抗がん剤開始。1日目。
やっとこの日が来た。けど待ち時間長すぎ問題。
今日から待ちに待ったとは言えないが、
やっと治療が始まる。
本当に抗がん剤を始めてしまっていいのか
一抹の不安はあるものの、何もしていないよりマシ。
いろいろと「先に言っといてくれよ!」なこともあり
私達の通う病院はあくまで一例だが、
こんな流れだよ〜というのを残しておこうと思う。
とにかく激混みらしいので、また早起き。
7:30すぎに病院に着いて、受付してもらうために
先に旦那氏に降りてもらう。
私が車をおいてきてすぐに採血へ。
そこから結果が出るのに1時間ほどかかると
事前説明を受けていたので
ひとまず売店に寄って軽く腹ごしらえ。
1階のソファー席で各々時間つぶし。
2時間位待ったあたりで、呼び出し音が鳴る。
「25.内科受付をしてください」との表示。
⋯あ。ていうか受付していいんかーい!
てっきり結果が出たら呼んでくれて、そっから受付かと思ってた。
今度は診察の受付。
なんか採血が済んだら、さっさと診察の受付していいみたい。
で、結果が出次第診察してくれるとのこと。
うーん、それをおとといの説明の時にいってくれい!
そしたらこんなに待たなくて良かったのに⋯
同じ看護師さんに言われたので余計にそう思ってしまった。
まぁとりあえずもう担当医は当てにならないのと、
話すだけ時間の無駄だからとにかく返事だけしとこう。
熱のことは聞かれたら答えるだけにしよう。
待合室で旦那氏と打ち合わせをして診察に臨んだ(笑)
案の定、熱はどうか聞かれたので変わらないこと伝えると
解熱剤をカロナールからナイキサンに変更することになった。
そのあとは、あの先生いっつも震えてるけど大丈夫か??と思いながら
(出会ってから2回目だけど)
案内通り、先に吐き気止めをもらいに薬局に寄って
その場で吐き気止めを飲んでから
3階にある化学療法センターへ受付。
「本日の予約人数は150名です。
呼ばれるまで1時間半〜2時間ほどかかります。」
これも事前に聞いていたので、気長に待っていようかな〜と。
だけど旦那氏の熱が上がってきたので
横になれる休憩スペースへ移動。
旦那氏も少し休みたいだろうし
私も待ちぼうけ状態になってしまうので、一旦帰宅。
一応着替えと、スマホホルダー、お茶、少し食べられそうなゼリーと
おかゆを少しタッパーに詰めて持っていった。
※スマホホルダーは机にクリップで挟めるタイプで、両手も空くし
家でも重宝してます!
※おかゆは、市販のパウチの鮭粥半分くらいに高菜と梅干し。
案外喜んでくれた。
抗がん剤点滴スタート。
少し掃除と洗い物をしてから病院に戻ると、
呼び出しがかかったとのことで3階へ直行。
左の手背で採血したので、今回は右前腕で点滴。
きっと私も授業で習ったんだろうが、臨床で経験ないし
実習でもかかわったことがなかったので
はじめましてな気持ちで勉強になっている。
たしかに抗がん剤は血管外漏出の有無にかかわらず
皮膚炎やアレルギー症状も副作用の1つである。
通常採血は正中(肘)で、点滴は前腕行うのが一般的。
それを考えると納得できた。
もとから穴あいてる袋に水入れるようなもんだ。
なので、採血・造影CTを受ける腕と抗がん剤投与する腕は別
ということは覚えておきたい。
つまり右で採血したら、左で抗がん剤。
逆に左で採血したら右で抗がん剤。ってこと。
暇つぶしするのに案外重要です!(笑)
初回なので看護師さんからの説明にはじまり
間で薬剤師さんからも説明。
だけどほぼパンフレットに載ってることか
事前に聞いてることばっかりだったので飽きてしまった〜。
この時間いる〜??と思っていたが
あちらもやらなきゃいけないことリストの1つだと思うので。
だけど文字ばっかりの副作用説明パンフレットを見て
正直読む気失せるし、読みたくないな〜とうんざりした。
また後日、オリジナルで作り直そうと思う。
もしCTなどの画像検査が入っていたら、
抗がん剤投与の待機中に行うので受付時に申し出てほしい
とかも言ってたな〜忘れんようにしないと。
旦那氏のレジメンはというと
①オプジーボ(抗がん剤)350mgを
生理食塩水100mlで溶かしたもの
②生理食塩水50ml(ルートをきれいにするため)
③デキサート(吐き気止め)3.3mg×2と
アロキシ(抗炎症、免疫抑制)0.75mg/50mlを合わせたもの
④エルプラット(抗がん剤)+ブドウ糖液500ml
⑤ブドウ糖液50ml(ルート内の抗がん剤を入れきる)
の5本立て。(たしかこんな感じ)
だいたいトータル3時間くらいのコース。
ひえ〜、多いねぇ⋯
点滴が始まってすぐ、旦那氏からこんな宣言が。
「決めた。俺はいろいろやって、みんなに教えてあげようと思う。
自分の身体を実験台にして色々やってみて、
あれがいいとかこれがいいとか。
ここだけで治療しようなんて思ってない。」
そして
「みんなには悪いけど、もう店は続けようとは思ってない。
もう息子に任せた。他の仕事はできるでしょ?
やりたいことはたくさんある。
とりあえず何かしらの治療が始まって安心してる。」
抗がん剤をキングダムの飛信隊に見立てて
身体の中に入っていく先鋭部隊の活躍と
身体の中の中華統一が叶うことを願った。
幸い、喋っている間にあっという間に3本目に突入。
なんやかんやで私も暇なので、一旦退出。
(点滴室のスペースがせまいのもあるけど)
朝時間つぶしで過ごしたソファー席で
売店で買ったサンドイッチを食べながら
この記事を書いていたんですよね。
14:30ごろ。15:00前に終わるって言われてたので点滴室に戻る。
ちょうどトイレから帰ってきたという旦那氏と遭遇。
あと4本目が半分とブドウ糖液50ml1本。
まだあと1時間くらいあるや〜ん。
持ってきたおかゆを食べさせたり、
副作用でご飯食べれなくなるのわかってるから
今は食べたいものを食べよう!と
看護師さんに言われたとか
今後のやりたいことを話したり。
これはこれでかけがえのない良い時間。
点滴ももう終わりという頃、
刺入部周辺の冷感としびれを訴えた旦那氏。
普通なら、腫脹や発赤はなくても
多少の血管外漏出は疑う。
でも、抗がん剤点滴では普通なんだとか。
何なら症状は軽い方で、中には触れるだけで
強烈な痛みを訴える人もいるという。
とりあえずは体調に変化はないようだ。
「俺、変態で良かった〜!
だってどんな副作用が出るか楽しみだもん」
だってさ。いつまで言ってられるかしら。
今日イチびっくりしたのは金額。
じゅ、じゅうななまん⋯!?
一瞬目を疑っちゃったというか読み間違えたと思った。
584,850円の3割だから175,460円。
今後高額医療費制度使うとしても
一時的には自費だし、どっちにしても暮らしていけねえ!
これを何回かやるのか⋯恐ろしいぜ。
未知の物質を体内に入れられて
なおかつ未知の医療費⋯。
もう最初から引いた値段にしてくれよ。
と医療費の高さにビビり倒したのでした。
そして、突然やってきた。
帰りに夕飯の買い物してたら、ふと気づいた。
なんか顔色悪くない??マスクのせい??
なんとなく青白いというか⋯え、熱?
と思ったが、むしろ熱はなくて楽らしい。
でも途中のコンビニで買った肉まんを一口食べたときに
感じた、キュッと締め付けられている感。
あと、口渇感を感じているときには
喉に板チョコかなんか1枚張り付いているような感覚だと。
経験のない私には???しか浮かばない。
聞いてみれば軽度ではあるが
右手の痛みとしびれが徐々に広がっているらしい。
とりあえず夕飯はどうしてもお肉が食べたいとのことで
スーパーで一番いい牛を買って、焼きしゃぶに。
(旦那氏の火加減が最幸すぎなんだ、またこれが!)
たまに好きなもの食べるくらいいよね。
うまいうまいと食べていたのだが、
うっかり冷たいお茶を飲んでしまった。
「いっっったあ!!」
口腔内に走る痛みが強かったようで
思わず声をあげていた。
「冷たいものダメってこういうことか⋯」
うーん、基準がわからん⋯
かと思えば旦那氏ヨダレ垂らして寝落ち。
おーい、薬飲んでからにしてくれい!
あまりに急で、少し冷や汗かいた私。
動きだしたので少し安心。
あまりにも寝入っちゃうようなら
病院に相談しようかと思ってたくらい。
ポカリを常温でおいてあったので飲ませたが、
これも痛みを訴えた。
少し冷えた卵とキムチ(この日に少しだけ食べた)は大丈夫だったが、常温のポカリはダメらしい。
なんとかベッドまで行ってもらったけど
即寝落ち。
一時より食べれるようになったとはいえ
アルブミンが2.7まで落ちるくらい
栄養取れてなかったし
点滴にブドウ糖入ってたし水分も入ったから
血糖上がったんかなーとかも思ったけど
顔色がイマイチなのを見るとなんとも言えない。
いびきも一応大丈夫なやつと見た。
初めてのことばかりだし
身体も疲れてるんだろな⋯と見守っている。
ここのところ夜間も発熱で目が覚めて、
発汗で目が覚めて。
本当の熟睡はできていなかったんじゃないか
と思う。いびきかいて寝てるのは久々に見た。
また明日の朝、今度はどんなふうに変化してるんだろうか。
いつでも水分を摂れるように
水筒に白湯を入れて、枕元に置いておいた。
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