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蜷川実花さんの写真集を手に取った高校1年生の私

蜷川実花さんの写真集。

淡々と過ぎていく。
ページと時間。

写真には、
音も匂いも動きもない。

ただ色があるだけだ。
色を認識することしか出来ない。

脳には何の刺激もなく、進む。

だが、自分の一部は変わる。
静かな文字と色が何かを変えていく。

何もないのに。
何かは変わる。

写真と記憶の繋がりを見い出そうとする。
それが出来るかは別として。

白。

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これは2018年2月13日にメモした文章。
駅の本屋さんで蜷川実花さんの写真集を読んで、夜寝る前に思い出しながら書いた文章だったと思う。

今日で蜷川幸雄さんが亡くなってから5年が経った。
蜷川幸雄さんの舞台に出てた満島兄弟を密着した番組は何度も観た。蜷川実花さんはいつどこで知ったのかも覚えてないけど、気付いたら好きだった。

何故か手に取ったあの写真集を見ていた時、あの時間だけは私の世界から音が消えた。周りも多分 真っ白な世界になっていたと思う。音も色もなくなった空間に自分と鮮やかな写真だけがある。そんな感覚は今でも覚えている。
当時の私はそれが誰かの死なんだと認識した。

今 私がここで何を言いたいかはわからない。

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