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高校教育専門誌の取材も。高校生が自ら考え自らの独創性を発揮できる時代へ!

株式会社スリーハイは2023年11月27日〜2024年3月18日まで約半年をかけて神奈川県立綾瀬高校の「総合的な探究の時間」の授業協力をしてきました。私たちスリーハイが抱える5つの経営課題を2年生323人の皆さんに解決してもらおうという試みです。主に毎週月曜日の5時間目に行われた全9回の授業も、もはや大詰め。今回は第8回目の授業レポートです。


これまでの授業と全体の流れ

◆第1回〜第3回
探究学習全体の概要説明やマーケティング基礎など
◆第4回
スリーハイ担当社員5名が各部署にて詳しい説明実施
◆第5回
各班で他社事例などをまとめる「現状把握」
◆第6回
ワールド・カフェで「現状把握」のアイディアを拡散
◆第7回
KJ法で実現可能なアイディアに落とし込む

過去記事一覧
◆第1回目(2023年11月27日)
登壇者:NPO法人SoELa岡部さん、株式会社スリーハイ代表男澤

◆第2回目(2023年12月11日)
登壇者:株式会社スリーハイ代表男澤

◆第3回目(2023年12月18日)
マーケティング講座(オンラインのためレポートなし)

◆第4回目(2024年1月15日)
株式会社スリーハイ担当社員が5名来校し現状把握

◆第5回目(2024年1月22日)
生徒と先生による現状把握

◆第6回目(2024年1月29日)
ワールドカフェでアイディアの発散

◆第7回目(2024年2月26日)
KJ法によるアイデアの収束

台風のため日程変更もありましたが2023年度の授業は、
あと1回を残すのみとなりました!

第8回授業「アイデアの具現化」

前回の授業で「KJ法」を使ったアイデアの収束を、より具体的な施策に落としこむ「アイデアの具現化」の授業です。今回は毎回の授業に参加しているスリーハイ男澤・堀江以外にも、営業部担当の幸村、広報部担当の勝又が同行し、生徒さんたちとの意見交換を行いました。

「ふむふむ、それはどういうふうに考えて、出てきた意見なのかな?」
「そのアイデアは面白いですね!思いついた経緯を教えてください」
過去の授業でスリーハイから提出した「現状の課題」に関する資料を見返して
一生懸命考えてくれている生徒さんも。
今まで出たアイデアを提案に移す前段階としての区分の仕方を
先生が指導してくださいました。
生徒さんたちはこれまでの探究の結果を班ごとに
所定の提案書フォームに記入していきます。
第8回の授業ではマトリクス法を活用し、提案書の土台を作る授業です。
盛り上がる昼礼のイメージ、皆さんもう湧いているでしょうか?
広報部の「廃材を使ったイベント」を考える部署では
廃材を丸めたり、切って何かにつめたりと、さまざまなアイデアを検討してくれていました。
マトリクス法を活用し、付箋のアイデアを分類します。
クラスによって各担任の先生から、さまざまな指導をしてくださっています。
単なるアイデアで終わらないように
マーケティングの授業で習った「4P」についても考慮する指導も。
採用に至ったアイデアと、保留となったアイデアとを振り分けているチームの模造紙。
グループで話し合い、成果物(提案書)に仕上げ、中間プレゼン前の年度末に、
各部署にてスリーハイ担当者に提出してもらう予定になっています。
私男澤は毎回の授業参観で、すっかり生徒さんたちとも顔馴染みに。
気軽に声をかけてくれ、いじってくれるのも楽しいです。
「いつも面白い意見をぶつけてくれる生徒さんとのやりとりは、とても刺激的!」
こちらは商品開発部のアイデア。
絵が上手い!すごくよくわかりますね。
オリジナルキャラクターを考案してくれる生徒さんも。
ヒーター巻きくんが、ジワります。

月刊高校教育の記者さんが取材してくれました

今回の授業は半年前の授業開始時から興味・関心を持ってくださっていた、日本で唯一の高校教育の専門誌「月刊高校教育」の記者さんが取材してくださいました。「月刊高校教育」は高校の先生方が読む専門誌です。記者さんが興味を持ってくださったのは

「一部の進学校の取り組みではなく県立高校の中堅校が、しかも一部の希望者のような少人数でなく全校生徒で、リアルな中小企業の課題解決に取り組む探究学習という非常に珍しい取り組みであることに興味を持ちました。」

とのことでした。

授業後は応接室にて、校長先生も交えたディスカッションの機会を設けていただきました。今回の綾瀬高校さんとスリーハイが協力することになった経緯や、全国の高校で行われている探究学習の現状や課題もシェアしていただきました。

NPO法人SoELaの郷原さんも同席くださり、探究学習の末、授業が終わった後も学生さんとアーティストさんのコラボが続いている他校の事例や、綾瀬高校での他学年の事例、他校での良かった事例や、残念だった事例を教えていただきました。

私は記者さんから取り組みの経緯を質問されたときに、こう答えました。

「最初は探究学習担当の新井先生に『もし良ければできるだけ学校に来てほしいですが、お忙しいでしょうから、できる範囲で構いません』と言われました。でも我々としても、いいものを作りたいという思いが強かったんです。課題だけ渡して生徒さんにお任せして、都合のいいタイミングで来て『よく頑張ったね』なんて言っても、絶対いいものはできないと思っていたので、なるべく(毎回)学校に来よう、と決めていました。実際にここまではフル参加です!でも最初から授業に関わらせていただいて、毎週授業に参加させていただいて、本当に良かったと思っています。生徒さんにとっては、先生以外の大人と接する機会も少ないと思います。私たちからしても、生徒さんと直接交流を持てたのも嬉しいですが、今このタイミングですごく良かったなと思うのは、先生方が私に質問してくれることです。
『今こんなところでつまずいています』とか
『4Pの分析はどうしたらいいんでしょうか』とか
『あの班はうまくいっていないので、アドバイスしてください』とか。
そういう声をたくさん先生からいただいて、私たちも先生たちも、トライアンドエラーを繰り返しながら、一緒に探究している状態です。」

この綾瀬高校での取り組みを、全国の教育関係者の方々に知っていただき(2024年5月号に掲載予定)、同じように地域の高校とのコラボを試みる中小企業が、全国に数多く出てきたらいいなと思っています。

学時出版「月刊高校教育」のホームページはこちら

生徒さんたちが作ったマトリックス状の模造紙まとめについて
「これは、いいね!」「あれは、既存の商品と似ているのでは」と
真剣に考えるスリーハイスタッフたち。

来週はそろそろ、半年かけて生徒さんたちがまとめるアイデアが、提案書という一つのカタチになる区切りの授業です。ますます綾瀬高校から目が離せません!

年度が変わり4月になってからも、当探究学習は継続します。
6月末ごろが最終プレゼンの予定です。

神奈川県立綾瀬高等学校

株式会社スリーハイ


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