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この本はいかが 041

気の毒ばたらき きたきた捕物帖3
宮部みゆき PHP 2024年10月29日第1版第1刷発行 

シリーズ3作目です。天秤棒を担いだ文庫売りの北一と長命湯の釜焚きの喜多次のきたきたコンビ、ここに2匹の犬が加わり、大活躍します。
世話になっていた本屋が放火され、犯人が住み込み女中だったことに、衝撃を受けた北一は動き始めます。
喜多次も協力します。喜多次は相変わらず謎の若者です。「…<さらし餅>なんか…」とか「…おいなりさんは、式日の食いもの…」とか、立ち居振る舞いから推測はされますが、今後もずっと謎のままなのでしょう。
物語の後半では、北一は恩人の妻の失踪殺人事件に取り組んでいきます。その活動の源は、何なのか。不思議です。北一は正式な岡っ引きではありませんし、28年も前の事件ですし、読んでいてよく分かりませんでした。
大人になったおでこさんも活躍して、うれしかったです。次作も、2匹の犬とともに、登場してほしいです。

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