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令和6年度介護報酬改定実地時期と効率的な情報収集方法

3行でまとめると

  • 令和6年度介護報酬改定の案が提示された

  • 改定の遅延による混乱回避と効率化のため、厚生労働省は介護サービスの改定時期を一部4月から6月に変更

  • 効率的な情報収集のために、関連キーワードで審議報告書を検索し、専門分野や関連項目から情報を得る

2023年12月18日(月)に開催された介護給付費分科会で、『令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(案)』が提示され、次期報酬改定に関する介護給付費分科会が終了しました。

この内容は厚生労働省で確認され、近日中に最終報告が行われる見込みです。
介護報酬改定率はプラス1.59%で、これに処遇改善加算の一本化による効果などを含めると、およそ2.04%増加がほぼ確定しており、従来通り12月下旬に確定値が公表される予定です。

サンタクロースが各サービス事業所に望まれるプラス改定というプレゼントを届けることになるでしょうか?

新年には各サービスの基本報酬や加算の新単位数が公表され、2月に解釈通知が発出され、3月中旬からQ&Aが提供されるのが通例です。

そして、新しい年度の4月に介護報酬改定が実施されます。
しかし、今回は6月に介護報酬改定が実施されるサービスがあります。

厚生労働省は、特定の介護サービスの介護報酬改定の実施時期を4月から6月に変更する方針を発表しました。

これは、医療保険の診療報酬改定の実施時期を6月に変更することに伴うものです。

特に、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション、居宅療養管理指導の4サービスが6月に介護報酬改定を施行されることが発表されました。

医療・介護・福祉の連携強化を目指す中で、改定時期が一致しないことによる分断は、予測不能な混乱を引き起こす可能性があります。

この変更のメリットは、新たな運営基準や報酬・加算の単位数、算定要件が決まった後の準備期間を延長できることで、介護施設や事業所、ベンダーの負担を軽減することです。

現状では、年度末に決定後に急いで準備する必要があり、「デスマーチ」なんて呼ばれちゃったりするほどの負担があります。

結果的に今回も多くの事業所にデスマーチが訪れます。

介護報酬改定を6月に施行するサービスは限られており、その他の多くのサービスは従来通り4月の施行が予定されています。

この分断に伴う混乱に関する懸念は、前回のnote記事『介護報酬改定のタイミング分割に伴う混乱と対応策の検討 - 居宅介護支援事業所のケアマネジャーからの視点』に記載した通りです。

いずれにせよ、ケアマネジャーや経営者、管理職は新しい介護報酬に適応できるよう理解しておく必要があります。

そのためには、『令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(案)』をしっかり理解し、準備を進めることが求められます。

理解するためには、長くて複雑な文章を読むのも、忙しい時間を割くのは本当に困難です。

大晦日や正月も返上することがあるかもしれません。
しかし、少しでも効率よく読み進める方法をお教えします。


居宅介護支援事業所に勤めている場合を例にします。

①まずは『令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(案)』を開きます。

②パソコンであれば、コントロールキー+Fで検索ウインドウ、つまりキーワード検索窓が表示されます。

iPhoneならWebページを表示している状態で、画面下部の四角いアクションボタンをタップし、「ページを検索」の虫メガネマークを選択します。

Androidなら、その他アイコンから「ページ内検索」をタップします。


③検索キーワード『介護支援』を入力します。


これにより、「居宅介護支援」と「介護支援専門員」に関連する文章まで自動でスクロールしてくれます。

④該当する項目を読み、クリックやタップすると次の「介護支援」関連の項目へ移動します。

この方法では、専門分野や慣れ親しんでいる部分から読み進めることができ、効率的に理解を深めることができます。

普段の業務に関連する部分から始めることで、スムーズに読み進められます。

全てを上から順番に読むと、10ページあたりで挫折することが多いです。


なぜなら、『令和6年度介護報酬改定に関する審議報告(案)』は、空白を除いても76,805文字もあるからです💦


例えば、デイサービススタッフであれば「通所介護」、ヘルパーであれば「訪問介護」を検索しましょう。

また、「全サービス」の検索も忘れないでください。

これが、介護報酬改定を効率よく理解するためのハックの一つです☺️

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