チェコ鉄道CDで、クトナーホラに向かう
プラハに着いた時から雨だった。
プラハ市内にとったホテルに荷物を置いて、1泊分だけの荷物でクトナーホラに向かう。
駅の中にはカフェもスーパーもあって、電車で食べる何かを買うのも出来る。パニーニとかコーヒーが安いし、ホットドッグがどこにでもある。スーパーのドーナッツも美味しい。駅の2階にあるカフェFantova kavárnaは有名どころ。とにかく全ての曲線が美しい駅。
出発時間近くにならないとホームの番号が分からない。電光掲示板の前に並んで確認する。全然表示されなくて、10分前ぐらいにしか分からないのに端っこのホームに行くのは5分以上かかる。察している人は走っていた。駅には改札がなくて、車内でチケットのチェックがある。
美しきホーム。
1時間揺られてクトナーホラ駅(Kutná Hora)を目指す。
18時だけど雨で外は真っ暗だ。プラハ駅の周りが1番栄えているのか、首都高のライトの流れの景色が終わるとすっかり暗闇。雨に濡れる窓がどんどん冷えていく。
途中で切符のチェックが入る。コンパートメントタイプの電車で、車内はスーツを来た人が多い。ちょうど退勤時間なのか、ほとんどの人がビデオ通話で子供と話していた。向かいの人も男の子の赤ちゃんと喋っていた。それが当たり前ならどんな声量でも不快に思わない光景だった。
クトナーホラまでのお客は少ない。途中の駅で沢山の人が下車した。着いたら何を食べようかと想像しながらサンドイッチを食べた。海外の薄くて硬いパンとチーズが好きだ。どんどん田舎に向かっていく。車内の窓際が冷えていくのは、山形に高速バスで通っていた頃を思い出す。頭をつけた窓の冷たさで気温が下がっていくのを感じる。
19時過ぎ、クトナーホラに着いたら雨はやんでいた。
街灯の少ない小さな街。閉店間際のスーパーでビールとチーズ、マカロニサラダ、硬いポテトチップスとドーナツを買った。あと1時間遅い電車にしていたら何も食べれなかったかもしれないなと思いながら、ホテルにチェックイン。今日は私以外に1組みしか宿泊していないらしい。
部屋の紅茶を沸かしながらシャワーを浴びる。浴室のドアを開けっ放しにしていないと部屋が暖まらない。
温まった部屋の壁にある氷山の絵を眺めながら紅茶を飲んで、慣れないビールも飲んだ。やっとチェコに着いた気分だ。
写真はα7Ⅲ、レンズはCarlZeiss50mm
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