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春のソワソワ 不安に向き合わずに受け流す方法

こんにちは。がん患者さんの日常生活を豊かにするPEER(ピア)の広報担当さとうです。春はなんとなくソワソワする季節です。少しずつ暖かくなり新芽が生えるように、なんとなく落ち着かない気持ちになります。その落ち着かない気持ちをちょっと受け流してみませんか、というお話です。

不安はどこからやってくる?

不安はそれが何なのかよくわからない状態のことです。よくわからないから不安。よくわからない、今まで体験したことのない、知識のないことが積み重なって、自分がどんな体験をするのかわからない。それが不安です。つまり、何かよくわからないことで、自分が嫌な思いをしそうな気がすることです。この不確実な未来に関する自分の不快な体験の予感、ここから不安はやってきます。

不安に立ち向かう?スルーする?

これは状況によります。自分が努力すると変えられる未来で、本当にそれがしたかったら、不安に立ち向かって努力する。これは未来が自分で変えられるバージョンの不安。

病気の治療の場合は、患者さん本人の努力だけでは解決できない場合が多いです。自分の身体の力とセルフケアの限界を超えているから、医療の力を使っている状態です。これは自分の努力だけでは状況を変えられないバージョンの不安。

自分の努力だけでは変えられないときは、立ち向かわずにスルーする方法がおすすめです。不安だなー、と受け止めつつ、今できることはやっているし、とりあえずこの不安な気持ちは横においておこう、と心の中でちょっと横に置いておきます。あることはわかっているけれど、今はちょっとスルー。

解決しようとしないことも大事

心の中のことは、全部が白黒つけられるものではありません。自分のことですが、治療とか家族とか社会とか、自分の周りとのやり取りの中で生まれてくるものが気持ちです。自分だけではコントロールできないものです。不安がぐーっと起き上がって来たら、そうか、不安がやってきたな、今はちょっとスルーさせてもらおう、と考えてみてください。こいつは不安だから、ちょっと横においておこうと決めて、すみっこに置いてみてください。毎日をやり過ごしていくうちに状況が変わるから、未来は今とは変わります。

それでも辛いときは、心の専門家へ

眠れない、食べられない、何もしたくない、音がうるさい、イライラする、泣けてくる、良いことが思いつかない、こんな症状はありませんか。不安もスルーできる範囲を超えると、身体に症状が出てきます。自分がスルーできる範囲を超えたなと思ったら、心の専門家に相談を。

スルーできたらスルーしてみる。無理なら相談してみる。

ソワソワと上手に向き合いつつ、春を楽しんでください。

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