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この本はいかが 057

スワロウテイルの消失点
川瀬七緒 講談社 2019年7月22日第1刷発行

法医昆虫学捜査官シリーズの第7作目です。
岩楯祐也(いわだてゆうや)刑事と赤堀涼子(あかほりりょうこ)昆虫学者が難事件に挑むシリーズです。
昆虫が事件に大きな影響を与えています。カブトムシやアリ、クモ、はてはつばめも(昆虫ではないですね)出てきますが、殺人現場だから、うじ虫類の記述がひんぱんにあります。一切イラストはないので、苦手な人も大丈夫?かな。
冒頭からぶっ飛んでいます。解剖に立ち会っていた岩楯、赤堀ほか全員に原因不明の出血が起こり、緊急隔離となります。
そんな状態でも活動的(実は冷静な判断をしてる)な赤堀が頼もしい。
今回の相棒も一癖ある青年ですが、事件がもっと大変です。
現場周辺で頻発するカラス殺し、老人会、パンフレット、クモの足跡、ツバメの巣など、多くの出来事はどうつながるのか。
そして、真相に近づいた時、岩楯刑事殉職!…か?。

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