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学術論文の見つけ方(マーケティング編)

今回は、学術論文の探し方について紹介したいと思います。
学術論文は敷居が高いように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、読むことで得られるメリットもあるはずです。

ビジネスマンの方であれば、最新のマーケティング研究を知ることで、ビジネスのヒントを得られるかもしれません。

また、学生であれば、研究テーマのヒントになるかもしれませんし、論理的思考力を鍛える訓練にもなるはずです。英語論文であれば、英語力を鍛えることもできるでしょう。

もちろん、探し方に正解はありませんが、今回は私なりの探し方を紹介したいと思います。

1. Google Scholar

まずは、Google Scholarを使った方法を紹介します。

使い方は非常に簡単で、キーワードを打ち込んでエンターを押すだけです。
すると、関連する研究が表示されます。

例えば、「関連購買(英語では、cross buying)」について検索したいとしましょう。Google Scholar上で検索すると、以下のような結果が出ます。

スクリーンショット (2)

気になる論文があれば、右側の[pdf]と書かれたところをクリックすると、ダウンロードができます。

Google Scholar上では、期間を定めて論文を検索をすることもできます。「2017年以降の研究結果が知りたい」と思った場合は、ページ左側で期間指定をすることで、該当する論文を検索できます。

スクリーンショット (2)_LI

また、Google Scholarは非常に親切で、論文ごとに「関連記事」や「引用元」といったタブを作ってくれています。ここをクリックすることで、調べたいテーマに関する論文を芋づる式に見つけることができます。

スクリーンショット (3)_LI

なお、日本語で書かれた研究成果に関しては、Google Scholar上でも検索はできますが、CiNiiの方が便利な印象があります。
CiNiiも使い方は一緒で、キーワードを入れて検索するだけで、様々な研究成果を表示してくれます。

2. ジャーナルのページ

具体的に検索ワードが決まっていない場合は、学術雑誌のページを調べてみるといいかもしれません。

検索ワードの範囲が大きい場合、Google Scholarは思ったような成果を表示してくれない場合があります。

例えば、「最近のマーケティング研究の流行を調べたい」と思い、「Marketing」とGoogle Scholar上で検索しても、書籍の表示が多く、なかなか流行を掴むことができません。

このような場合、ジャーナルのページを直接調べることで、この問題に対処することができると思います。

一例として、Journal of Marketing誌のページを見てみましょう。
「Browse Journal」→「Current Issue」とクリックしていくと、直近の論文を調べることができます。

ページ下部には「Most Read」「Most cited」なども表示してくれているので、そこをチェックすることで、最近の流行を知ることもできます。

新しい研究テーマを見つけるためにも、定期的にいくつかのジャーナルのページを確認する方法はオススメです(マーケティングの有名なジャーナルは、こちらのページを参照ください)。

まとめ

マーケティングの研究を調べるうえで、「Google Scholar」「CiNii」「学術雑誌のページ」の3つの方法を紹介しました。

もしかすると、最初は検索キーワードの選び方で迷うこともあるかもしれませんが、慣れてくると適切に検索ができるようになるかと思います。

検索ができても、読むことに抵抗感がある方もいらっしゃると思うので、次回の記事では、「学術論文を読むコツ」を紹介する予定です。



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