
でも、飽き性な自分としては「同じ業界はやだー!」と思って、50歳を間近にした分際で、なんと全然経験のない他業種を中心に転職活動をしていました。身の程知らずですねw
主に日本または外資のSaaSスタートアップが面白そうだと思って面接を受けていました。
長年のプリセールス経験と、マネジメント経験があることで、まあある程度のところまでは面接が進むんですが、、、なかなか決まらない。まあ、年収も妥協せずにプレイヤー中心に受けていたので、まあアラフィフにはなかなか厳しい戦いでしたねw
2, 3ヶ月やって、5, 6社くらい落ちたところで、転職の方向性をもう少し考えようかなと思ってました。。。
「転職して楽しいことがやりたいだけど、場所がない。。それならフリーランスという選択肢もあるのかも?」と思い始めていたんですが、ちょうど2024年の1月から2月にかけてプライベート含めていろんなことが起きまして「これは運命かも?」と思うようになりました。
結果、「ダメだったらまた考えればいいや」と思って、何の当てもないけど退職を決断。4月からフリーランスをやることになりました。
フリーランスでどうやって食べていく?
勢い余って退職することになったんですが、じゃあ何をやろうってところです。
実は当初フリーランスでやろうと思ってた仕事は、グラフィックファシリテーション(グラファシ)とグラフィックレコーディング(グラレコ)でした。会社の人達にも聞かれたらそう答えてました。
グラファシは2022年から1年かけてプロコースというものに通って、「それなりに」できるようにはなってましたし、グラレコは個人や会社内で描いたりしてたので、ある程度できる自信はありました。
でも、グラレコ・グラファシの営業的なことを少し始めてみると、実績のない自分に対してなかなか仕事を依頼してくれる人はいない、という至極当たり前のことに気づきます。
それでも、最初は産みの苦しみだ!小さなところからコツコツ実績を作っていくしかない!と思って、本格的に営業をしないとなーと思っていた時にふと思ったのが、
「ちょっと待った。。。自分の本当にやりたいことって、グラファシ、グラレコなんだっけ?」
会社員をやっていた時に、チームのマネジメント、組織活動に生かしたいと思ってやり始めた「グラファシ」。
会社のミーティングの議事録や、会議の進行に一工夫加えたい、楽しみたいと思って始めた「グラレコ」。
よく考えると、どっちも会社員としての自分があった上で、その延長線上としてやりたかったことなんですよね。
「会社員という前提をとっぱらった上でやりたいことって何なんだろう?」
と自分に問いかけた上で出てきた結論が、小学校の時からなりたいと思っていた「漫画家」でした。
実は最初になりたいと思ったのが8歳だったので、40年越しではあるんですが(笑)せっかくフリーランスで好きなことにチャレンジするんだったら、漫画を描きたい。漫画しかない。と思うようになり、あっさりと方向転換しますw
よし、漫画家になって食べていくぞ!(大丈夫か??)
まずは実績作り!
漫画家といっても、いきなりジャンプとかマガジンで連載とか無理だし、X(Twitter) や Webでバズって広告収入とかを得るのも現状のフォロワー数と実力では難しいので、とりあえず考えたのは、企業向けの広告漫画。
企業であれば、そこそこ予算もあるし、IT業界の知識を活かせばそういったところから仕事が取れるのではという、浅はかかもしれないけど仮説を持ちました。
まず手始めにやってみたのが、クリエイターEXPOという展示会に出展すること。個人や小規模のクリエイターは自分をアピールし、仕事を依頼したい企業はクリエイターを探しに来るという、営業には絶好の機会。
実績もないまま準備は大変だったんですが、元SEマネージャで、ITインフラ、セキュリティに強いというメッセージは他にいないんじゃないかと思ってアピールしたところ、まあまあ興味は持ってもらえました。
結果、そこそこ良さそうな見込み案件としては3件を獲得、そのうち1件を無事受注!結構出店料も高かったので、なんとか元は取れました。
並行して、知り合い経由で、企業案件を1件受注し、それ以外にもお話をいただいている案件が2件あり、まだまだ少ないですが、出だしの3ヶ月としてはまあまあ良いスタートが切れているじゃないかなと思ってます。
まだ公開できる作品としては完成していないですが。。
自分のブランディングをどうするか問題
正直なところ、企業向けの広告漫画の案件については、ある程度実績ができた後は、営業をしっかりやればなんとかなるかなと思ってます。
大して実績もないくせに自信過剰な言い方に聞こえるかもしれませんが、プリセールスをやってきたこともあり、100件必死で営業すれば1件くらいは確実に受注できる自信はあります。あとは営業にかける時間と数の問題かなと。
でも、せっかくSNSがあるのだから、自分のブランディングを確立させて、それにマッチした案件が来たり、自分から発信する漫画も描いていきたい。できれば出版での印税も収入に加えたい。
その地盤となるために、今取り組んでいる大きなものとしては以下2つがあります。
1. タスクシュート認定トレーナーとしての活動
「タスクシュート」という、世間的にはまだまだマイナーではありますが、タスク管理界隈では熱烈に支持されているタスク管理・時間管理メソッドがあります。
僕はこのツールのファンで、会社員時代からもう13年くらいずっとこれでタスク管理しています。
ここ最近ですが、タスクシュート協会というものができて、認定トレーナー制度ができたので、早速養成講座に申し込みをして、先日試験を受けて無事合格することができました。
そもそも自分がこのタスクシュートを使ってここまで人生うまく、楽しくやって来れた気がしているので、もっと楽しく仕事をする人をこのタスクシュートを伝えることでやっていきたいという思いが一番強いです。
そこに加えて、タスク管理を中心とした情報発信をすることによって、「漫画家✖️タスク管理」といった自身のブランディングをしていきたいと思ってます。
2. コルクマンガ専科 第10期生でのスキルアップ
マンガ編集者として有名な佐渡島さんが代表のコルクのマンガ専科。前から入りたかったんですが、ちょうど7月に募集を開始していたので、応募をしたところ合格!無事入学できることになりました。
来年の1月までの半年間ですが、漫画を描く上での専門知識やマインドを学びながらアウトプットをしていくというオンラインスクールです。
今後漫画家として一定以上のクオリティや、漫画を描き続けるマインドをしっかりと学んでいこうかなと思ってます。
課題も結構多いみたいで、大変そうなのですが、仕事が少ない今のうちに地固めをしていきたいです。
ここで身につけたスキルや人間関係を通して、いろいろな仕事に繋げていければいいなとも思ってます。
3. SNS(X)のフォロワー数増加
SNS時代の漫画家としては、やはりSNSのフォロワー、正確に言うとファンを増やさなければと思っています。
そのためには、上記のタスク管理関連の活動や、コルクの活動も踏まえて、有益な情報を漫画で発信していかなければならないと思っていますので、Xの発信にも力を入れていこうと思っています。
一人じゃできない正確なので、X運用の基礎を学び交流するためにオンラインサロン「ちんサロ」に入っています。今はフォロワー数3,000人程なので、直近では1万人を目指していきます。
それ以外には、漫画家のあんじゅ先生の「あんまんサロン」に参加したりして、漫画家仲間を増やすためのコミュニティ活動などもしています。
駆け出し漫画家にとっては、仲間は本当に大切にしたいところですね。
最後に
大分長くなりましたが、まだまだフリーランス漫画家としてスタートして3ヶ月とちょっとしか経ってませんので、今後どうなるか正直全然わからないです。。。
1年くらいやってみて全然収入が増える見込みが立たなかったら、前職と同じ業界を狙って就職する可能性も全然あります。子供もまだ2人とも小学生だし。
今は自分の貯蓄と、妻がしっかり稼いでくれているから好きなことにチャレンジできていますが、もうおっさん(初老)なので、夢を追いかけるのではなく、収支をしっかりと追いかけていきたいです。
とは言え、収入がしっかりとある妻にも甘えるところは甘えさせてもらいながら、なんとか1年くらいで独り立ちができるよう必死に頑張っていきたいと思っています。
50歳から漫画家に転身し爆売れして、情熱大陸に出るところあたりが当面のゴールかなと思っています(笑)
これを読んで応援してやってもいいよって人はぜひ、「好き」を押してしてもらえると嬉しいです!
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