「良さが分からない名盤」を語ってみる〜30位-21位
僕がX(旧Twwitter)でフォローしているアカウントに@zippu21さんという方がいらっしゃいます。
そのアカウントで先日「#良さが分からない名盤」という企画をしていらっしゃって、後で知ったので結果ブログを読んだだけなんですが面白いなぁと思ったので、「良さが分からない名盤」に選ばれた30枚(企画はなんと100位まで順位つけていたみたい!)に僕の思うところをコメントしておこうかな、というnoteです。
人の企画に乗っかってますが、すみません。
30位から1位までといってもは枚数が多いので、今日は30位から21位の10枚です。
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30位: Aja (Steely Dan)
発売年: 1977年 ジャンル: AOR
そうですか、発売が1977年ですか。
13歳だったのでリアルタイムでは全然聴いていなかったですねSteely Dan。
ハードロックばかり聴いていました。
当時買っていた音楽専科やMusic Life(雑誌)では掲載されている記事を見かけたことがあって、「ギターのジェフ・スカンク・バクスター」て紹介されていて、変な名前だなぁと思って記憶があります。
最初にSteely Danを意識したのは浪人生で京都の駿台予備校に通っている頃、予備校をさぼってロック喫茶に入り浸っていた時にかかっていたレコードが「幻想の摩天楼」(凄い邦題だ!)で、「誰このギター!格好いい!」とアルバムタイトルをメモった記憶があります。ラリーカールトンのギターに痺れたんですね。
それからレンタルレコード屋でAjaも聴いたんですが、やっぱりその時はよくわからんかったです。渋すぎて。
日本のファッションモデル山口小夜子さんのアルバムジャケットがカッコよ、と思ったくらいです。
このアルバムの良さがわかったのは大人になってから(JAZZを聴くようになってから)。
その後、会社の人たちと組んだホーンセクションのいるバンドでコピーするくらい好きなアルバムになりました。
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29位: 空洞です (ゆらゆら帝国)
発売年: 2007年 ジャンル: サイケデリック
このアルバムはやっぱりタイトル曲の「空洞です」です。
満島ひかりさんが最高の映画「愛のむきだし」の主題歌のイメージが強すぎて。
この映画は監督の性加害疑惑でミソが付いてしまいましたが、満島ひかりは本当に輝いているし、まだ若い頃の安藤サクラもヤバい役で出てくるし、渡部篤郎もアブないし、
映画はぶっ飛んますね。
主役はAAAの西島隆弘さんですが、彼もとても魅力的で当たり役なんじゃないかな。
これからどんどん出てくるぞ、と思ったもののそれ以降目立った出演作がないのが残念なんですが。
おっとゆらゆら帝国から離れた。
このアルバム辺りから、坂本慎太郎さんのソロにも繋がっている感じがありますが、
ゆらゆら帝国といえば(そんなに熱心なリスナーではなかったですが)、トリオでどこまでも飛んでいくライブ映像がやっぱり印象的だな。
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28位: In the Court of the Crimson King (King Crimson)
発売年: 1969年 ジャンル: プログレッシブロック
何故だか原題でエントリーされていますが『クリムゾン・キングの宮殿』て言った方がしっくり来る世代です。
もう歴史に残るアルバムとはこのことでアルバムジャケットもおそらく世界一のインパクトですし、あのビートルズのアビーロードを1位の首位から蹴落としたというのも納得のインパクトです。
プログレはどちらかというとYES派(ブリブリいうベースのクリス・スクワイアが好き過ぎます)なんですが、このアルバムと『RED』の2枚は別格で大好きで、アナログレコードも持ってます。
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28位: The Complete Recordings (Robert Johnson)
発売年: 1990年 ジャンル: ブルース
そうですよね。渋すぎますよね。
今となっては、ギターを弾く人が一般常識の課題として聴くようなアルバムだと思います。
ブルースの神様って言われても、神様すぎて今の耳にはかなり辛いと思います。
このスタイルを生み出したという歴史的事実は凄いんでしょうが、それをきちんと評価出来るようなリスナーでは僕もないかもしれません。
今は配信でも簡単にアクセスできるので改めて聴いてみたんですが(ちゃんと聴いたのははじめてだったかも!)、Completeというだけあって同じ曲のテイク違うが何回も連続して収録されていて、マニア以外は聴いちゃいけないアルバムなのかも。
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26位: Rumours (Fleetwood Mac)
発売年: 1977年 ジャンル: ロック
邦題「噂」です。
ピーターグリーンのブルースロック時代からボブウェルチ時代を経由しての大ヒットバンドになるきっかけのアルバムです。
2枚看板はスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムにも関わらず、アルバムジャケットでステーヴィー・ニックスと写っているのはミック・フリートウッドだというのがまた外していて良い。
でも、このアルバムは大ヒットした数曲と他の曲(佳作ですが)の落差が大きいなと思います。
ミーハーで申し訳ないが、やっぱり「Go Your Own Way」に尽きる。
ちなみにフリートウッドマック関連だと、クリスティン・マクヴィーが一番好きで、曲も歌声も最高で、1984年のソロアルバムがリアルタイムで何度も聴きました。
あと、大人になったからこのレコードを買い直して聴いていますが、リズム隊がどっしりして良いんだな、と再認識。
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25位: Metal Box (Public Image Limited)
発売年: 1979年 ジャンル: ポストパンク
SEX PISTOLSのジョン・ライドン(当時ジョニー・ロットン)が次を何するんだ!
と期待していたら、もうね、コンセプト先行し過ぎて全然なんだかよくわかんなかったです。何やってんだ?って感じ。
こんな感じのポストパンクは、今でいうところの「意識高い系」音楽だったと勝手に思っているんですが、あちこちで流行ってたんですが、さっぱり良さが分からなかったです。
今聴き直してみると、結構イケるんですけどね。ていうかめちゃくちゃ格好いい。
やっぱり若い頃はハードロック・ヘビメタ野郎だったからですかね、ベースがズドーンと沈み込む良さなんて分からなかったです。ギターの音がペナペナ過ぎて萎えた。。
子供でしたよ、えー認めます、ハイ。
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24位: London Calling (The Clash)
発売年: 1979年 ジャンル: パンク
PUNKバンドの中ではやっぱり頭一つ飛び抜けていて本物だったんでしょうが、これもあんまり良くなかったかなぁ。
日本のバンドのMODSみたいだな、と思ったり(失礼な話だ!MODSの方がきっと影響受けていたんだろうに)。
やっぱりギターがハードなSEX PISTOLSが一番でした。
あと、パワーポップな曲が最高だったトム・ロビンソン・バンドのアルバムの方が好きでした。
はい、これも子供だったということでお許し下さい。
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24位: The Stone Roses (The Stone Roses)
発売年: 1989年 ジャンル: ロック
全く音楽を聴いていない時代に突入した最初期時代のアルバムですよね、1989年。
だって会社入った翌年でもう朝から夜は日付が変わるうちに帰宅できるのがほとんどないという激務、ブラック、暗黒のITシステムエンジニアでしたから。
ロッキングオンとバーン(BURRN!)を再び買いはじめて、横浜と渋谷のHMVに行くようになったのは30過ぎてからですから。
もう全くこの頃のマンチェスタームーブメントとかさっぱり。
全部後追いなので、当時の時代の熱狂とかは置き去りで楽曲として聴いただけなので、
「うわ、歌めっちゃ下手くそやん」としか思わなかったんで。
ほんと、ごめんなさい。
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22位: Unknown Pleasures (Joy Division)
発売年: 1979年 ジャンル: ポストパンク
これもさっきのP.I.L Metal Boxと同じ感じですよ。
お前は本当にロック好きだったのか!?と言われても仕方ない。
Joy Divisionも全く通過していないんです。
New Orderからですよ、聴いたのは。
やっぱりPost-Punkはダメだったかな。
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22位: 風街ろまん (はっぴいえんど)
発売年: 1971年 ジャンル: フォークロック
22位同列のもう1枚がはっぴいえんどですか。
これはもう全く時代が合っていないので、大人になってから一般常識として聴いたようなもんです。
大瀧詠一さんは81年の『A LONG VACATION』が高校時代のど真ん中ですし、
細野晴臣さんはYMOです、世代的には。
今聴いたら、そうだなぁ、やっぱり渋いかなぁ。
当時の日本のバンドは本場のアメリカのバンドと比較しても手先が器用だったからなのか、全然上手かったんじゃないか?とは思うものの、The BANDのアルバム聴いていた方がいいかなというのが個人的な正直な感想です。
良さが分からない、とまでは言わないですが。
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元の企画のブログはこちらです。
<了>