小さな部屋の小さな願い 【詩】
食べ過ぎたと言える日が
幸せなことだと気付いた日
あちらでは誰が偉いか
ケンカをしている
こたつでうたた寝する時間が
貴重なんだと気付いた日
こちらでは正義のヒーローたちが
声を荒げている
聞きたい声は台風に巻き込まれて
いつも遠く彼方
そしてちっぽけな私は
こもった熱を握りしめ笑う
隣の人の話を聞いて
子どもの頭をゆっくりなでる
私のちっぽけな行いが
子どもの友達のおじいさんの
親戚のご近所さんの仕事先の
その先のその先のあなたに
届くように願いながら
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