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結局、車の免許が口だけだったよね
だそうです。
うちのお義母さん。
上越の山間部に生まれ、結婚して、子どもを3人育てて、80年以上。
お義父さんは職人さんだったので仕事でも軽トラを使うため、もちろん車の免許は持っていました。
自動車免許を持っていないお義母さんは、お義父さんの生前はおそらく不便することがなかったので、自分で車を運転する必要がなかったのでしょう。
買い物へ行くのも車がないと近所のスーパーもかなり距離があるのですが、自宅で仕事をしていたお義父さんがいつも一緒に行っていたんでしょう。
だけど、お義父さんが亡くなって20年以上経ちますが、結局運転免許は取らないことになりそうです。
流石に80過ぎてから取得することはないので。
それにしても不便だったのだろうなと思うのですが、
本人は実はそうでもなさそうなのが面白いです。
週に1回程度、買い物へ行く時は近所の知り合いに相乗りさせてもらうようです。
まだ子どもたち(うちの相方もその1人です)が家にいる頃にも、
「お母さん、免許取ったらどうなの?」
と訊ねると、
「そうだね、免許の1つでもないと不便だからね」
いつもそう答えていたそうです。
ですが、一向に免許を取りに行く気配はなく、今に至ります。
車の運転が普通の僕らには、都心部で公共交通機関でどこへでも行けるのに、車の免許を取って自家用車まで持っている僕らには、
車のない生活の不便さが分かりますが、
ずっと自分では車の運転をしないで生きてきたお義母さんには、
車を運転する相方がいなくなったとしても、車のない生活は僕らが想像するほど不便に感じるものじゃないのかもしれないです。
お義母さんはいつも車の免許を取る、取ると言ってたけど、
結局、口だけだったよね。
だけど、それでも本人は問題ないのかもしれません。
<了>