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アプリを使いこなすマレーシア人

日本語を学んでいる生徒さんたちに携帯を見せてもらうと、アプリだけで何画面もあります。
まあ、私も結構多くの種類のアプリを使ってはいますが、やはり若い生徒さんたちのアプリは非常に幅が広いのが特徴です。

「WhatsApp」

マレーシアで生活するうえで必須のアプリが「WhatsApp」です。
WhatsAppはマレーシアにおけるコミュニケーションの中心的な役割を果たしており、個人・ビジネスの両方で広く使われています。
Metaが2009年にリリースしたメッセージ送信アプリで、音声通話やビデオ通話、グループチャットが可能です。
まあマレーシア人でこのアプリを使っていない人はいないでしょう。
2023年の調査によると、インターネットユーザーの約97%がWhatsAppを利用しているそうで、すごい普及率です。
家族や友人、同僚とのやり取りだけではなく、ビジネスのコミュニケーションでも一般的に使われていて、顧客対応でも使われています。
マレーシアでは LINE はほとんど使われていなくて、ほとんど日本人だけですね。

「Touch’n Go(タッチアンドゴー)」

マレーシアでは、コロナ禍の最中からさまざまなキャッシュレスの電子決済サービスが一般的になってきました。
その中でも「Touch’n Go」(略して TNG と書かれることが多いです)は、交通系のICカードで、高速道路や駐車場などで広く使われています。
現在ではアプリとしても使われていて、スーパーやコンビニ・レストラン、市場の露店でも決済できるスーパーアプリです。
いまや、「Touch’n Go」なしにはマレーシアでの生活は成り立ちません!
日本でも使えるところが増えていますよね。

マレーシア発スーパーアプリ「Grab」

今やアジアを代表する配車アプリが「Grab」です。
スタートからわずか10年あまりですがその成長度はすさまじく、配車サービスの雄「Uber」をアジアから撤退させました。
現在では、単なる配車アプリというだけではなく、電子決済でも欠かすことはできなく、生活インフラとして機能しています。
「Grab」の成長を目の当たりにしていますが、アジアのメガベンチャー企業の成長の凄まじさには正直驚嘆せざるを得ません。

「Shopee」
オンラインショッピングを代表するアプリで、アリババやタオバオといった中国のECプラットフォームとの提携や商品供給を受けていて、家電、ファッション、食品、日用品まで幅広いカテゴリーの商品が購入可能なため、都市部から地方まで浸透していて、幅広い年齢層で利用されています。
安さが大きな魅力で、アプリも使いやすく、英語、マレー語、中国語と多言語対応なので便利です。
また定期的なセールも人気で、毎月「月と日にちが同じ数字(12月12日のように)の日」にはビッグセールがあるため、多くの人が「Shopee」を利用して買い物をしています。
マレーシアの月間アクティブユーザー数は約3,000万人なので、ほぼマレーシアの全人口です。

「小紅書(RED)」

月間アクティブユーザー数は約150万人と言われていて、まだまだ利用人数は少ないのですが、最近若い世代を中心に利用者が増えている人気の中国発のアプリです。
美容製品、食品、観光地のレビューが主流で、商品や観光地を映像で紹介する投稿が多く、美容やファッション、ライフスタイルに関心のある女性ユーザーが多いのが特徴です。
私も、日本語を学んでいる女生徒さんから教えてもらいました。
SNSだけではなくECとしても利用できるアプリで、人気の「インスタグラム」に「アマゾン」をくっつけたようなアプリで便利なようです。

賢く使いこなすマレーシア人

マレーシア人は、ただ便利だからアプリを使うのではありません。
限られた時間を節約し、必要な情報を共有し合っています。
その姿には、デジタル時代を生きる世代の知恵が見事に感じられるのです。
スマホを操作する姿には、より良い暮らしを目指そうとしているマレーシアの人々の心が感じられます。
マレーシアのデジタルライフはさらに進歩していくでしょう。


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