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Photo by
erika_takahashi
響きをつないでゆく〜I'm a medium.〜
心地のよい響きにふれると、身も心も緊張がとけてリラックスする。
響きは、音や音楽であるかもしれないし、人の声かもしれないし、あるいは物理的な音(波動)でなくとも、ふとした瞬間に目にした美しい響きの言葉であるかもしれない。
今晩も美しい音に、音楽に、響きに、言葉にふれる機会を得た。
この受け取ったものたちを、どのようにつないでゆこうか。
最近、時間的な制約の中においても、時間を忘れて過ごすことが増えてきたように思うのは、何かの予兆なのだろうか。
時間の確認は麻薬のようなもので、私たちの多くは依存症にかかっている。もし家に時計を忘れたりすれば、まるで神経を病んだように一日中自分の腕ばかり見ていることに気づくだろう。時間がわからないと不安になり、苛立ちが募る。遅刻しないだろうか?時間通りに終わるだろうか?だが、幸いと言うべきか、この中毒症状は簡単に満たされる。私たちは時計だらけの世界に住んでいるからだ - 携帯電話、パソコン画面の隅、オフィスのキッチンにある電子レンジ、車のダッシュボード、教会の塔の正面、店や駅など、挙げれば切りがない。
異星人の人類学者が地球にやってきたら、この奇妙な種族にとって、時計は宗教的に崇める偶像か、災いを防ぐ魔よけだと結論付けるだろう。ちょうど小人の国に行ったガリバーがあまりにも頻繁に腕時計を見るので、小人たちがそう思ったように。ガリバーが、時計なしになにかをすることはめったにないと伝えると、小人たちは時計をはずして調べ、言った。
「これは未知の動物か、さもなければこの男が崇拝する神だろう。後者の可能性が高そうだ」