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治療中の症状トラッキングノートの作り方 他の人に伝えるコツをつかもう

がん治療を受ける患者さんにとって、自分自身の体験や症状を医療提供者に伝えることは、適切なケアを受ける上で大切なことです。しかし、診察の短い時間内で、自分にしか分からない症状を的確に伝えるのはなかなか難しいものです。そこで今回は、スマホのメモ機能でも大丈夫!症状トラッキングリストの作り方をご説明します。


症状トラッキングリストとは?

症状トラッキングリストは、症状がどのように変化したのかを記録するものです。具体的には、自分が体験している症状の種類、開始時期、強度、頻度、持続時間などを記録します。このリストを使うことで、医療提供者に対して、自分の体調変化を具体的かつ詳細に伝えることが可能になります。ツールは色々ありますが、記録ができれば何でも良いです。

項目が分かればスマホのメモ機能でも簡単に記録が取れます。

なぜ症状トラッキングリストが有効なのか?

これは、限られた受診時間で効率的にあなたの症状を伝えるための手段です。これを使うとお互いにこんなメリットがあります。
【有効な理由】

  1. 症状の変化を正確に伝えられる: いつ出るのか、どう出るのか。症状の開始時期や変化のパターンを記録しておくことで、医師が症状の背景や原因を理解しやすくなります。

  2. 治療の効果を評価しやすくなる: 治療で良くなったのかどうか。治療を始めてからの症状の変化を追跡することで、治療の効果を具体的に評価できます。

症状トラッキングリストの作成方法

書き出すことは、主に5つです。

  1. 日付と時間を記録する: 症状が現れた日付と時間を記録します。これにより、症状の出現パターンを把握できます。

  2. 症状の詳細を書き出す: 痛み、疲労、食欲不振など、体験している症状をできるだけ具体的に記述します。

  3. 症状の強度を評価する: 症状の強度を0(なし)から10(最も強い)のスケールで評価し、記録します。

  4. 症状の影響を伝える: 症状が出たことで、何かできなくなったことや、困ったことがあれば、記録しておきます。日常生活や活動にどのような影響があるかが分かります。これにより、症状が生活質に与える影響を伝えられます。

  5. 治療や対策を記録する: 症状を和らげるために試した治療や対策(薬、休息、運動など)とその効果もリストに加えます。

便利なツール 実際に何を伝えるかの項目を確認しよう

実際にどんなメモが良いのかを見てみたい方へ、参考になるページをご紹介します。

まとめ

症状メモを使うことで、症状の理解共有がしやすくなります。症状は非常に個人的な体験であり、特に今出ていない症状の場合は分かりづらく、医療者とはいえ、他人が理解することは難しいためです。このリストを活用することで、患者は自身の体調変化を具体的にかつ正確に伝えやすくなります。少し面倒くさいのですが、お互いに良い治療を目指したパートナーとして、治療をより良くするためにチャレンジしてみてください。

参考URL


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