見出し画像

家の灯り 【詩】

久しぶりの帰省は
想像より穏やかだった

2階には思い出の部屋
懐かしい窓からの景色
遠くには家の灯り

友人を傷付けてしまった日
漠然とした悩みに支配された日
両親のケンカから避難した日
受験に落ちた日

いつもあの灯りを見ていた
もちろん灯りはそんなことは知らずに
静かに辺りを照らしていた

子どもたちを寝かしつけた後
その家の灯りを眺める今日も
いつか思い出すだろう

いいなと思ったら応援しよう!