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この本はいかが 030

ドS(エス)刑事(デカ)  事実は小説よりも奇なり殺人事件
七尾与史 幻冬舎 2023年3月30日第1刷発行

シリーズ8冊目です。表紙イラスト(by ワカマツ カオリ)が今回も素敵です。
今回なんと主役級の代官山(だいかんやま)巡査が早々に、被害者の1人に、入院、生死不明!、というとんでもない事態に。当然、以後の展開に代官山は登場しません。
無茶です。新入りの天神刑事に黒井マヤの暴走を抑えられるはずない。
事件も大変なのに。まさか、作者は代官山殉職、マヤに新フィアンセ、を企てている?。ページから目が離せなくなりました。
マヤの様子が変です。現場から遺留品を持ち帰ろうとしないし、行間に代官山への想いと冷酷さを感じます。逮捕されるであろう犯人の生死が心配です。特務係全員しっかりと色を出して活動している様子がうれしいです。
事件の解明を推理する楽しさもありますが、登場人物の言動を楽しむのもありかな、と感じます。
毎巻題名が凝っています、「風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」「朱に交われば赤くなる殺人事件」ほか、読む前からわくわくします。
次巻は代官山のリハビリ(マヤの献身的介護付き!)物語かな、または全くの新展開が待っているのでしょうか、こちらもわくわくします。

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