
大好きな盤「Lemon Jelly '64-'95」から1990年終わり頃のサンプリング・ミュージックを見ていきます
こんにちは、makoto です。
先週は大きな出来事がいくつかあった影響もあって、note投稿も不思議な感じでしたが。。。。
今日は僕の大好きな盤の紹介から始めます。
Lemon Jellyの「'64-'95」というアルバムです。
Lemon Jellyはイギリスのバンドというか2人組のデュオです。
DJ&グラフィックデザイナーと庭園設計士&スタジオプログラマーという変わった経歴で、それもそのはずLemon Jellyは30才過ぎてから趣味として結成したそうなので、そんな音楽活動はガツガツしていなくてある意味理想的かもですね。
このアルバムは2005年にリリースされた彼らの3枚目のアルバムです。
2002年のリリースされた前作の「Lost Horizons」の方が名盤として評価は高いみたいなのですが、僕はこちらの3枚目の方が印象に残っていて、今でも半年に1回くらいは思い出してCDを引っ張り出してきて聴いています。
「Lost Horizons」も好きなのですが、1曲目の印象で「'64-'95'」の方がインパクトあって好きでした。
「Lost Horizons」は1曲目からチルアウト全開ムードで、ジャケットの田園風景?(でも、奥に海辺が見えるんだよな)のイメージもあって、同じくサンプリング&チルアウトミュージックの名盤 KLFの「Chillout」とイメージが被るんです。
「'64-'95'」は1曲目の「'88 aka Come Down On Me」のオープニングの「ジャーン!!」というのが効いてます。一気に引き込まれます。
(クレジット的には2曲目)
このアルバムの楽曲はサンプルも使われていて、各曲のタイトル先頭の数字は、サンプル元の曲がいつリリースされたものなのかを表しています。
なので、OP曲「'88 aka Come Down On Me」のサンプル元は、1988年にリリースされたMasters of Realityの「The Blue Garden」という曲です。
これは、メインのリフ(テーマ)がそのままサンプルをピッチとスピードを変えて使われています。
ですが、トラックによっては、ほんの少しだけ味付けにだけ使われているようなものもあります。
2曲目の「'68 aka Only Time」のサンプルは1968年 John Rowlesの「If I Only Had Time」という曲ですが、テーマ部分では全くなくて、よーく聴かないと分からないくらいにボーカル部分がフィルタ処理されて使われています。
そんな感じなので、アルバム全編がサンプルという訳ではなくて、サンプル以外にも自分達で弾いたりオーバーダブして音を重ねているんだと思うのですが、それでもサンプルミュージックと呼んで差し支えないと思います。
実際、このアルバムもサンプルミュージック名盤として捉えられています。
サンプルミュージックの名盤ということでは、必ず1番にあげられるのが、The Avalanches「Since I left you」2000年リリースなので、2枚目「Lost Horizons」より2年前です。
「Since I left you」は全曲ほぼサンプルで、なんと900曲以上ものサンプルを使っているそうなので、それはそれで凄い作業だったと思います。
「もう自分で弾いちゃった方がはやくね?」みたいな。
許可取るのも手間だったろうな。。
僕はこのThe Avalanchesはほとんど聴いていないんです。
(最近、ちゃんと聴き出したくらい)
DJ Shadow「Endtroducing」の方がはるかにサンプリングミュージックのアルバムとしては聴き込みました。このアルバムが1996年リリース。
翌1997年はThe Chemical Brothers「Dig Your Own Hole」がリリースされて、メジャーブレイクしました。
DJ Shadowがヒップホップマナーに則ったアブストラクトヒップホップ〜エレクトロニカだとすると、The Chemical Brothersはビッグビートと呼ばれてロックしか聴いていなかった耳にも全然OKでした。
これなんかロックフェス幕間で大音量でよくかかってました。今聴いても全然格好いい!
同じく1997年には、The Prodigyも大ヒットしましたね。カニのアルバム。
The Prodigyの方はルックスがパンクです。ルックスで持っていかれます。
電撃ネットワークです。
The Chemical Brothersよりロック寄りなんですが、ドラムンベースなどのベースミュージック色もたっぷりあって、BrostepよりのDubStepぽくもあったり、今聴いても多彩です。
ルックスに持って行かれ過ぎて。
ビッグビートといえば忘れちゃいけないもう1人。
Fatboy SlimことNorman Cook先生!
「Right Here Right Now」が1998年リリースかぁ。
サンプルベースのエレクトロニックミュージックはいいですね!
ビッグビートは残念ながら1990年終わりに一気にブレイクして終わってしまいましたが、
アブストラクトヒップホップ、エレクトロニカ、そんな路線を引き継いだアーティスト、フォロワーが多く出てきて、今でも個人的には古びてなくて聴き続けています。
みんな、何に影響されて自分でもトラックを作り出したのかとか、昔の話でもいいので読んでみたいですね。
それでは!