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パレスチナ/イスラエル情勢をめぐる追跡記事🇵🇸🇵🇸🇵🇸(随時更新)

・ピース・フィロソフィー・センター記事(Thursday, November 16, 2023):イラン・パペ教授「何があっても道義的コンパスを失ってはいけない」
You should never lose your moral compass no matter what happens: A summary of Ilan Pappe's talk at UC Berkeley, Oct 19 2023

・『パレスチナの民族浄化』の著者、イラン・パペ氏へのインタビュー記事「なぜイスラエルは苛烈な暴力をいとわない国家になったのか? 長く迫害されたユダヤ人の矛盾、イスラエル人歴史家に聞いた」2024/12/14(土) 9:32配信

・「行き過ぎた国家主義のシオニズムは衰退し、崩壊する ―イラン・パぺ(イスラエルの歴史家)」宮田律さんの記事 2025年1月19日

・【特別公開】ナクバという《ジェノサイド》——抗すべきは「大量虐殺」だけではない(岡 真理)2024.12.19
※『世界』2025年1月号収録の記事を特別公開。

・ハミッド・ダバシ(比較文学、映画芸術論などを専攻するイラン系アメリカ人のコロンビア大学教授)が、「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」(2024年1月18日)と題する寄稿で(Thanks to Gazaなどという表現には違和感を禁じ得ないが)、ヨーロッパの哲学者たちがイスラエルのガザ攻撃を支持していることを辛辣に批判している。なお、ダバシのヨーロッパ哲学批判は、ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』(作品社)で全面的に展開されている。

・NHK記事「アウシュビッツ生存者の子がパレスチナのために声をあげるわけ」2024年1月29日

・パレスチナの詩人作家、ガザ・イスラム大学の教授で、シェークスピアやジョン・ダンなどを研究していたレファアト・アライールRefaat Alareer(1979年9月23日~2023年12月6日)の詩‘If I must die’(X(旧Twitter)2023年11月1日付けポストより)。アライールはロンドンの大学で修士号を取得し、ガザのイスラム大学で16年間教鞭をとった。ガザの現状を英語で発信しようとして教育に力を入れ、ガザの一人一人の人生を物語にして出版した。「We Are Not Numbers」という団体を共同設立した。2023年10月にはデモクラシー・ナウ!のインタビューを受けている。ガザをワルシャワ・ゲットーに例えた。避難先の学校にイスラエル軍から電話があり、居場所を特定したことと殺害を予告されたため、周りに被害が及ぶことを避けるために避難所を離れ、妹の自宅に移動。2023年12月6日、イスラエルの爆撃により彼の兄と妹、そして彼女の娘4人とともに殺害された。

If I must die ガザ 絶望から生まれた詩 - NHKスペシャル - NHK

新刊『物語ることの反撃』(リフアト・アルアライール編 、藤井光訳、岡真理監修・解説)
リフアト・アルアライールが忘却に抗うため編み遺した、23の反撃の物語。過酷な「日常」を書き留め、暴力と支配に物語ることで抵抗する。そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるために届けた作品集。

・数十人のレバノン人を殺害し、数千人のレバノン人を負傷させたイスラエルのポケベル攻撃に関する『60 Minutes』の記事は、レバノン人の声を一切取り上げず、完全にイスラエルの視点から語られた。その過程でレバノンとガザにおける戦争犯罪が正当化された。

・リフアト・アルアライールほか著『ガザの光――炎の中から届く声』(斎藤ラミスまや訳、早尾貴紀解説)が発売されました。本書には、ガザ地区内外のパレスチナ人による様々なエッセイや詩が収められています。以下のサイトには、研究者のアスマア・アブー・メジェドさんによるエッセイ「なぜ私たちは今もスマホを握りしめて録画し続けるのか」が全文掲載されています。

・[2024年]11月、オックスフォード・ユニオンがイスラエルのアパルトヘイトとジェノサイドをテーマに討論会を開催した。この討論会はシオニストたちの反発を招き、英国警察による調査まで行われた。

・長周新聞「ジェノサイドを終わらせるために日本が果たすべき役割 パレスチナ問題における大国の責任を問う 法政大学名誉教授・奈良本英佑」(2024年12月20日付掲載)

・疋田哲也さんからシェア。

ニュージーランドの詩人エム・ベリーの詩:
‎<わたしたちのせいで>
‎今朝 私は知った
‎英語の言葉 ガーゼ
‎(繊細に織られた医療用の布)
‎それは アラビア語の「غزة」つまり「ガーザ」 からきている
‎ガザの人々は 何世紀にもわたって熟練した織物職人だった
‎そこで 私は 知りたいと思った 
わたしたちの傷の どれだけ多くが
消毒され包帯をあてがわれてきたのか
ガザの人々のおかげで
そして どれだけ多くのガザの人々が
これまで 放置されてきたのか
私たちのせいで

・イスラエルの占領下で暮らすパレスチナ人家族の物語を伝える近著を著したネイサン・スロール(Nathan Thrall)へのインタビュー記事「イスラエルの『支配システム』を理解する」(2024年7月3日配信)

・パレスチナを支持するコロンビア大学ロースクール(法科大学院)のキャサリン・フランケ教授に対して事実上の解雇の措置を取った大学当局。

・<[2025]1月15日まで無料公開>無法化が進むイスラエルとアメリカ【小田切拓に聞くパレスチナ・イスラエル】

・公開書簡:「ドイツはパレスチナ人殲滅を支援することをやめるべきである」(1年以上にわたって、ドイツはイスラエルに政治的、財政的、軍事的、法的支援を提供することで、パレスチナ人の殺害と非人間化に積極的に加担してきた。イスラエルの残虐行為へのドイツの加担は止めなければならない。)

ドイツは国策としてイスラエル支持を表明し、ブランデンブルク門にイスラエル国旗をこれ見よがしにぶらさげたり、ルペンの反・「反ユダヤ主義」=「イスラエル」支持=反「パレスティナ」=「マグレヴ系」排除デモを「シュピーゲル」が大きく取り上げたりなど、どう考えても行き過ぎである。

・ニューヨークのユダヤ教超正統派が集住するウィリアムズバーグの地のルーマニア由来のサトマール派のハシディック・コミュニティから抜け出してレズビアンの作家としてドイツで生きる選択をした作家で、その半生を綴った回顧録をもとにした全4話のリミテッド・シリーズの米独合作ドラマ『アンオーソドックス』で知られるデボラ・フェルドマン(Deborah Feldman)の寄稿「ドイツはユダヤ人が住むのに良い場所だ。ただし、私のようにイスラエルを批判するユダヤ人である場合は別だが」(2023年11月13日)

・武井彩佳さん(ドイツ現代史、ホロコースト研究)の記事「ドイツとイスラエルの和解とパレスチナ問題」(2013.10.08)

・南アフリカが2023年12月29日、イスラエルを相手取ってガザでの行為について、ジェノサイド条約違反で国際司法裁判所(ICJ)に提訴&仮保全措置請求をしたが、これは国際法上、第三国による対世的(erga omnes)義務違反の主張ということになるそうだ。それで思い出したのは、2000年女性国際戦犯法廷のハーグ最終判決文で「対世的(erga omnes)義務」という概念が適用されていることだ。判決第1部で、戦後日本の歴代政権が一貫して主張してきた国家間合意の平和条約で「解決済み」とする論理に対して、判事団は、日本軍性奴隷制のような「人道に対する罪」は、ラテン語でいう対世的(erga omnes)義務(=二国間ないし多国間ではなく国際社会全体に対する国家の義務)を生じさせるという判断を示している。つまり、「人道に対する罪」のような重大な人権侵犯は、それを犯したその一国だけに関わるものではなく、犯罪がどこで行われようと、その犯罪は国際社会全体に関わるものであるから、国家が政治的な協定や合意を通して、被害を受けた個人の損害賠償請求権を斥けることはできないとしている(第1部パラグラフ75~80、第6部パラグラフ1041~1045)。今回の南アフリカの訴訟で「対世的(erga omnes)義務」概念の実際の適用を見て感慨深いものがある。なお、2019年にロヒンギャに対する行為についてガンビアがミャンマーに対して起こした訴訟もまた同様の構成で、第三国による対世的義務違反の訴訟だったそうだ。

・国際司法裁判所における南アフリカ代表8人の口頭弁論(2024年1月11日):南アフリカはイスラエルがガザのパレスチナ人民に対し、ジェノサイド条約第2条に違反して、ジェノサイドの定義に該当する犯罪を行っていると訴えた。

* 南アフリカ代表による口頭弁論のビデオ(3時間)
South Africa levels accusations of ‘genocidal conduct’ against Israel at UN Int'l Court of Justice
United Nations

* 南アフリカ代表による口頭弁論の逐語録

https://www.icj-cij.org/sites/default/files/case-related/192/192-20240111-ora-01-00-bi.pdf

* 南アフリカによる審理開始請求

https://s3.documentcloud.org/documents/24252642/192-20231228-app-01-00-en.pdf

* 南アフリカ代表の口頭弁論に関する記事の中ではクレイグ・ムーリーが書いたものが最も良い。元イギリス大使(作家、人権活動家)はオランダのハーグを訪れて、平和パレスにおける南アフリカ代表の口頭弁論を傍聴している。メモを取る紙は許されたのに、ペンは凶器になるという理由で取り上げられたそうだ。
Your Man in the Hague (in a Good Way).
By Craig Murray, Jan 11, 2024.

・『ナミビアは、ガザの罪のない市民に対する人種差別主義者イスラエル国家の大量虐殺意図に対するドイツの支持を断固拒絶する
 ナミビアの地で、 ドイツ は1904年から1908年にかけて20世紀最初の大量虐殺を行い、数万人の罪のないナミビア人が最も非人道的で残忍な状況で死亡した。ドイツ政府は、ナミビアの地で犯した大虐殺に対して、いまだに完全な償いをしていない。従って、ドイツがその恐ろしい歴史から教訓を引き出せないことを考慮し、ナミビア大統領は次のように述べた。
 昨日2024年1月12日、ドイツ連邦共和国政府が、#InternationalCourtofJustice(#国際司法裁判所)において、イスラエルがガザにおいてパレスチナ人に対するジェノサイドを犯しているとして、南アフリカが提起した道徳的に正当な告発を拒絶するという衝撃的な決定を下したことに、深い懸念を表明する。
 憂慮すべきことに、ドイツ政府は、ガザにおける23,000人を超えるパレスチナ人の暴力的な死や、食糧や必要不可欠なサービスが極度に不足する中、ガザの85%の市民が国内避難民となっている懸念すべき事態を示す国連の様々な報告書をないがしろにして、国際司法裁判所において、ガザと占領下のパレスチナ領土における罪のない市民に対するイスラエル政府の大量虐殺的でおぞましい行為を擁護することを選択した。
ドイツは、ガザにおけるホロコーストやジェノサイドに相当する行為を支持しながら、ナミビアにおけるジェノサイドに対する贖罪をふくむ、国連ジェノサイド禁止条約へのコミットメントを道徳的に表明することはできない。ヒューマン・ライツ・ウォッチなど多くの国際機関が、イスラエルがガザで戦争犯罪を犯していると厳しく結論を下している。
 ガインゴブ大統領は、2023年12月31日に行った「平和を愛するいかなる人々も、ガザでパレスチナ人に対して行われている殺戮を無視することはできない」という訴えを繰り返す。ナミビア大統領は、ドイツ政府に対し、国際司法裁判所において、イスラエルの大量虐殺行為を擁護・支援する第三者として介入するという不適切な決定を再考するよう求める。(ナミビア大統領)』(石田英敬X 2024年1月14日)

・ドイツ公共放送によるナミビアでの植民地支配と虐殺の歴史を説明した2023年の動画。70%の農地がドイツ系住民の地主に占有されていることへの抗議も出てくる。

・翻訳家・くぼたのぞみさん旧Twitter投稿(2024/1/14)より:「英米が支持するイスラエルのガザのジェノサイドを南アフリカが国際司法裁判所に訴え、イスラエルが反論し、ドイツがイスラエルを擁護し、それをナミビアが批判するという展開。ドイツとナミビアの関係はJMクッツェーのエッセイを巡り連続3回書いたので、ここで読めます。

JMクッツェーが2015年にケープタウン大学公開講座で行ったレクチャー「ナミビアにおけるドイツの征服への抵抗Resistance to German Conquest in Namibia」はここで実際に聞くことができます。よかったら。」

・しんぶん赤旗■ドイツがナミビアから持ち去った…「十宇架返還すべきか」【ベルリン歴史博物館公開シンポ】2018年6月21日(木)

 19世紀末にドイツが南部アフリカの植民地から持ち去った石の十字架を、現在独立国となっているナミビアに返還すべきか?この十字架を収蔵するベルリンのドイツ歴史博物館が6月初め、両国の専門家を交えて公開シンポジウムを開きました。討論は、アフリカでの植民地支配の負の遺産や欧州中心史観をいかに克服するかというテーマに及びました。(ベルリン=伊藤寿庸 写真も)

●19世紀末植民地支配負の遺産
 この十字架は、「大航海時代」の1486年にポルトガルの航海士が現ナミビアの海岸(「ケープ・クロス」)に建てたもの。ポルトガルの国章と「ポルトガル国王ジョアン2世がこの土地を発見するよう命令を発した」との銘文が刻まれています。その2年後には、歴史の教科書で有名なバルトロメウ・ディアスがアフリカ最南端の喜望峰に到達します。

●独軍の大量虐殺
 ドイツは、1884年にこの地域を「南西アフリカ」として植民地化。その後、十字架はベルリンに運ばれました。その後30年間のドイツ植民地支配下では、ドイツ軍によるヘレロ、ナマ人の大量虐殺(ジェノサイド)が起きるなど、深刻な爪痕を残しました。
 同博物館のラファエル・グロス館長は、植民地支配の歴史が「人種思想、反ユダヤ主義、ナチスの支配との強い結びつき」を持っていたと指摘。しかし「歴史的正義」をどう実現するかはほとんど議論されてこなかったとして、シンポの意義を強調しました。
 南西アフリカは、第1次大戦後、敗戦国となったドイツに代わり南アフリカが長期間支配。1990年に、ナミビアとして独立しました。
 かつて民族解放闘争に参加していたグイベブ駐独ナミビア大使は、「植民地から持ち去られた文化財について討論する勇気を称賛する」と述べながら、「歴史的文化財は起源国に戻すべきだ」と主張。ナミビアは、2017年にドイツに対し正式に十字架の返還を要求しています。
 ドイツ支配下で、現地の人々は「科学的」な「人種」研究の材料とされましたが、ドイツの博物館や大学が所蔵している人骨は、すでに11年から返還が始まっています。
 ポルトガル植民地や人種主義の歴史に詳しいロンドンのキングスカレッジのフランシスコ・ベタンクール教授は、1980年代から、入植者と先住民の関係を見直すなど博物館の展示が様変わりしてきた経緯に触れ、「欧州の優越を示す場から、聞かれたコンタクトゾーン(接触の場)へと変えていく」大切さを語りました。
 ドイツ側専門家は「文化的自決権のために返還が必要だ」、「国際法上は返還の義務はないが、持ち去ったこと自体が植民地支配の不正に基づくものだ」と発言。

●「人類への犯罪」
 ドイツ側の慎重な言い回しに、ナミビアの参加者からは、「われわれがなぜ返還の立証責任を負わなければならないのか。他民族を征服し、略奪したことは、人類に対する犯罪ではないのか」などと厳しい意見が出ました。
 国立ナミビア大学のエレン・ナムヒラ教授は、ドイツ植民地支配に抵抗したヘンドリック・ウィトボーイの日記や手紙が、2005年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産となったことに言及。欧州列強によるアフリカの分割に対する最初期の抵抗の記録として、まだドイツ各地に散逸している残りの日記の発見と返還を求めました。
 そしてドイツとナミビアの絡まりあった歴史の事実は変えられないが、「文化財を送り返して終わりではない。両国の国民や若者がこれから対話と協力をしていくことが重要だ」と述べました。#集団虐殺 #ジェノサイド #列強 #植民地支配 #植民地主義 #植民地

※ナミビアwiki:1840年にイギリスがケープ植民地との往来のためにウォルビスベイ一帯の領有を開始したが、その他の地域には支配は及ばなかった。1883年4月にドイツ帝国の商人アドルフ・リューデリッツは部下のハインリヒ・フォーゲルザングをこの地に派遣し、同年5月1日にフォーゲルザングは在地のベタニア人の首長ヨーゼフ・フレデリックスからアングラ・ペクエナの地を購入した。翌1884年にドイツ帝国はウォルビスベイ以外の地域について、このドイツの商人フォーゲルザングがベタニア人の首長フレデリックスから購入した土地を足がかりにドイツ領南西アフリカとして保護領化を宣言した(ドイツ植民地帝国)。 #大航海時代

https://goo.gl/Xfsb16 ←第2次世界大戦後に起こった内戦の76%は植民地化された地域で起こっていた。
https://goo.gl/xeENi6 ←ドイツ・カッセルで5年おきに開かれている現代美術展「ドクメンタ」、その2002年はアフリカ出身のオクウィ・エンヴェゾーが総指揮を執り、アフリカ視点からの「グローバリゼーション」が意識される画期となった。
https://goo.gl/j7NGVu ←グローバリゼーションとは世界化・地球化を意味する。では何が世界化しているのだろうか。  コロンブスが1492年、「新大陸」を発見した時代、ほとんどの人は農村で生活を営んでおり、当時の人が生涯で最も遠くへ移動した距離は平均24キロくらいだったといわれている。そんな時代、ブラジルにやってきたポルトガルの商人に、土地の長老か問いかけた。
https://goo.gl/vLxgnP ←ポルトガル・スペインの海外進出には、貿易の利益を求めるとともに、植民地を得て富を吸い上げ、支配を円滑にするため住民をキリスト教に改宗させるという側面もあった。
https://goo.gl/1j6ZhV ←植民地支配下の朝鮮から「朝鮮総督府(日本が朝鮮に置いた植民地統治機関)からの寄贈」「盗掘」「略取」でわが国に移った文化財1つ1つをどう扱うのか…原産国に無条件返還の世界的趨勢にキチンと向き合うべき…と。

・2024年3月1日、ニカラグアがドイツをジェノサイド条約違反でICJに提訴した。イスラエルの重大な国際法違反のために使われることを明確に認識しながら、ドイツがイスラエルに政治的・財政的・軍事的支援を行ってきたことがその理由である。とりわけUNRWAへの資金拠出の即時再開とイスラエルへの軍事支援の即時中止を要求している。以下の記事は、具体的な数字を挙げているが、「ストックホルム国際平和研究所によると、ドイツ政府はイスラエルに輸入兵器の23.9%を提供しており、武器調達の面では米国に次いで2番目」だそうだ。言うまでもなく、UNRWAへの資金拠出の打ち切りやイスラエルと防衛協力を行っている点では日本政府も同罪である。

・パレスチナ問題に対する日本の責任
① 第1次世界大戦後に行われたサンレモ会議(1920年4月25日決議)で英仏による中東の委任統治とバルフォア宣言の履行が明記された。参加6カ国中に日本の代表もいて、山東(シャントン)半島の利権や太平洋島嶼の委任統治の承認を求めて日本は決議に賛成した。つまり日本はアジア太平洋地域における植民地支配を認めてもらうのと引き換えに、中東の植民地分割を承認したのである。したがって、パレスチナ問題の起源に日本はまず加害者側で関わっているという歴史的責任を負っている。
② 第二次世界大戦においてはホロコーストを行ったドイツの同盟国であった責任。
③ 2014年のネタニヤフ首相の来日の際に安倍首相は「日本・イスラエル間の新たな包括的パートナーシップの構築に関する共同声明」を結び、イスラエルに対する装備や技術移転が可能になった。このイスラエルとの包括的パートナーシップによって、現在のガザ攻撃に日本の防衛装備品や技術が用いられていることは否定できないだろう。日本は本来ならば、国際司法裁判所や国際刑事裁判所などの判断を受けてイスラエルとの包括的パートナーシップの即時停止を行わなければならないが、この「共同声明」以降、産官学を挙げてイスラエルとのパートナーシップの提携を行っていて、現在ジェノサイドが行われている最中にも防衛省がイスラエル製のドローンの購入も検討したりなど、政府レベル、企業レベル、更にはアカデミアにおいてもイスラエルとのパートナーシップが国策として推進されているので、それを止めさせる責任が有権者にはある。
*日本・イスラエル間の新たな包括的パートナーシップの構築に関する共同声明

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000038473.pdf

*2024年3月19日発売の『AERA』3月25日号の24〜25ページに形山昌由さんが執筆された記事「虐殺への直接の加担〜防衛省がイスラエル製ドローンの導入を検討」

2024年3月19日発売の『AERA』3月25日号 p.24〜25

*防衛省のイスラエル製ドローン輸入は「一線を越える」。防衛大卒業生が実名で反対する訳【取材・執筆=國﨑万智(@machiruda0702)】 | ハフポスト NEWS

*バナバ民族の日本軍の占領、虐殺、戦争犯罪、強制移住の歴史を知る人は日本では少ない。しかしコモンウェルズ諸国や英国では「西のパレスチナ、東のバナバ」と称され有名です。
 北口学さんFB投稿(2021/12/14):

「今夜、フィジー共和国の離島に、日本軍によって、連合国軍によって強制移住させられたバナバ民族は、明日の12/15強制移住記念日を祝う準備をしています。
 日本軍は食糧不足と資源を狙って彼らを強制移住させ、キリバスから強制連行した男性たちを使役しました。そして敗戦、終戦を知るとそれまでの蛮行で戦犯訴追を恐れて200名以上の徴用した人々を海岸の崖で皆殺ししました。死体の中、洞窟に隠れて二か月潜んでいたカブナレ氏によって大量虐殺が明らかにされました。
 私はキリバスのタラワで老いたカブナレ氏と話し、銃創や日本刀の切傷跡を見せて頂きました。
 日本軍は飢えから椰子の実を一つもいだ島民青年二人を斬首しました。ハンセン病の患者や家族は小舟に乗せ海上で機銃掃射とガソリンで船ごと焼き払いました。
 慰安婦となる事を拒んだ女性は全裸で道に面した椰子の木に縛り付けられ「この道を通過せる者、この女の股間に指を毎回入れよ」と日本軍は島民に命じたため、島民は誰もその道を使わなくなりました。死んでしまった彼女の遺体はどこに行ったか分かりません。多分、日本兵が海に捨てたんだろうと思います。これらはキリバス政府が1990年代に行った戦争被害調査国会報告書に書かれ、キリバス語から英語、現在邦訳中の記述の一部です。
 父を目の前で斬首された女性は強制移住させられた島で小学校校長になっていました。可愛がって下さいましたが数年前にお亡くなりになりました。
 戦後初めて日本人として訪問した私。彼らの島と強制移住させられた島。キツい視線を当初浴びました。
 通いつめて30年。支援を始めて30年。
 あっと言う間の30年。
 彼らの名前はバナバ民族(banaban)、強制移住させられた島の名前はRabi島。フィジー共和国の僻地、さいはての離島、結核や貧困が今なお国内最悪の島。
 12/15は彼らがこの島に置き去りにされて76周年の記念日。移動距離は赤道直下から南回帰線。日本に当てはめると日本からフィリピンの距離に相当します。
 明日は盛大な式典が行われる。
 50周年の時には南太平洋の国際政治の巨人故カミセセ・マラ首相も来島された。彼の著作『パシフィック・ウエイ』は有名で邦訳も刊行されています。国際世界での南太平洋諸国の魂の覚醒と支柱となった彼の政治哲学。私もそこにいた。
 行くたびに古老のおばあちゃん達が椰子の木の下で「ハトポッポ」や「兵隊さんのおかげです」を合唱して下さる。私が喜ぶ日本の唄だろうと微笑みながら。
 私は笑顔で耳を傾けながら胸が掻き締められる想いで切なさ、情け無さの極み。日本人は彼らの存在すら知らない。
 私のこの僻地離島通いはまだまだ続きます。
 世界で初めて植民地民が宗主国を相手取って裁判を起こした民バナバ民族。それはマオリやアボリジニ、世界の先住民族の闘いが始まる契機となりました。
 この彼らの島では私の名前を知らない人はいません。人口8000人の4つの村があるRabi島。
 私が心底、心を開きリラックスできる島には日本から何の支援も援助もありません。電気も水道もガスも定期船航路も産業もない島。
 30年付き合うと色々な変化の波に彼らは飲み込まれて来ました。少数民族としての特別自治区、島へのアルコール持ち込み飲酒禁止、英国から勝ち取った賠償金の消滅と貧困から20年前からフィジー政府の管理下。彼らの民族意識も変化しました。
 貧困の中から自立の為の新しいエコな産業創出、ココナッツ・ソープとバージン・ココナッツ・オイル、パイナップル栽培。その船出が今年です。そんな変化の一部始終を見つめて来ました。
 隣りの島はツバル人が日本海軍監視の賃金で購入したKioa島。半径10キロのエリアにミクロネシアのバナバ民族、ポリネシアのツバル人、メラネシアのフィジー人が住む不思議なエリアとなっております。その全てが、日本軍が上陸占領に起因しています。
 彼らの歴史は南太平洋一円の中学校の歴史教科書でも記載、広くコモンウェルズ諸国に知られています。「西のパレスチナ、東のバナバ」と言われ有名なのですが、日本人だけが知らないのです。
 フィジーに住むバナバ民族の事を知って下さい。日本の皆さま。
詳しくは下記のHP。写真は明日の式典準備中の様子。
https://www.banaban.com
サイト内で「manabu kitaguchi」でご検索頂きますと私の知らなかった私に関する多様な私の記録もでできます。でも、彼らの歴史を知って頂きたく思います。彼らの祖島、バナバ島(英名オーシャン島)は戦前、大正期から人口急増に不可欠な肥料としてのリン鉱石を輸入し、日本の農業増産・人口急増を支えました。常駐の日本人医師夫妻もおり、労働者としての日本人、とりわけ琉球や中国人苦力がいました。沢山の邦人の墓所もありました。欧米人と中国人は第二次世界大戦開戦直前に施設を破壊し、バナバ民族を置き去りに避難しました。無血上陸した日本軍の蛮行はひどいモノでした。」

*北口学さんFB投稿:

「「東のパレスチナ、西のバナバ」と世界的に有名なのに、日本人だけが知らない😭
南太平洋、赤道直下のバナバ島(英名オーシャン島、日本軍は大洋島)に残された日本人リン鉱石採掘労働者が大正時代に建立した石碑の英訳をバナバ民族の方から依頼されました。
荒い読み取りで、文字が欠けている部分も沢山ありましたが、日本から最遠の日本軍占領地、米軍との激闘(マキン・タラワの玉砕)で有名なキリバス共和国から貨物船で二日掛かります。
大正期の人口急増期に不可欠なリン鉱石採掘労働者の記念碑がいまだに残っています。
「松岡政直先生記念碑
先生は日本の長野県出身の人物
1901年(明治41年)2月3日に応会社号の航海を創業、人々に尽くし、オーシャン島で彼は誠実に周到に活躍し1916年(大正5年)4月9日、死去。1920年まで彼の会社は1日の日も惜しんで休まず継続してオーシャン島の日本人に尽くました。41歳で死去しました。
オーシャン島の日本人は彼を記念して、その徳を讃え6月に、後世に伝えるためにこの石碑を建てました。。
石碑の文字は水本秋彦が書いた。」
 オーシャン島で中国人の墓の写真とされていたものは、典型的な日本人の墓ばかり写っている写真です。早くから日本人、韓国人、中国人がリン鉱石採掘のために労働者として働いており、日本人医師も駐在していた事もMS.Stacey Kingのコレクションから知りました。早い時期にオーシャン島に労働者として渡り、彼はリーダー的な存在であったことが想定できます。死去した彼のことを先生と呼んでいるのは敬意の表れで、学校の先生ではありません。後からオーシャン島にやってきた多くの日本人労働者の世話をした事が石碑から知ることができます。日本の大正期人口急増は、この島からのリン鉱石が肥料として使用され支えられたのです。いまは廃墟の島で、島を守るため800人ほどが残っています。バナバ民族総数はフィジー共和国にて一万人を越えたと思います。」

・特定非営利活動法人パルシック主催<パレスチナ連続講座> 第6回 ドイツとイスラエル―食と農の植民地主義研究を中心として

2023年10月から1年3か月以上も続いたガザ地区へのイスラエル軍による無差別攻撃と軍事侵攻は、4万5,000人(イギリスの研究チームの調査によれば7万人とも)を超える市民の命を奪っただけでなく、住居、学校、病院など、あらゆるインフラを破壊しました。戦争以前はガザ全土の42%(15,053ヘクタール)を占めていた農耕地も約7割が破壊され、ガザ内での食料生産能力は著しく低下、そして封鎖下での厳しい物資の搬入制限により人為的に引き起こされた飢餓は、このままの状況が続けば2025年4月末までにガザの全住民の91%以上を急性食料不安(IPCフェーズ3)以上に陥れると危惧されています。欧州連合(EU)の外相も、飢餓を戦争の武器として利用しているとイスラエルを非難するほどです。
ヨルダン川西岸地区でもまた2023年10月以降、国際法違反とされる入植活動が急速に進められ、パレスチナの人びとから土地や資源を収奪し、一部の違法入植者たちによるオリーブの木への放火など、農地を破壊する襲撃も相次いでいます。
このような明らかな国際法の違反、ガザにおける戦争犯罪と人道に対する罪の疑いをかけられてもなおイスラエルが突き進む要因は、アメリカやドイツによる支援があるからにほかなりません。ドイツのショルツ首相は「イスラエルとその国民の安全はドイツの『国是』だ」と言いました。人権、人道主義を掲げてきたこれらの国々が、イスラエルに対しある意味盲目的ともいえる姿勢を貫くのはなぜなのでしょうか。
パレスチナ連続講座第6回は、ドイツ現代史、特に食と農の歴史がご専門の京都大学の藤原辰史先生にお話しを伺い、ドイツ現代史・ナチズムとイスラエルの関係、そしてパレスチナにおける食と農の暴力について考えます。
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藤原先生より
ナチスが、ソ連兵や中東欧の住民の餓死を3,000万人想定して(飢餓計画)、ソ連と戦い始めたことはあまり知られていない。それは、ナチスが中東欧をドイツにとっての都合のよい経済圏に変えていく東部総合計画と並んで、ナチスの植民地主義的性質を映し出すものだった。帝政ドイツのアフリカでの虐殺を含め、以上のような歴史よりもユダヤ人の虐殺をイスラエルとの関係のなかで唯一無二の悪行と記憶してきたことが、今回のイスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドに対しドイツが批判できない大きな理由のひとつとなっている。とともに、イスラエルの食と農を通じた植民地主義への無関心とも繋がっていると私は思う。本発表では、食と農の植民地主義という観点からドイツとイスラエルの現代史を概説的に捉え直してみたい。
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オンラインでの開催となります。どうぞお気軽にご参加ください。
<開催概要>
日時:2025年2月13日(木)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
スピーカー:藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)

・【字幕付き動画と文字起こし】パレスチナ人スーザン・アブルハワ氏が、オックスフォード・ユニオンで語った感動的なスピーチ(24.11.28)

または

【この土地の先住民への対応という難題について】Susan Abulhawa
ロシア系ユダヤ人のハイム・ヴァイツマンは、1921年の世界シオニスト会議で、次のように述べた。パレスチナ人は「ユダの地の岩であり、困難な道を進むために取り除くべき障壁である」と。
ポーランド系ユダヤ人のダヴィド・グリューンは、彼はユダヤ風の響きにするためダヴィド・ベン=グリオンに改名したが、次のように語った。「我々はアラブ人を追い出して土地を手に入れる必要がある」。
初期のシオニストたちは同様の発言を数多く残している。暴力的な植民地主義を計画実行した人々であり、先住民の絶滅を画策した人々である。
その試みは完遂されなかった。パレスチナ人の8割を虐殺し、民族浄化したが、残りの2割は留まった。植民地の完成という邪悪な野望にとって、その後の数十年にわたり、その2割が障壁となった。
1967年にパレスチナ全土を征服した後は、さらに邪魔になった。シオニストは、私たちが存在することを悔いている。彼らはさまざまな場面で公に議論した。パレスチナ人やその出生率にどう対処すべきか。彼らは赤子を人口動態の脅威と呼んだ。
ベニー・モーリスはこう語った。ダヴィド・ベン=グリオンは公の場でこう悔やんだと。「パレスチナ人を追放しきれなかった。もし完遂していたら"アラブ問題"は存在しなかった」。
ベンヤミン・ネタニヤフはポーランド系ユダヤ人で、本当の名字をミレイコフスキーと言い、1989年の天安門事件の好機を逃したと悔やんだ。この機にパレスチナ住民を一掃できたはずだったと。「世界が中国に目を向けている間が好機だった」と。
疎ましい存在の私たちをイスラエルは解決しようとした。80年代と90年代に行われた「骨を折れ」作戦も、その一つである。
指示したのはイツハク・ルビツォフ、ウクライナ系ユダヤ人で同じ理由からイツハク・ラビンに改名した。恐ろしいこの方針により、私たちの多くが手足を失ったが、私たちを追い出すことはできなかった。
私たちの不屈の精神に苛立ち、新たな言説が生まれた。ガザ北部の海上に莫大な金銭的価値をもたらす大規模な天然ガスが見つかった後に、特に顕著になった言説だ。エフライト・エイタン大佐の発言が基になっている。2004年の彼の発言は「皆殺しにすべきだ」。
同国で知性と政治について助言するアーロン・ソファーは、2018年にこのように述べた。「殺して、殺して、殺し続ける必要があるが、一日中、毎日続けるのだ」。
私が今年ガザに入ったとき、9歳にも満たない男の子がいた。彼の両手と顔が吹き飛ばされていた。イスラエル軍は空腹の子どもたちを狙い、爆発物を仕掛けた缶詰を置いた。
後で知ったことだが、シュジャイヤ地区では毒入りの食料が使われた。1980年代と90年代には、イスラエル軍は南レバノンで罠を仕掛けたおもちゃを残した。子どもたちが持ち上げると爆発した。彼らの攻撃は悪魔的である。
しかし、彼らの主張によれば、彼らは被害者なのだそうだ。欧州のホロコーストや反ユダヤ主義を持ち出すことで、皆さんの基本的な理性を麻痺させようとしている。毎日のように子どもたちを狙撃する「キル・ショット」も、地区ごとに爆撃して家族全員を生き埋めにし、血統を絶やすことも自衛なのだとか。
イスラエルの主張によれば、ある男が72時間なにも食べずに片腕だけで最後まで闘った理由は、彼の残虐な性格だと言う。ユダヤ人への理不尽な憎悪や嫉妬心が原因だと言う。祖国の人々が解放されるのを見たいという願いではないと言う。
私にとっての論点は、イスラエルがアパルトヘイトやジェノサイドに該当するかではない。パレスチナの命の価値についてだ。私たちの学校の価値についてであり、私たちの研究所、書籍、芸術の価値について。私たちの暮らしてきた先祖代々の記憶が詰まった家のその価値について。私たちの人間性と主体性の価値について。身体や将来の夢の価値についてだ。
立場を変えてみよう。
パレスチナ人がこの80年間でユダヤ人の家を奪い続けていたら。
追放し、抑圧し、投獄し、毒を盛り、拷問し、レイプして殺していたら。
もしパレスチナ人が1年で30万人のユダヤ人を殺していたら。
記者、知識人、医療関係者、スポーツ選手、アーティストを狙い撃ちしていたら。
イスラエル国内のすべての病院や大学を、図書館、文化施設、シナカーゴを爆撃していたら。虐殺の様子を見物できる場所を用意し、観光スポットとして市民が集まっていたとしたら。
もしパレスチナ人が大量のイスラエル人を粗末なテントに押しやり、「安全地帯」と呼ぶ場所で爆撃し、生きたまま人を焼き、水、食料、医療品が届くのを阻止したら。
もしパレスチナ人によって、ユダヤ人の子どもたちが空の鍋を手にして裸足でさまよい歩き、両親の肉片をビニール袋に集めなければならないとしたら。
肉親や友人を埋葬することになったら。
子どもが真夜中にテントを出て、親の墓の上で眠るようなことがあったら。
死を願うしかなく孤独で、ひどい現世を終わらせて家族の元へ行きたいと祈るとしたら。
パレスチナ人が非道なテロを仕掛けて、ユダヤ人の子どもたちの髪が抜け、記憶が消えて、心が壊れ、5歳にもならない小さな子どもが心臓発作で死んだら。
もし私たちがユダヤ人の未熟児を死に追いやり、その泣き声が尽きるまで病院のベッドに放置したら。保育器の中で死に絶え、体が腐乱していたら。
もし私たちが、小麦粉を載せたトラックでユダヤ人の子どもをおびき寄せ、食事を得ようと群がる人々を撃ち殺したとしたら。
もしパレスチナ人が、飢えたユダヤ人の避難場所に食料の搬入を許可し、その後、避難場所と支援トラックに火を放ち、空腹のユダヤ人を殺したとしたら。
もしパレスチナ人のスナイパーが、1日に42人のユダヤ人の膝を撃ち抜いたと自慢したら。2019年にイスラエル兵がやったように。
もしパレスチナ人がCNNのインタビューで、戦車で数百人のユダヤ人を轢いたと証言し、キャタピラに肉片が絡まっていたと語ったら。
もしパレスチナ人が、ユダヤ人の医師や患者や拘束者を組織的にレイプしていたら。
熱した鉄の棒、電流を流した器具や消火器を使ってレイプしていたら。
レイプの末に殺していたら。アドナン・アル=ブルシュ医師やほかの被害者のように。
もしユダヤ人の女性が汚物の中で出産を強いられたら。
麻酔なしで帝王切開や足の切断手術強いられたら。
もし私たちがユダヤ人の子どもたちを殺戮し、そのおもちゃを戦車に飾ったら。
ユダヤ人の女性を追い出して殺し、その下着を着けて記念撮影したら。
もし世界中の人々がネットの中継で、ユダヤ人の絶滅をリアルタイムで見ていたら。
それがテロやジェノサイドなのかという議論など起こらない。
それなのに2人のパレスチナ人、つまり私とムハンマド・エル・クルドは、その議論のためにここに来た。彼らとの屈辱な議論に耐えながら。
パレスチナ人に故郷を捨てるか、彼らの優越性にひれ伏すか、お行儀よく黙って死ぬことを迫る彼らとの議論に耐えながら。
私がここに来た目的を何かの説得と思うなら、間違いです。
この動議は善意に基づくもので、その点は評価するが、現代のホロコーストのただ中ではあまり意味をなさない。
マルコム・Xとジミー・ボールドウィンの精神を受け継ぎここに来た。2人は私が生まれる前にケンブリッジとこの場所に立ち、上品な身なりの怪物たちと対峙した。
シオニズムと同じ優越主義を持つ人たちだ。神に選ばれた特別な祝福を受けていると。特権を持ちその資格があると考えている人たちだ。
私は歴史のためにここに来た。未来の世代に言葉を残すため、この異常な時代の年代記のために。無抵抗の先住民への絨毯爆撃が正当化される時代の年代記のため、この場所や各地にいるシオニストに直接語りかけるために来た。
私たちはユダヤ人を招いた。あなた方の母国では迫害が起きていた。ほかに助ける人はいなかった。食べる物を、着る物を、住まいを用意した。私たちの土地の恵みを分かち合った。
そして機が熟すと、あなた方はパレスチナ人を追い出した。
殺し、盗み、火を放ち私たちの生活を奪った。
私たちはひどく傷つけられた。
あなた方は他者を支配する以外に生きる方法を知らないからだ。
あなた方は一線を越えた。人間の最も下劣な衝動を育んできた。
世界はついにイスラエルによる長年の蛮行を目にした。
あなた方の正体が明らかになった。
その過去も暴かれた。
世界は驚愕して見ている。
痛めつけることに楽しみと悦びを見い出だし、私たちの身体、心、未来、過去を日常的に破壊して、それを見て喜ぶあなた方を目撃している。
この先に何が起きても、あなた方がどんな空想を自身と世界に語ろうとも、あなた方はあの土地の民にはなれない。
オリーブの木がいかに神聖か分からないだろう。あなた方は何十年も切り倒し、燃やしている。単に私たちに嫌がらせをしたいという理由で。
本当の先住民ならオリーブにそんなことはできない。
この土地の民であればバールベックやバティールなど古代遺跡の爆撃や破壊などできない。エルサレムにある英国国教会墓地を破壊したりしない。
マーマニアにある古代のイスラム学者や戦士の墓を破壊しない。
この土地の者であれば死者を冒涜しない。
だから私たちの一族は何世紀にもわたり、オリーブ山にあるユダヤ教徒の墓守りをしてきた。私たちの歴史や物語の一部を織りなす人々への奉仕や敬意の実践として、あなた方の祖先は代々、本当の故郷に埋葬されていた。
ポーランドやウクライナ、一族が住んできたどこかの国で。
この土地の神話や伝承は、あなた方になじみがない。
あなた方には読み解けない。私たちの服が意味するものを。
女たちが何百年と伝えてきた土地の言葉である。
モチーフ、デザイン、模様の一つひとつが土地の言い伝え、植物、鳥、川、野生動物の秘密を語っている。
イスラエルの不動産業者が掲載する高額物件に「アラブの古い家」があるが、その家を建てた祖先の物語と記憶は石に刻まれている。
この土地の大昔の絵画や写真にあなた方は見当たらない。
何も得られないばかりか失うかもしれないのに、
愛情と支持が寄せられる人の気持ちは理解できないだろう。
世界中で通りやスタジアムに押しかけて、他者のために歌う民衆の気持ちは分からないだろう。
それはあなた方がユダヤ人だからではない。
そう主張したとしても、あなた方が暴力的な植民地主義者だからだ。
ユダヤ人であることが……(一時中断)
あなた方が暴力的な植民地主義者だからだ。
ユダヤ人だから家を奪う資格があると。
私たちの祖先が建てた家を横取りできると。
その土地で一族が数百年も受け継いできた家を。
なぜなら、シオニストはユダヤ教にとって害悪で、人道における汚点であるからだ。
その土地になじむよう名前を変えるがいい。
ファラフェルやホンモスやザアタルなどの料理を、ユダヤの伝統料理だと吹聴するがいい。しかし心の奥底では、この壮大な改ざんと盗用が心にトゲを残している。
だからこそ、たとえ子どもが描いた絵が国連や病院の壁に飾られているだけで、イスラエルの指導者や法律家が発狂してしまうのだ。
私たちは消滅しない。
あなた方がパレスチナ人を何人殺そうと、毎日ずっと殺し続けようと。
私たちはヴァイツマンが言う「取り除くべき岩」ではない。
私たちは大地そのものだ。この土地の川や木々、そして物語だからだ。
私たちの肉体と生活は、そのすべてに根を張っている。
私たちの一族は千年以上もこの土地に住み続けている。ヨルダン川と地中海に挟まれたこの土地で。
カナン人、ヘブライ人、ペリシテ人、フェニキア人を祖先に持ち、征服者や巡礼者が行き来し、結婚やレイプがあり、恋愛や奴隷の関係もなり、改宗があり、この土地で祈りを捧げてきた。
私たちはその一つひとつを受け継ぎ、肉体に宿している。
この土地に根付く激動の物語は、文字通り私たちのDNAに刻まれている。
あなた方は、それを殺したり偽ったりではない。
どんな死の技術を使っても、ハリウッドやメディア兵器を投入しても。
いつの日かイスラエルの不処罰と傲慢には終わりが来る。
そしてパレスチナは自由になる。
複数の宗教と民族が集う多元主義の栄光が復活する。
かつての列車も復活させよう。
カイロからガザ、エルサレム、ハイファ、トリポリを経て、ベイルート、ダマスカス、クウェート、サナアまで延伸しよう。
シオニストによる米国の戦争マシンに終止符を打とう。
支配、侵略、搾取、汚染、略奪を終わらせよう。
あなた方はこの地を去るか、ようやく他者との対等な共生の道を知ることになるだろう。」

・現代アフリカ地域研究センターのWEBサイトより、宮本佳和「10年にわたるジェノサイド交渉の閉幕と波紋」(「今日のアフリカ」)2024/12/31
>ナミビア内閣は、12日、植民地期の残虐行為をめぐるナミビアとドイツ両政府間の約10年におよぶ交渉の終了を告げた。

・デンマーク・オールボー大のレアンドロス・フィッシャー(Leandros Fischer)准教授(国際学)へのインタビュー記事。「ドイツの歴史に対する贖罪」に潜むナショナリズムと反イスラーム主義的人種差別を指摘。

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ドイツはなぜイスラエル支持を続けるのか しょく罪以外の理由は 毎日新聞
『イスラエル軍に攻撃されるパレスチナ自治区ガザ地区では深刻な人道危機が続くが、ドイツ政府はイスラエル支持の姿勢を崩さない。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の歴史的責任が理由だといわれるが、デンマーク・オールボー大のレアンドロス・フィッシャー准教授(国際学)は「要因はほかにもある」と指摘する。【聞き手・ベルリン念佛明奈】
ドイツのフィッシャー准教授に聞く
 ――歴史的責任以外の要因とは?
 ◆主に「ナショナリズム」と「人種差別」という二つだ。
 一つ目のナショナリズムは、ドイツの過去のナショナリズムを批判することで「歴史から学んだからこそドイツは優れている」と主張する新たな形のナショナリズムだ。
 ドイツは2度の世界大戦を引き起こした。しかし「歴史から多くを学び、反映してきた」と主張することによって、再び世界に名をはせようとしている。イスラエルを支持すれば、ナチスとは無関係の「クリーン」な民族主義的イデオロギーが手に入るとエリート層は考えている。その結果として、イスラエルの安全保障はドイツの「国是」の一部となった。イスラエルの安保はイデオロギーであり、ドイツに経済的、軍事的なメリットをもたらすわけではない。
 ホロコーストの教訓をイスラエルへの無条件支持に置き換えることは、それ以外のドイツによる過去の責任を取らず、無視することも可能にしている。例えば、ドイツ帝国が20世紀初頭に現在のナミビアでヘレロ族やナマ族を大量虐殺したり、ナチス・ドイツがソ連やユーゴスラビア(共に当時)、ギリシャなどで犯罪行為に走ったりしたことだ。
統一ドイツが姿勢を変えたのか
 ――新たなナショナリズムは第二次大戦の直後に生まれたのか。
 ◆最初は違った。ドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)はイスラエルを強く支持し、補償などの名目でイスラエルへ援助してきた。これはイスラエルに共感的な立場を取ることで信頼を回復し、西側社会の仲間入りを果たすためだ。当時は冷戦下でまだドイツが東西に分断されていた。国民の間にも「ナショナリズムは過去のものになった」という共通認識があった。
 しかし1990年に東西ドイツが統一し、欧州で実質的な権力の中心になると状況は変わる。それまで西ドイツは経済大国だったが、政治的権力はほとんど持たなかった。統一以降、ドイツはこの経済力を国際的な政治力に変換しようと試みている。
 欧州連合(EU)内では、欧州統合プロジェクトをドイツの国益に結びつく方向に誘導しようとしている。一方、北大西洋条約機構(NATO)内では、イスラエルとの関係を通じて、米国に最も近い同盟国となり、これまで英国が果たしてきた役割を担おうとしている。イスラエルに無条件に連帯することで米国との距離も縮まる。
米国のロビー組織の影響とは
 ――米国がイスラエルを支持する背景には豊富な資金力を持つユダヤ系米国人の「イスラエル・ロビー」の存在があるといわれる。ドイツにもあるのか。
 ◆イスラエル・ロビーやギリシャ・ロビー、アルメニア・ロビー(という特定の民族のロビー)が存在するのが米国の政治システムだ。しかし米国がイスラエルを支持する理由は、ロビーではない。米国の軍需産業に利益をもたらすなど、中東における米国の安全保障上の利益にイスラエルが非常によく貢献しているからだ。
 またドイツがイスラエルを支持するのにロビーは必要ない。ドイツの政治家は圧力がなくても自発的に「親イスラエルだ」と言うからだ。
イスラム教徒に対する差別
 ――二つ目の人種差別とは何か。
 ◆反イスラム主義的人種差別だ。今日のドイツでは、イスラム教徒への人種差別が社会的に容認されていることに注意しておく必要がある。
 ドイツの人々はかつて、ユダヤ人に対する過去の行為への羞恥心からイスラエルを支持していた。それが東西ドイツ統一後に「歴史から学び、責任を負うドイツ人であることを誇りに思うからイスラエルを支持する」と変化した。
 だがホロコーストに罪悪感を持ち、責任を負う人しかドイツ人になれないとすると、異なる出自を持つ人や両親がドイツ育ちでない移民は排除される。「ドイツ人になりたければ、イスラエルの生存権を認め、イスラエルを明確に支持しなければならない」という論理は、イスラエルに批判的なトルコ系やアラブ系住民や移民を「ドイツの一員ではない」と排除することになる。これは非常に「洗練された」人種差別と言える。
今後は変われるのか
 ――ドイツのイスラエルに対する態度は今後変わるか。
 ◆分からない。一つ言えるのは、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に関する世論調査結果が、ドイツとほかの欧州諸国とで大きな違いがないということだ。イスラエルに肩入れするドイツ人は多いが、イスラエルへの支持は米国ほど高くない。大半のドイツ国民は民間人の犠牲を望まないので、早く戦争が終わることを願っていて、世論と政府の公式見解は食い違っている。
 それがドイツ政府の姿勢にすぐに影響することはないだろう。しかしドイツや米国などイスラエルを支援する国では将来的に内政の危機が起こるかもしれない。政治が人々の考えからかけ離れているからだ。

毎日新聞 2024年1月23日

・レアンドロス・フィッシャー(Leandros Fischer)氏の論文「ドイツの親イスラエルの合意を読み解く」
Leandros Fischer, “Deciphering Germany's Pro-Israel Consensus”

・「ホロコーストの反省が排除的ナショナリズムに通ずる」現象についての記事。「反ユダヤ主義という一般的なドイツの社会問題を、中東を背景とする少数派に押し付けた」と、ドイツ社会を根源的に批判。

https://jewishcurrents.org/bad-memory-2

・新しいドイツの国会決議は、イスラエルの批判者から公的資金を奪おうとしている。ドイツではイスラエル批判者に公的支援を打ち切ることで黙らせようとしている。「21世紀のホロコースト」と呼んでもいいようなナチスまがいのジェノサイドをやっているイスラエルを擁護して批判者を弾圧することで自らの過去に回帰するのではないか。

・イスラエルによるガザでの大量虐殺の恥辱は、今後100年にわたり、国際的な道徳的良心とイスラエル人の精神につきまとうだろう。ドイツの永遠の恥辱に慣れ親しんできたイスラエル人は、今、自分たちが直面しなければならない恥辱に対して何の準備もできていない。

・デイヴ・デキャンプ(Dave DeCamp)の2024/11/9付の記事「ガザでイスラエル軍にできることは『もう何もない』とギャラント氏」Gallant Says There’s ‘Nothing Left’ for Israeli Troops to Do in Gaza

・パレスチナ/イスラエル問題に関して、『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)と『希望のディアスポラーー移民・難民をめぐる政治史』(春秋社)を刊行したばかりの早尾貴紀さんへのインタビュー記事。

・上記のインタビュー番外編。

・ガザの人々の生の声を届けたい——『ガザの光』訳者・斎藤ラミスまやさん、解説者・早尾貴紀さん インタビュー (2024年12月16日公開)

・パレスチナ/イスラエルの傑作ドキュメンタリー映画『ルー181』の上映後の早尾貴紀さんのトークが音声のみネットラジオで公開された。

・Netflixから19本のパレスチナ映画が削除されたとのこと。(追記)2024年10月にNetflixはパレスチナ映画24本をそのラインナップから削除したが、その背景にはイスラエルや米国の親イスラエル団体の圧力があると見られている。

・ガザをめぐる米国医療界の故意で危険な沈黙
ジェノサイド(大量虐殺)と医療戦争犯罪を示す圧倒的な文書があるにもかかわらず、米国の主要な医学団体、学術誌、ロビー団体は、こうした残虐行為に反対の立場をとる義務を怠ってきた。
マンソール・マリク、ラヴィ・チャンドラ、ゲイリー・S・ベルキン 著

・カマル・アドワン病院院長のフッサム・アブ・サフィヤ医師がイスラエル軍に拘束されてから1週間が経過した。報道によれば、彼は悪名高い拷問施設内に拘束されているようだが、イスラエル当局は彼の居場所を確認しようとしない。

・コードピンクのオンライン署名「フッサーム・アブ・サフィヤ博士をイスラエルの拘束から解放せよ!」

https://www.codepink.org/freeabusafiya?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR2IaEVOKXNRv9pHTdyL6Pt57PIYSqCdp-xJ7lM-x5AY9BiNQZXls85vNBg_aem_pDuCdOQJXpkZNkmH_d-GIw

・宮田律さんの記事。

・私たちの子どもたちの涙 ニュースレター第1号(2025年)パレスチナからスーダンに至るまで、帝国主義の戦争は罪のない子どもたちの命を破壊し、生き残った子どもたちに長期にわたる身体的・精神的傷を残している。2025年1月

https://thetricontinental.org/newsletterissue/palestine-gaza-2025/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3l1cKZyuGMVJlyMUdYWcuAzaHmgDcOWSuAnJh1jaYb9qR4WP1h3cmkem4_aem_JHn7W8E035F6v9kHNi9sKQ

・中村一成さんFB投稿(2025/1/9):「パレスチナでジェノサイドを続ける「現代のナチス」イスラエル。その現役軍人の宿泊予約を本人に取り消してもらったことを巡り、京都市内のホテル支配人が解雇される事件が起きました。
 処分されたのはブラジル出身のジェロニモ・ゲレスさん。その彼がホテル運営会社を相手取り、解雇無効を求めた訴訟が今日1月9日に京都地裁で始まりました。
 弁論と報告集会、その他諸々を終えて帰宅すると、彼の闘いについて書いた『週刊金曜日』新年号が届いてました。「人間として当たり前のこと、当然のことをしただけ」「知ることには責任が伴うと思います」。日常生活の継続と、人間としての倫理との葛藤の中から紡ぎ出された彼の言葉を肝に銘じます。ぜひお読みください」

・今、イスラエル極右政権から大使館閉鎖とか断交を突きつけられるのは、むしろその国が外交的道義に立脚していることを意味し名誉なことだと考えた方が良い。さすがは英植民地主義に対する独立戦争を戦った国、アイルランドである。

・国際司法裁判所(ICJ)のウガンダの裁判官であるジュリア・セブンティンデは、ガザのパレスチナ人を保護するためのイスラエルの裁判において、同裁判所のすべての判決に反対票を投じた唯一の裁判官であり、現在、大統領に就任する構えを見せている。
Uganda’s judge at the International Court of Justice (ICJ), Julia Sebuntinde, the only judge who voted against all of the court’s rulings in Israel’s case to protect Palestinians in Gaza, is now poised to assume the presidency.

・UNRWA、イスラエルのガザ攻撃激化に「世界は麻痺してはならない」と警告

・東京新聞2024年12月24日朝刊・記事

・2025年1月22日毎日新聞京都版
「ヒロシマとガザ 思い共鳴」
京都市在住の被爆女性花垣ルミさんが被団協のノーベル賞授賞式にあわせてオスロを訪問、パレスチナ、ガザの青年ジャーナリスト、モタズ・アザイザさんと対談。
廃墟と化したガザの映像を見るたびに「あのがれきの下には人が埋まっている・・・」
青年と対談会場を埋めた人々に向けて、「被爆者は何とか頑張って生きています。私たちも何か力になれるのなら、一緒にやります」とうったえました。
目に涙を浮かべた青年は花垣さんのシャツに「from Gaza with love」のサインを。
「被爆80年。世界には被爆者の言葉に耳を傾け、勇気づけられる人たちがいる。」
日本政府がやろうとしないことを、被爆者たちがやっておられます。

・Jimmy Carter criticized Israel’s policies in the West Bank and Gaza as apartheid, and argued Israel’s settlements in the Occupied Territories were the main barrier to peace. “Americans don’t want to know and many Israelis don’t want to know what is going on inside Palestine. It’s a terrible human rights persecution that far transcends what any outsider would imagine,” said Carter in 2007. “And there are powerful political forces in America that prevent any objective analysis of the problem in the Holy Land.”

・中野真紀子さんFB投稿:ジミー・カーターが100歳で亡くなった。敬虔な福音派クリスチャンとして、イスラエルの存続と中東の平和のために全力をつくし、1978年にエジプトのサダト大統領を口説いてイスラエルとの単独講和を実現させました。本人の理想はどうあれ、これを端緒にアラブの結束が崩れ、イスラエルの地位は安定し、占領政策が継続するという罪深い結果になってしまいました。
ホワイトハウスを去った後も、カーターはパレスチナ問題の解決に尽力しましたが、オスロ合意の破綻と占領地における分離壁の建設を現地で目の当たりにするにおよんで、事態が非常にまずい方向に進んでいると考えるようになりました。彼は2006年に、イスラエルの政策は南アフリカのアパルトヘイトに等しく、占領地における入植地の拡大を辞めようとしないことが和平を阻んでいると断言する本を発表し、ベストセラーになりました。当時はまだ、アパルトヘイトという言葉でイスラエルを批判することは過激だとみられていたので、人権と平和推進の活動で高く評価されている元大統領が自著のタイトルに使ったのはセンセーショナルだったのですね。イスラエルロビーからの反発も大きく、民主党内やアカデミアでもバッシングを受けました。
昨年あたりからホスピスケアを受けるようになっていましたが、もし現在のパレスチナの状況を認識していたら何と言ったでしょうね。

・保井啓志「イスラエルにおいて戦争に動員される人間/動物の境界」アンジャリ第044号 無料で読めます
「🇮🇱で現れる人間と動物の境界は、ねじれた形で戦争に動員されている」「動物の権利に対する意識の高さは、まさに倫理における優位性につながっている」

https://www.shinran-bc.higashihonganji.or.jp/wp-content/uploads/2024/12/e9b5ffc129e9120de29eb0a4e4bfc44f.pdf

・イスラエルを熱心に支持するボブ・ディランと、BDS運動を支持するロジャー・ウォーターズ。

Roger Waters, São Paulo Brasil 📍🇵🇸✌🏻

・パレスチナに関する世界の各種報道機関の発信がまとめられています。

・ハン・ガンさんによるノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」(斎藤真理子訳)全文が一挙公開されています。虐殺が起きたすべての場所で、圧倒的な暴力が攫っていったすべての時間と空間で灯される、別れを告げないと誓う人々のろうそくはどこまで旅をすることだろう?

・ハン・ガン ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」

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