「会話の中にも流れがある」
テーマを決めてから話すのか、話しているうちに自然とテーマが決まっていくのか。
「テーマ(Theme)」とは「主題」であるけれど、「大きなうねり」というのか、「流れの中心軸」のようなものかもしれないと思う瞬間がある。
ひとたび流れの中心軸が決まると、その流れの中に支流としての多様な想いが合流し、融けあい一つになってゆく。
流れの中心の勢いが増してゆくにつれ、そこには躍動的なリズムが生まれ、そして、その躍動的な流れに一度乗ると、会話がそれこそ「よどみなく」進んでいく。
「よどみがない」とは、すなわち「澄んでいる」ということ。
「よどみなく」という表現には、「物事を流れに見立てる力」が秘められているように思う。