A4片面で居宅サービス計画書を印刷をしておかないと、なんとなくの理由で運営基準違反になると思っている居宅介護支援事業所があったりします

居宅サービス計画書(ケアプラン)、利用票、提供票のやり取りは、多くの居宅介護支援事業所で紙ベースのプリントアウトが主流ですが、徐々にデータを用いたやり取りが増えています。これはICT化の進展です。事業所の生き残りは、ICT化への意識がどれだけ向けられるかにかかっていると思われます。

従来の紙ベースからデータやクラウドに移行すると、やり方が変わります。人は基本的に変化を好まず、安定を求めるため、事業所や利用者にメリットがあることを意識しないと変化は難しいです。

ICT化が進まない理由として、変化を恐れる姿勢や法人内での前例がないことが挙げられます。ただし、ICT化に先立って、コピー用紙を1枚でも節約する意識があるかどうかが生き残りの分かれ道になると思います。

居宅サービス計画書や利用票のプリントアウト方法について考えると、コピー用紙のコストがかさむ事業所では、A4の『片面印刷』が一般的です。
しかし、単純に両面印刷や2up印刷(2面付け印刷)をすればコスト削減が可能です。なぜ実行しないのかと問うと、「前例がない」「今までそうしてきたから」という答えが返ってくることが多いです。

両面印刷をしたら運営基準違反になり、指導されると思い込んでいる居宅介護支援事業所も存在すると聞きました。その根拠って…!?

A4の片面印刷はコピー用紙のコストがかさむだけでなく、ケースファイルがかさばり、郵送費も高くなり、メリットが見つけにくい。高齢者にとっては見やすいというメリットがあるものの、居宅介護支援事業所の控えや介護サービス事業所への交付にはそれが必要なのか疑問が残ります。

結局、ICT化を進められない原因は、変化を求めず、現状に疑いを持たず、ただ仕事をこなすマインドにあると考えられます。印刷に関しても同様です。

仕事をしていると、日々小さな改善(カイゼン)があります。しかし、カイゼンが終わったと思い込むと、それが最後です。成長が止まり、思考停止に陥り、世間の進化に取り残され、淘汰されてしまうでしょう。

居宅サービス計画書、利用票、提供票のプリントアウトを片面印刷している事業所は、その方法が本当に適切であるか振り返ってみることが重要です。
もし改善の余地があるとすれば、両面印刷や2up印刷(2面付け印刷)の導入など、ごくごく単純な変更でコスト削減や効率向上が期待できます。組織全体で変化への意識を高め、継続的なカイゼンを追求することで、ICT化に対応し、事業所の生き残りを確実なものにすることが可能です。

時代の変化に適応し、デジタル化やICT化に取り組むことで、事業所の効率やサービス品質を向上させることができます。その一歩として、印刷方法の見直しやコピー用紙の節約に取り組むことが、組織の成長と発展につながるでしょう。

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