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長田育恵さんの戯曲「蜜柑🍊とユウウツ~茨木のり子異聞~」詩人の生活をいつも見守っていた蜜柑🍊の樹

岩波文庫版『茨木のり子詩集』読書会のために、長田育恵さんの戯曲「蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~」を読んだ。とても良かった。タイトルに蜜柑とあるように、茨木のり子の家の庭に植えられて詩人の生活をいつも見守っていた「蜜柑🍊の樹」が擬人化され、家の管理をしたり来客をもてなす役として出てくる。茨木のり子が初めて書いた詩「対話」で印象深く謳われていたのも蜜柑の木の白い花々だった。市民の手で保存する動きがある茨木のり子邸の庭の最近の写真を見ると、生前にはなかなか蜜柑の木に実がならないこともあったそうだが、見事な実がなっている。

蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~ 

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