見出し画像

この本はいかが 121

活字のサーカス 上・下
椎名誠 小学館文庫 2024年7月10日初版第1刷発行

エッセイ集です。本書は歴史的価値が充分にあります。
椎名ファンはもちろんですが、特に若い世代にも読んで欲しいです。
書下ろしではありません。各2冊ずつを1つにまとめています。
上巻は『活字のサーカス-面白本大追跡』( 1987年 ) 、『活字博物誌』( 1998年 ) 、下巻は『活字の海に寝ころんで』( 2003年 ) 、『活字たんけん隊-めざせ、面白本の大海』( 2010年 ) です。
1987年から始まる内容ですから、凄まじい時代の変化を思い知ります。
レコードからCD,DVD、手書きからワープロ、パソコン、ほか、道具だけではなく日常、世界の変化を再認識します。
椎名誠が旅した多くの国や地方の話、さらには食事、お酒、流行、小説など幅広い分野の事が綴られるとともに、そこに関する数多くの書物が、顔を出してきます。
実体験を通しての語りに、ただただ感動するしかありません。

いいなと思ったら応援しよう!