見出し画像

この本はいかが 034

青屍(あおし)  警視庁異能処理班ミカヅチ
内藤 了 講談社タイガ 2024年10月16日第1刷発行

「ミカヅチ」シリーズ6巻目です。ホラーミステリーです。
ミカヅチ班は、霊が関係している事件を解決しつつ、それを一般の事件として隠蔽する活動をしています。
巻が進むごとに安田君が成長していくのが、とても頼もしいです。同時に、赤バッジ刑事が悪魔化していくことにハラハラしています。
今回は、展示場の処刑道具を用いた事件です。それだけでも異様な事件ですが、犯人がなんと…。
ミカヅチ班は、その企てを阻止できるでしょうか、どう見ても形勢不利と思われますが、みんな頑張ってください、と応援してしまいます。
新しい人員が配置されそうな前ぶりが、逆に次作での不安を感じます。
第1巻の「桜底(さくらそこ)」を読むと、安田君や折原警視正、班をじっくりと知ることができます。
また、血なまぐさいのはどうも…、という人には、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」(全8巻) (角川ホラー文庫) で、堀北さんにほっこりする手もあります。

いいなと思ったら応援しよう!