20代、30代のがん患者さんの人生がハードモードな件 2 ハードなポイント
こんにちは。がん患者さんの日常生活を豊かにしたい会社PEERの創業者で代表の佐藤真琴です。がん患者さんの話を聞いて、それを解決する事業を作る仕事をしています。今回は、以前に書いたこちらの記事の続きです。
確認:AYA世代とは、15〜39歳のことです。
AYAとは、Adolescent and Young Adultの頭文字をとった言葉で、思春期と若年成人のことです。日本では15−39歳のがん患者さんのことをAYA世代のがん患者さんと言います。
がんと自分の人生を真剣に考えている
人生を変えていくエピソードが重なる時期にがん治療をすることになった時、彼らは何に困っているのかを少し具体的にまとめてみました。
自分のことは自分で考えたい
未来の見通しが立ちにくく、孤独感を感じやすい。
家族の気持ちもわかる、しかし自分で最終的には決めたい。
周りへの説明が難しい
学校や仕事で自分の状況を説明するのが難しい。
進学や就職など新しいことを始める時、不利にならないように話したいが難しい。
今できることや未来の見通しを説明したいが、難しい
説明すると心配されて、それに対応するのに疲れる
学校続けたい!
学校に行けなくても補習などでなんとか進級したい
特別支援教育など、在籍校でなんとか頑張りたいが制度がない
調査では8割の学校が対応しているようだが使えていない
働きたい!
がん体験者と話すと不利になるのではないかと不安
休んだ間の社会経験が少ないので、職業訓練してほしい
大学、専門学校の障がい学生向けの支援は1/3のみ、もっとやってほしい
まとめ:制度はあるが対応していないこともたくさんある。大変。
特に、学びや仕事といった社会的な居場所、所属の獲得が難しいようです。その結果、出費はあるけれど収入が減り、出会いが減り、交流時間が減り、人間関係が作りにくく、社会経験が減り、未来の困難さが増しています。
このように人生ハードモードなAYA世代は年間2万人います。自分の所属されているところで、対応策って何があるのかな?とちょっと気にしてみてください。(そして、できれば、私にも教えてください!)