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サイエンス記事の記録・紹介(随時更新)

・京都新聞の記事「琵琶湖で新種の「ボルボックス」発見 緑藻の一種で古代湖での新種発見は「世界初」」(中西英明)2024年11月6日 5:35 配信

・海藻がなくなった海で駆除の対象となったウニ。身も少ないため、神奈川県水産技術センターで回収して養殖することに。エサをどうするかが問題でしたが、キャベツの一大産地・三浦半島で廃棄されるキャベツを分けてもらい、ウニに与えています。5年前から始まったという取り組みに迫りました。⇒ https://yahoo.jp/DWIcio(映像提供:日テレNEWS24)

https://yahoo.jp/DWIcio

・ウォーキングは休憩も大事らしい。人間の体は安静時から運動に移行する過程で多くのエネルギーを消費するため、同じ距離をウォーキングする場合、歩き通すより立ち止まりながら歩いた方が効果的な可能性があるとの研究結果。

・BSテレ東「いまからサイエンス~アニメの世界が現実に!植物同士が「会話」する!?」(2024年11月20日放送)
「植物同士が情報をやりとりする!?そんな現象を世界で初めて映像でとらえた埼玉大学の豊田正嗣教授!その注目の技術から植物の不思議まで加藤浩次がとことん聞き込みます!」

番組内容:今回は、世界初!植物同士で情報を伝達する様子を映像でとらえ、その仕組みを明らかにした埼玉大学の豊田正嗣教授!さらに、自分を守るための特別な機能を備えていることも分かった。そして、これまではっきりしなかった触ると閉じるオジギソウの仕組みも解明!脳も神経もない植物がどうやって、自分を守ったり情報を伝えたりするのか…?それらを可視化した驚きの科学から植物の不思議まで加藤浩次がとことん聞き込みます!
世界からも注目される、植物内部の様子をリアルタイムで可視化する豊田先生の植物イメージング技術。実はこの技術、物理学の手法が用いられ、そしてミクロのものをマクロでとらえる特別な発想から生まれた。そんな独自の技術を生み出した豊田先生が科学に興味を持ったきっかけは単身赴任のお父さんが、よく買ってきてくれたあるお土産だった…?

・スザンヌ・シマード著、三木直子訳『マザーツリー』
「森林はインターネットであり、菌類がつくる巨大な脳だった」樹木たちのコミュニケーションを可能にする「地中の菌根ネットワーク」研究をもとに、自然のなかに秘められた「知性」を解き明かす!

・安浪誠祐+Richard S.Lavin『VOA:睡眠障害の原因からチッ素排出量の現状まで』(松柏社、2012年)の第2課・第5課・第9課の本文要約

【要約】第2課「藁(わら)でできた家の復権」
 今、藁の束でできた家でも非常に頑丈にしうることを示す新たな証拠が出て来ている。英国で住宅建築における藁や麻といった素材の有効性を研究しているBath大学のPete Walker教授によれば、家を藁で造る利点とは、まず藁は簡単に手に入る比較的安価な再生可能素材であり、藁は成長するに従って二酸化炭素を吸収するので環境に有害な影響を及ぼさないこと、また藁の束の壁は比較的厚みがあるので非常に優れた断熱材となり夏は外気の熱を遮断し冬は一度暖まった室内の熱を外に逃がしにくくするので家の光熱費を減らし環境にも優しいことなどが挙げられる。現在藁の家に寄せられている関心は気候変動問題に対する直接の回答であると教授は言う。また、米国で環境に優しい住宅建設会社を経営するDavid Lanfear氏によれば、藁の家にまつわる一般的なイメージの中には燃えやすいという点も含まれているが、耐火性の試験で藁の家は好成績を収めているという。氏の会社の職人達は接合部分に金物を使わず伝統的な技術・工法を使ってしっかりした土台と屋根を造り雨を防ぐそうである。氏は藁で出来た建物は大いに理にかなっていると納得している。

【要約】第5課「自動水栓の細菌汚染に関する報告」
 自動蛇口は節水とハンドルに手指が触れる際の感染の拡大を防ぐために頻用されてきた。しかし、Johns Hopkins病院のチームが行った調査によると、自動蛇口の装置は衛生面でのメリットはほとんど無いことが指摘された。自動蛇口の半数にレジオネラ菌が検出されたのに対して、手動蛇口では検出されたのは15%に過ぎなかったという。健常者はレジオネラ菌に感染することは滅多にないが、免疫システムの低下した患者には肺炎を引き起こす原因となる可能性がある。塩素剤による水道管の消毒後でも、手動蛇口の7%、自動蛇口の29%に細菌汚染が認められた。この原因は、研究者達の推測によると、自動蛇口は複雑な構造で手動蛇口よりも部品が多く使われているため細菌が繁殖する場所や表面が多く、また流れる水量も少なく、したがって水圧も低いので部品の表面から細菌を除去することが出来ず、閉じ込められた細菌が生体膜を形成して定着し、それが少量の水と結合して細菌の繁殖を促進しているということである。この報告を受け、同病院では、院内に設置された水道は全て自動蛇口から手動蛇口に取り替えられることになった。

【要約】第9課「世界規模での肥満問題」
 世界の肥満動向を調査した研究によると、肥満の割合は1980年当時と比べてほぼ2倍に増加したという。肥満や高血圧、高コレステロールは、もはや裕福な先進国だけで見られる現象では無くなり、現在では低・中所得の国や地域まで拡大し全世界的な課題になっている、と研究チームを率いるMajid Ezzati教授は述べている。肥満はふつう身長に対する体重の割合を示すBMIの数値で判定され、WHOの基準では30以上を肥満と定義付けている。世界で最も平均BMI値の高い地域は太平洋諸島諸国で35前後、先進国でただ一ヶ国だけ突出して高い平均BMI値の国は米国で男女とも28を超えていた。一方、高血圧に関しては、先進国では、心臓まひや脳卒中の主な原因となるような高血圧を抱える人々の割合は1980年から低下していることが分かった。健康診断や治療の改善に加え、塩分や健康に害を及ぼす脂肪分の使用を減らすなど、健康的な食生活を奨励する呼びかけが広まった結果とEzzati教授はみている。米政府が発表した食事に関する新ガイドラインでは、塩分や糖分、脂肪の多い肉類等の摂取量を減らし、自然食品や魚介類、全粒の穀物を増やし、食事の半分を果物や野菜にする事、また全般的に食べる量を減らす事を奨励している。これらのガイドラインが世界中で認知され、人々が運動量を増やすのと同時に、より健康的な食事をとることが望まれる。

・【水族館部】タコ愛溢れる高校生が世界的大発見!?専門家も認めるスゴイ研究 2024/12/6(金) 18:00配信

・10歳の研究発表に世界驚愕「アゲハの記憶は遺伝する」

・世界最高齢とみられる74歳前後の野鳥が卵を産んだと、アメリカの生物学者らが発表した。

・【独自】隈研吾さん設計の市庁舎に完成6年でカビが「もっとボロくなる」市民不安の声…総工費は40億円 群馬・富岡市(2024/11/19OA)
この人が設計した建物、あちこちで早期劣化が問題になってますよね。見てくれだけしか考えてないんだろうなぁ。

建築エコノミスト・森山高至氏:
(隈氏の建築は)常識的な木の使い方ではなく、“デザイン優先”なところがある。(木に)カビが生えない処理はあるが、その処理方法にはお金が掛かったり、色々な制約がある。予算がデザインとしての“スッキリさ”“シャープさ”と矛盾する。
隈研吾氏の設計事務所側は「イット!」の取材に、「富岡市と慎重に対応しておりますため、コメントは控えさせていただきます」としています。
FNNプライムオンライン

・2024年12月7日毎日新聞「今週の本棚」
山本義隆さんの『物理学の誕生 山本義隆自選論集Ⅰ』を村上陽一郎さんが評しています。東京大学における科学史の権威である村上さんが、在野の研究者である山本さんのことを「ある年代以上の人間にとって、著者の名前は、ある種の感慨を惹き起こす伝説の源であろう」と説き起こしているのは、東大を離れていった山本さんに対する最大級の敬意でしょう。
本書の中心で、そのタイトル「物理学の誕生」の由来になっているのは、山本さんが母校である大阪大手前高校で行われた後輩達への講演ですが、村上さんは「天文理論発展の状況を、現代流に丁寧に数式化することで、丹念に裏付けながら説いていく手法は、高校生にとって、得難い体験になったに違いないし、本書の読者もまた、それを追体験できる」と、人に本書を手にとってみようとさせる書評になっています。
村上さんは、『ボーアとアインシュタインに量子を読む』の書評のときもそうであったように、わずかな異論をはさむことも忘れていませんが、「十六世紀文化革命」論の重要性を指摘されているのは、さすがだと思います。

・シャチがヘラジカを襲う・・・〈ヘラジカの捕食は、シャチにとっては自然な食性の一部ではないが、条件が整えばこの賢い哺乳類は、ためらうことなく、いつもと違う獲物を狙う。シャチにとってヘラジカは、アザラシやアシカと同じタンパク源の1つにすぎない。栄養価の高い大型の獲物を捕まえるチャンスを逃すはずはないのだ。〉

・朝日新聞夕刊

・メモ NHK「日本人とは何者なのか」
古代DNA解析の成果による「最初の日本人」の姿が示される。人類が最初に東南アジアにやってきたホアビニアン。その直接の子孫であるマニ民族がタイにいる。縄文人骨は東南アジア古人骨グループに入り、縄文人はホアビニアンである。つまり、東南アジアから北上して3万年前に日本列島に入り、日本列島は誰もいないところであり、交雑していない。これが縄文人で、1万6000年前から縄文文化を築いていった。初期集団は1000人。

・地殻変動が専門の京大防災研究所の西村卓也さんが南海トラフ地震に対して、講演されています。

・ノンブレイン・メモリーという脳神経以外の細胞記憶がわかり始めた。記憶と学習は脳だけで行われるのではない。細胞記憶は、学習と同様に長期集中刺激よりも、休憩を挟む短期の間隔刺激によって活性化される。膵臓が過去の食事パターンを覚えていたり、癌細胞が化学療法を記憶してしまう可能性もある。実際、私たちの記憶は画像やメールの保存のように外部化されており、それと同様、脳も個体の記憶をアウトソーシングしている可能性がある。臓器移植による提供者の記憶残像もよく聞く話である。いや、その全く逆に、全体細胞のアウトソーシング先として生まれたのが脳なのかもしれない。

Cells Beyond the Brain Show Surprising Memory Abilities

A new study reveals that cells outside the brain, such as kidney and nerve cells, can also store memory by responding to repeated stimuli similarly to brain cells.

Researchers found that non-brain cells can activate a “memory gene” when exposed to spaced chemical signals, a process mirroring how neurons learn better with spaced intervals rather than cramming.

This discovery suggests that memory formation might be a fundamental property of all cells, not just those in the brain.

By engineering these cells to emit a glow when they activated the memory gene, the scientists tracked how the cells learned to recognize repeated signals.

The findings not only provide a novel perspective on memory but also hint at potential health applications for conditions related to memory and learning.

・もしノーベル賞受賞者に会う機会があったら、何を尋ねますか?
カロリンスカ研究所で生物医学を学ぶソフィア・イスクラーク(Sofia Iskrak)は、2022年の化学賞受賞者キャロライン・ベルトッツィ(Carolyn Bertozzi)に会い、ベルトッツィが学生時代にどのような学生だったのか、科学をテーマにしたお気に入りの本、科学を志す学生へのアドバイスなど、差し迫った質問をぶつけた。

・心の中のゾウと仲良くなると、人は動く | Masaki Takebayashi | TEDxGlobisU
竹林 正樹|心の中のゾウと仲良くなると、人は動く
1972年青森県生まれ。
若い頃、祖母に通院を説得して拒絶された経験から、「人を自発的に健康行動へと動かす」ことの探求を始め、ナッジ理論(自発的によい行動へと後押しする設計)に出合う。
ナッジの魅力を穏やかな津軽弁で語りかける講演は全国で好評で、学会発表では立ち見が出ることも。
最近は自治体のナッジ戦略助言や、若い実践者の学会発表支援などの人材育成に注力している。

・金尻カズナさんFB投稿(2024/11/23):「「雲はなぜ落ちないのか」子どもの頃からの不思議がYoutube見て解決。目からうろこ。たしかに、水分子の重さは空気中の窒素や酸素の分子よりも軽い。湿った空気は乾燥した空気よりも浮力が高い。単純なことなのに。

空気を熱する熱気球よりも水蒸気気球のほうが浮力高いし、水分子の方が空気抵抗高いから浮力もでるし、いつかそういう乗り物も出てくるかも。と妄想してしまった。ネットで調べると、ヘリウムは水素分子の2倍の重さとのこと。水蒸気H2Oだからヘリウムよりも軽いかもと、Wikipediaで調べたら、200年前に浮くためのガスとして水蒸気を使用する概念は存在していたらしく、2003年にドイツの大学チームが150 °Cの水蒸気を使用したガス気球を作っていた。しかし、沸点が高く凝縮しているため、あまり実用的ではないとのこと。世の中ってやはり甘くないのね。」

・未知の昆虫の発見

・科学の扉、開けちゃいました。~理系東大生のステキな好奇心~
[Eテレ] 12月4日(水) 午後7:25 〜 7:55
その扉の先には、無限の世界が広がっていた! 理系東大生が語る、「科学の扉」が開いた子ども時代の思い出、そして好奇心あふれる研究生活…科学へのロマンに満ちた30分。
アインシュタインの「科学の扉」が開いたのは父に方位磁石を見せてもらった5歳のころ。「目に見えない力が物を動かしている!」…そして彼は20世紀最高の物理学者への道を歩んでいった。では現代の天才たちは? 番組では理系東大生7人の「科学の扉」と今の研究テーマを聞く。壁をはうツタ、巨大な船、ドラえもんのバイバインのような細胞分裂、レモン電池…など、小さな好奇心から芽生えた科学のロマンとは! ゲストは伊沢拓司
【出演】伊沢拓司
【語り】上田早苗
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科学の扉、開けちゃいました。~理系東大生のステキな好奇心~

・ノーベル化学賞2024を解説【AIによる脅威の構造予測】

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