高畑勲監督の名作アニメ『赤毛のアン』『じゃりん子チエ』
高畑勲でふと思い出したのが、高畑勲が映画化しようとして実現しなかった児童文学作家しかたしんの『国境』という作品で、NHKでこんな記事が出ていた。
高畑勲監督の『赤毛のアン』(全50話、1979年)はぜひ観てみたい。
高畑勲は『じゃりん子チエ』もアニメ化している。しっかり取材をして作るという、寡作ながら実直に質の良いものを積み上げていく芸術家魂が感じられて良い。以前、古典戯曲を読む会@東京で、菊田一夫の「がめつい奴」(4幕)という、ゴーリキイ『どん底』の釜ヶ崎版みたいな戯曲を読んで面白かったが、大阪出身でない菊田一夫がどうしてこんなに大阪の下町の人情の機微に通じた作品を書けたのか気になって、評伝や批評を探しているところだった。じゃりん子チエの原作漫画も読んでみたい。
因みに、高畑勲と大江健三郎は同級生らしい。だとしたら高畑勲も渡辺一夫の薫陶を受けたのだろうか。大江健三郎は四国出身で高畑勲は岡山出身なので、中四国エリア出身者という共通点もある。
TMSアニメ公式チャンネルで『じゃりン子チエ』が配信されていて、少しずつ観ている。竹本チエ役の声優は中山千夏。菊田一夫「がめつい奴」の映画版でも中山千夏が出演していた。