この本はいかが　014

さえづちの眼(まなこ)
澤村伊智　角川ホラー文庫　2023年3月25日初版発行

3編のうち２編で、比嘉(ひが)姉妹が活躍します。
「母と」では、妹の真琴(まこと)とその彼氏が活躍します。上手に解決とならないのは毎度(?)のことなのか、２人とも頑張っているのですが、今回もあわや…。家の子供たちを取り込んでしまった「存在」との戦いは終末を迎えても、冷や汗が止まりません。この「存在」は怖いです。主語が何度か変わり、その都度怖さが増します。真実はどうなの？。
「さえづちの眼」では、姉の琴子(ことこ)が活躍します。
家政婦の手紙で話は進みます。家政婦と一緒に怖くなっていきます。
話が終わったと思ったら、さらに続きます。より怖い展開が待っています。
琴子は妹と違い完璧に、真実を一気に明らかにしてしまうほどの霊能者です。残酷にも思える結末を覚悟しましょう。
澤村伊智は、多くのホラー小説を出しているで、比嘉姉妹が活躍する話を見つけてください。