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介護職・福祉職の身だしなみ

 そんなこと言っても「動きやすい」ことを重視するんでしょ!

 まさしくその通り!!

 でも、時と場合で異なってきます。

①施設内で介護業務をしている時(入浴介助以外)
 ジャージズボンは必ず。でも、半ズボンやハーフパンツははかない。だって、建物内は寒い時があるから。シャツはどうしているかというと、派手すぎないことは当然ですが、僕は「胸ポケット」がどうも苦手で、ないものを選んで着ています。理由は、昔ボールペンを入れていて「よく落とす」こと、介助している時にはカチャカチャ音がすること、固いところが介助者や利用者に当たって傷がつくかもしれないと思ったこと、です。でも、ユニフォームが決まっている場合はそれに従うしかないです。
 もう一つ、気をつけているのは「ボーダーのシャツは着ない」ということ。目がチカチカしてしまうから。このことは、利用者についても言えることだと思います。だから「無地」もしくは「ワンポイント」のシャツを着ることが多くなっています。

②入浴介助の時
 さすがに濡れる可能性があるから、ハーフパンツのときが多い。施設によっては、入浴用のエプロンがあるかもしれないけれど、膝から下に関しては、ジャージズボンの裾をまくることもある。
 また、濡れるかもしれないことを想定して、着替えを用意するようにもしていました。夏場は、入浴介助するだけで、汗だくになるから着替えは必ずです。

③外出する時
 季節によって服装は違ってきます。夏だったら、帽子や日よけはあった方が良い。冬だったら、厚手の帽子があったほうがいい。ただ、手袋は移動介助中は滑りやすいから、しないほうが良いと思っています。でも、寒い冬に無理して外出はしないかな。
 もしかして、あらかじめ外出の予定が分かっていたのなら、利用者も介助者もおしゃれをする。だって、利用者はビシッとしているのに、介助者はジャージズボンで介助しているのは不自然だと思う。介助者は介助中心ではあるけれど、周りからみると「介助者含めての利用者」となることが多い。だから、動きやすいことを第一条件としながらも、介助者も見栄えよくする必要が出てくる。
 そして、移動となってくると自分の荷物はどうするか。僕は、肩掛けの小さいポーチもしくはウエストポーチに必要最低限の荷物を入れる。ただ、トートバックはダメ。だって、持ち方によっては、車いすのタイヤで擦れてしまうことがある。

と、これまで書いたけど、本題はここから。

「介護は対人援助」
 だから、人と会うことが絶対である。人に会っても恥ずかしくない身だしなみを考える必要があると思う。デイサービスの利用者では、出かける前には化粧やおしゃれをしていくことはあると思う。

【気をつけたいこと】
・ひげ
 やはり伸ばしたまま手入れをしていないと印象が悪い。マスクで隠れていることがあるにしても、隠れていないところから見えてしまう。
・髪の毛
 長くするのが悪いわけではない。ぼさぼさにせずに、まとめられていたり、目に髪の毛がかかることなく、そろっているほうが良いと思う。
 染めることについてはダメとしている施設もあると思うが、常識の範囲内であれば問題ないと思います。金髪に関しては個性としてみてくれることもあるのかな。
・靴
 あまり僕は「靴ひも」のある靴は履こうとは思わない。ほどけてしまうかもしれないし、ひもを踏んでしまうこともあるかもしれない。かといっても、脱いだり履いたりがしやすい靴を選びます。でも、クロックスはやめておきます。
・タオル
 汗っかきだからタオルは首に一つと、頭に一つ。でも、いつでもと言うわけではない。日によっては2,3枚替えることがある。
 人からみると、だらしないし、暑苦しいしね。大事な人や大切なお客さんが来るときには、頭のタオルは取っておきます。
・香水
 利用者によっては、香水の香りが苦手な人もいると思う。その一方で、介助者は汗のにおいや体臭を抑えるために香水をつけている。相手を不快にさせない香りだったら、問題ないと思う。 
・タバコ
 今はタバコを吸える場所が少なくなったから、気にしなくても良いのかもしれない。でも「勤務中はタバコを吸わない」とするのが当然である。臭いや灰のことを気にするね。
 だったら「電子タバコがある!」と言われそうだけど、だといっても仕事中に吸わないというのは常識。

 要するに「一緒にいて恥ずかしくないこと」「相手から見て清潔感があること」が大事だと思っています。急な来客や寝坊で身だしなみが整えることが難しいときもあるけれど、普段から気をつけていれば、大慌てで行なうこともないと思う。ちなみに、このことは介助者だけでなく、利用者についても同じこと。「誰にも会わないから」「今日は人と会う予定はないから」ではなくとも、最低限に服装を整える、髪をまとめる等を気にすることで大分、印象は変わると思います。

 身だしなみ=おもてなし

 介助をする側、される側のどちらでも「相手への敬意」を持ち、「不快にさせない態度」が身だしなみにも表れてくるのだと思っています。「自分よりも相手が大事」と介護職は思ってしまうこともあるのかな。でも、利用者としては、介助者に対して時と場合を踏まえての服装をしてほしいと言っても良いと思います。大切な関係だったら、なおさらお互いに恥ずかしい思いをしないために。さっきも書いたように「介助者含めての利用者」(一心同体みたいなもの)だから、お互い笑顔でいたいよね。

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