見出し画像

この本はいかが 052

実は、拙者は。
白蔵盈太(えいた) 双葉文庫 2024年5月18日第1刷発行

痛快時代劇です。時代は江戸時代で、徳川吉宗のころ(1723年と限定できます)の江戸です。青菜売りの八五郎青年が主人公です。彼には特別な才能(?)があります。それは影がうすいことです。物の怪ではありません、存在感がないのです、その場所でいる、声を出しても、周囲の人に気づいてくれないことが多いのです。また、彼は人の特徴、目や動作の記憶が素晴らしくて、変装している人の正体が分かるのです。分かってしまうのですよ、これは大変です。
好きな娘、浜乃ちゃんの身売りを阻止しようと、物語は始まります。非力な八五郎、頑張ります。
頑張る中で、剣客、大泥棒、隠密、御庭番、の各正体が彼には分ってしまうのです。驚く八五郎。しかし借金返済につながらないねえ。
八五郎、浜乃ちゃんピンチ!
伏線もしっかり回収されました。シリーズ化を希望します。もちろん、主役は八五郎と浜乃ちゃんです。


いいなと思ったら応援しよう!