まばたき 【詩】
私が初めて目にしたものは
何だったろう
病院の白い天井か
哺乳瓶の乳首なのか
それとも母の顔なのかな
私はこれからあと何回
まぶたのシャッターを切るだろう
その内覚えられる量なんて
どうせほんのわずかだから
好きなものだけ見たいけど
私が最後に目にするものは
何だろう
病院の白い天井か
つながれた点滴のボトルなのか
それとも疲れた医者の顔かな
できればあなたの顔がいい
なんてわがまま言ってみる
そして困った顔したあなたのことを
忘れぬようにまばたきするのだ
私が初めて目にしたものは
何だったろう
病院の白い天井か
哺乳瓶の乳首なのか
それとも母の顔なのかな
私はこれからあと何回
まぶたのシャッターを切るだろう
その内覚えられる量なんて
どうせほんのわずかだから
好きなものだけ見たいけど
私が最後に目にするものは
何だろう
病院の白い天井か
つながれた点滴のボトルなのか
それとも疲れた医者の顔かな
できればあなたの顔がいい
なんてわがまま言ってみる
そして困った顔したあなたのことを
忘れぬようにまばたきするのだ