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この本はいかが 051

彼女は逃げ切れなかった
西澤保彦 PHP 2024年9月5日第1版第1刷発行

超能力推理披露小説という部類になるのでしょうか。
主人公は古都乃(ことの)さん、60歳、元警察官です。そして、油布(ゆふ)姉妹、11歳、双子、母子家庭。この双子には特殊能力があります。そして、その輝きを古都乃さんだけが視ることができます。
なぜ、能力があるのか、視ることができるのか、書かれていないので、その設定を受け入れるしかありません。
第1話を読みながら、これ以後もこの3人が中心となり事件を解明していく活劇が展開される、と思いましたが少し違う方向性でした。
双子姉妹も確かに重要な動きをしますが、主に古都乃さんの推理が威力を発揮します。それにしても、各事件の複雑怪奇なことに驚きです。
話は独立していますが、大きな流れの中にあり最終話にいたっては…。
どうなっているのやら。これだから西澤作品は油断できません。
双子姉妹の活躍をもっと見たいです。ぜひシリーズ化して欲しいです。

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