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この本はいかが 025

ぶたぶたの花束
矢崎存美 徳間文庫 2016年10月15日初版

「ぶたぶたシリーズ」は、20年以上、30冊以上続いています。
主人公は、ぶたです。「山崎ぶたぶた」、中年男性、妻子あり(人間の!)、ピンク色でバレーボール大、ぬいぐるみです。
さらに驚くことに、毎回、彼(?)の職業は異なります。刑事、料理人、医者、花屋、家政夫、ほか多数、どれも一流です。あとは全く日常の設定で、彼はその地域で、当然のように生活をしています。一体なんだ!、SF小説?、違います。心をホッとさせるお話です。安心してください。
各本短編集で今回は5話です。登場人物は困っています、ストーカー、家族、恋人、とか。そんな人がぶたぶたに遭遇することで、事件が解決したり、前向きな姿勢へと変容していきます。ぶたぶたが積極的に介入することもあれば、そばにいるだけ、話をするだけです。決して魔法や呪術は出てきませんが、困っていた人たちには魔法と感じるかも。
どの本も楽しいです。今回は自分が特に大好きな「ぶたぶたの花束」を選びました。各話のイラストも素敵で、第1話のスカートにくっついて踊る様子がいいです。ニコニコしながら読んでください。

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