ビジネスの本質とは何か？

2024年9月22日 08:56

思わぬ気づきのきっかけ

先日、ビジネスの仲間とミーティングをしていた時のことです。ふと、「誠さんは本当に相手のためにという言葉通りに、相手を立てようとする姿勢が他の人と違う」と言われました。その言葉を聞いて、「確かにそうかもしれない」と思いつつ、なぜそうなのか考えてみました。

私は主に裏方という役割を担っています。表に立つ人を成功させることで、結果的に自分も成功するという構図のビジネスをずっと続けてきました。そのため、常に「相手が勝つためには何が必要か」を第一に考えています。

例えば、クライアントのセミナーを成功させるために、細かな準備や参加者のフォローアップを徹底的に行うことがあります。表立って目立つことはありませんが、その努力が相手の成功につながり、最終的に自分にも還ってくるのです。

ここで誤解してほしくないのは、私が単に「良い人」を演じているわけではないということです。むしろ、自分が成功するために相手を成功させているという側面が強いのです。

最近、あるクライアントの新規プロジェクトを手伝う機会がありました。徹夜も辞さず全力でサポートしましたが、それは純粋な善意からではなく、このプロジェクトの成功が自分のビジネスの拡大にもつながると考えたからです。結果的に、クライアントは大きな成果を上げ、私も新たな案件を獲得することができました。

このことを考えていくうちに、ふと気づきました。ビジネスの本質って、結局のところ「人の役に立って対価をいただく」という構図ではないでしょうか。これは表に立つ人も、裏方も同じはずです。

例えば、飲食店を経営する人は美味しい料理を提供することでお客様の満足を得て対価を得ます。一方、その飲食店の経営をサポートするコンサルタントは、店主の成功をサポートすることで対価を得ます。構図は同じなのです。

「本当に自分のために相手を立てる」という感覚がつかめると、ビジネスはとても楽になるのではないでしょうか。相手の成功が自分の成功に直結するという認識があれば、全力で相手をサポートする動機になります。

最近、この考え方を意識的に実践してみて、仕事への取り組み方が変わってきたのを感じます。以前は「これは相手のため」「これは自分のため」と分けて考えがちでしたが、今はその境界線があいまいになってきました。相手の成功に全力を尽くすことが、結果的に自分の成功につながるという確信が持てるようになったのです。

ビジネスにおいて、相手の成功と自分の成功は切り離せません。むしろ、相手の成功なくして自分の成功はないと言えるかもしれません。この視点を持つことで、より深い信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築できるのではないでしょうか。

これからも、相手の成功が自分の喜びになるような関係性を大切にしていきたいと思います。そして、そんな風に考える仲間が増えていけば、ビジネス界全体がもっと健全で活気のあるものになるのではないでしょうか。

皆さんも、自分のビジネスを振り返ってみてください。相手の成功が自分の成功につながるような関係性を築けていますか？それとも、まだ「自分」と「相手」を別々に考えていませんか？この視点を持つことで、きっとビジネスの新たな可能性が見えてくるはずです。