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この本はいかが 059

潰(つい)える 最恐の書下ろしアンソロジー
澤村伊智ほか 角川ホラー文庫 2024年8月25日初版発行

6人によるホラー短編集です。長編として読みたくなります、短編だから、多くの時間を要しないのは有難いのですが。
みんな定評あるホラー作家ですが、一穂ミチ作品があるのは意外でした。
各作品を紹介します。
澤村伊智…霊がいるという店を取材した女性のレポート形式。終わり方が怖いです。
阿泉来堂…作家を志す男が母の故郷で祭りの正体を知る。ラストの暗示が強烈です。
鈴木光司…名作「リング」を書いたのは、本当に鈴木なのか。うなってしまいます。
原浩…母のつぶやきは何だ。正体を知るとき、逃れられない。
一穂ミチ…人間関係、幻聴に悩む母、でも我が子を想う母は強かった。ハッピーエンドなのか…。
小野不由美…物音、声が聞こえる家。近所で増加する死者。土地の呪いか。解決には、「彼」が登場するしかない。
6作品をゆっくりと、恐怖しつつ、楽しんでください。

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