内から、外から、あふれ出る、よろこび
クリスマスのストーリーでいちばんよろこびにあふれているのは、マリアのエリサベツ訪問のシーンかもしれないなあと思う *¹。
マリアは天使から救い主をみごもったことを知らされた。受胎告知だ。
突然に起きた理解を超えた事態。
若いマリアが不安をおぼえてもふしぎではない。
でも、マリアは「お言葉とおりこの身になりますように」と応答した。
これって、ふつうなかなか言えることではないよね。。。
でも、やっぱりマリアは不安だったんだろう。
だから、天使から教えてもらった親戚のエリサベトのところへ。。。エリサベトも神のふしぎな力によって、洗礼者ヨハネとなる赤ちゃんをみごもっていたから。。。訪ねるために急いで出かけたんだ。
はるばるやってきたマリアをエリサベトがひと目みた瞬間、おなかの中の赤ちゃんがよろこび踊った! それを感じたエリサベトは大きなよろこびに満たされてつぎのように歌ったんだ。
大きなよろこびにあふれたエリサベトの言葉から、のちに「アヴェ・マリア」の祈りが生まれた。
その祈りの前半。。。下に太字で示している部分は、エリサベトの言葉がつかわれてる。「アヴェ」というラテン語は訳すとすれば、やあ・ようこそ・こんにちは・さようなら、というようなあいさつだ。
エリサベトが体験したよろこび。。。それは、マリアを通して来てくれた救い主イエスに出会えて、おなかにいる赤ちゃんがよろこび踊り、それを感じた自分がよろこびに満たされ、さらに聖霊によるよろこびで覆われて、押さえきれずに思わず口をついて高らかに歌いはじめてしまう、あふれ流れ出る三重のよろこびだ。
今日の聖書の言葉。
このエリサベトが体験した三重のよろこびを、わたしたちも体験することができる。
その方法はというと。。。
わたしたちがイエス・キリストを救い主として信じるとき、イエスが、わたしたちの心のなかに来て宿ってくれる *²。
そのイエスが、わたしたちを内側からよろこびで満たしてくれる。
さらに、聖霊がわたしたちに臨み、わたしたちを外側からもよろこびで覆ってくれる。
その結果、よろこびがあふれて出て、思わず歌いはじめてしまうんだ。
クリスチャンにとってクリスマスはまさにそういう季節。よろこびがあふれ出て思わず歌ってしまう。自分でもきづかないうちにね。
註)
*1. Cf. ルカ 1:26-56
*2. イエスを信じたいひとのために、次のような祈りが用意されている。
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