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親が「将来どんな仕事がしたいの?」と子どもと会話する時に注意したいこと

今回のテーマは、

親が「将来どんな仕事がしたいの?」と子どもと会話する時に注意したいこと

です。

ここでは、このテーマが持つ大事なポイントを3つにしぼって説明していきたいと思います。この言葉を今後お子様に対して使われる際には、このポイントを押さえた上で利用されるとより本質的な会話ができるのではないでしょうか。

まず、一つ目のポイントについてです。もしかするとこれが一番見落とされがちなポイントなのかもしれないんですけどもそれは、

仕事は大人になるのを待たなくてもできる

というポイントです。

※ここで「仕事」という言葉は、自分の好きや得意を活かして社会に価値を創造する活動という意味で使っています。

「将来どんな仕事がしたいの?」という質問の裏には、「仕事をするのは将来大人になってからです。子どものときは、その将来するであろう仕事に向けて一生懸命勉強をするものです。」というメッセージが暗に含まれていると思うんですね。

で、なんでこういう考え方がこれまで一般的であったかというと、例えば放送とかをイメージしていただくと非常にわかりやすいんですけれども、一昔前においては大きなお金・大きな資本がないと一個人で何か仕事をするっていうのがほとんど不可能な時代だったんですよね。例えば、放送であればテレビ局にまず就職しないことには自分一人で何か放送するなんてことができなかった。ましてや子どもの時にどれだけ放送に興味があっても放送なんて絶対にできなかったような時代がありました。その時代においては、まずは企業に就職しないと何も始まらないので、就職するために大学に行くことが何より大事であり、子どもの時には大学に入ることに全集中することが何より得策であった。

それが今の時代においては YouTube であるとかTikTokなどを使えばテレビ局に就職しなくても自分一人のスマホがあるだけでもう放送ができてしまうという時代になっています。しかも無料で。

ここまでは放送の話ですけれどもほかの業界においてもいろいろと個人で社会に何か価値を生み出すという活動(仕事)ができるようなっています。例えば、メルカリを使えば物販ができるし、ZOOMを使えば講座を行うこともできるし、自分でプログラミングして制作したゲームをScratchで公開して遊んでもらうことだってできる。

ですので、大人になるまで仕事はできないので大人になるまで仕事はしないっていう極端な考え方を持ってしまっていると、子どもの時から仕事の練習をしていきならが実績も積んでいくっていうとても大事な機会を失ってしまうことになります。

ですので、

子どもの時でも仕事ができる時代になった。
なので、やりたいんだったら大人になるのを待たなくても今からやってみたらいいんじゃない?

と親はアップデートしておいた方が子どもにより多くのチャンスを与えてあげることができるんじゃないかと思います。

次に、二つ目のポイントについてです。それは「将来どんな仕事がしたいの?」っていう質問の裏には何か一つ選びなさい、一度に選べるのは一つですという暗黙のメッセージが含まれていますよね。だから子供たちは何か1つの職業を選ぶということをしてたと思うんですね。でも、これからを生きる子どもたちにとっては副業・兼業が当たり前になってくる時代なので何か1つの職業に絞り切る必要はなくて何かと何かを掛け持ちするっていうことだって全然普通にあり得ることになってきますよね。例えば、医療機器の営業職をやりながら副業でプログラマーをやるなど。それぞれ違う職業だけれども両方やりたいんだ、だから両方やるんだ。こういう職業観っていうのはこれからは多くなってくると思うんですね。

なので過去の何か職業は一つに絞らないといけないと言うニュアンスではなくて

副業・兼業で2つ3つ仕事は掛け持ちすることもできるよ

という考え方にアップデートして子どもたちを導いていってあげないと一世代前の職業観になってしまいます。

最後に、3つ目のポイントについてです。「どんな仕事がしたいの?」っていう質問をする際にどうしても今ある仕事の中から選ばせようとする人が多いと思うんですよね。でも、子どもたちは未来を生きるので今から新しく生まれる仕事っていうのも子どもたちが選択しうるっていうのは当然ですよね。ですので、今すでにある仕事の中から選ばないといけないという思い込みは外して、

今はまだ存在しないけど、これから新しく生まれてくる仕事の中から選ぶこともできるよ

と伝えてあげると、視野がぐっと広がるんじゃないでしょうか。


今回は、親が「将来どんな仕事がしたいの?」と子どもと会話する時に注意したいことというテーマで特に大事だと思うポイント3つについて考えました。ここまでの説明を読まれてお気づきの通り、これら3つのポイントはすべて時代の変化と共に新しく生まれた注意すべきポイントとなります。

言葉が持つ意味や背景も時代の変化と共に変化していきますので、引き続き特に大事な言葉やフレーズに関してはウォッチしていきたいと思います。

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