
朝のルーティンと歩行禅
毎朝、5時10分ごろに起きだして、コンドミニアムの駐車場を歩くようにしています。
1周約300mあり、だいたい毎日10周しています。
1日中暑いクアラルンプールですが、唯一の涼しい時間帯である早朝に、安全のためにコンドミニアムの駐車場でのウォーキングです。
10周で整える
まずは軽めに体操をして、肩や肩甲骨を回しながら(「前田健太」選手の肩回しのように)2~3周します。この時、今日の体調を感じることができ、今日1日のスタンバイをするような気持ちで始めます。
その後、3周ほど軽いランニングをします。この時も無理はせずに、あくまでも呼吸に注意しながらペースアップしていく感じで、さらに体の具合を確かめ、感じていきます。
軽いランニングの後は呼吸を整えながら2周します。この頃になるとじんわりと汗が出始めて、少しハイな気分になってきて、体が起きたのを感じます。
最後に、呼吸と気持ちを静めるために2周ほど「歩行禅」を行います。
部屋に帰ったら、YouTube で、5分間の軽めの有酸素運動を行い、シャワーを浴びてスッキリとします。
歩行禅
歩行禅とは、歩くことに意識を向けながら心を整える瞑想の一種です。
座禅のように静かに座るのではなく、歩くことそのものを瞑想の手段とするため、日常の中でも取り入れやすいのが特徴です。特別な場所や道具は必要なく、ただ歩くことに集中するだけで、心が落ち着き、思考がクリアになります。
私の場合はわずか10分ほどですが、頭も体もすっきりとして、澄み切っていくのを感じることができ、貴重な時間になっています。
「禅」や「歩行禅」については、『422yasu』さんの note が非常にわかりやすくて参考になります。いつも楽しみに読んでいますよ。
私の実践方法
最後の2周は、この歩行禅の時間に充てています。
まずは、背筋を伸ばし、呼吸を整えながらゆっくりと歩き始めます。
足の裏が地面に触れる感覚、風の流れ、周囲の音に意識を向けることで、次第に心が静まっていきます。
歩き始めると、まだ頭の中にはさまざまな雑念が浮かんできます。
そこで、まずは意識的に今日の予定を確認したり、note に書きたいことを思い浮かべたり、執筆中の小説や構想中のプロットを考えたり、日本語クラスのアイデアを考えたりと——。
思考が散らばりながらも、歩を進めるうちに、少しずつそれらが整理されて、呼吸に集中していくのを感じます。
雑念との向き合い方
時折、自分が知らず知らずのうちに早足になっていることに気づく瞬間があります。そんなときは決まって、何か考え事をしているときです。
ただ、雑念が湧くこと自体を否定せず、「ああ、また何かに囚われていたな」と、そのまま受け入れて、もう一度歩くリズムを呼吸のリズムに整えるように意識を戻します。
歩調を整え、呼吸を感じながら一歩一歩踏みしめることで、また静けさが戻ってきます。
禅との関わり
私は以前から「禅」に興味があり、時間があれば座禅を組んだり、写経を行ったりしています。特に写経は、文字を書くことによって心を整える時間となり、集中力を高めるのに役立ちます。また、子どもの頃、習字を習っていた当時の時間を思い起こしたりできます。
その影響もあり、歩行禅を行うことで、より深い静けさと自己との対話の時間を得ることができるようになりました。
大切な時間
朝のこの時間は、単なる運動ではなく、一日の始まりに心と身体を調和させる大切なひとときです。
静かな朝の空気を感じながら、無駄なものをそぎ落とし、シンプルな自分に戻る。この積み重ねが、穏やかで充実した一日へとつながっていくのだと思います。
朝の澄んだ空の下、今日もまた、ゆっくりと足を踏み出す。
歩きながら、心を整え、一日のスタートを迎える。
この時間を、これからも大切にしていきたいと思います。