尖った才能のある人材を活かす「猛獣使い力」(インド人リーダーシップ論 #9)
前回、インド人経営者はビジネスの決断において見切り発車を厭わない、という点について議論した。今回のテーマは「猛獣使い力」だ。
私が働くインド企業では、尖った才能とキャラクターを持つ人材を積極的に登用する。会社の発展のために社内にこれまでになかった新しい考え方や知識を取り入れることに貪欲だからだ。そういう人物は個性が強く、ともすれば扱いが難しいこともあるが、彼らが自由に振る舞い十分に個性を発揮できるよう組織の中に精神的なアソビを作るのがうまい。この背景には、インドという国の