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インボイス廃止の意見書が賛成多数で可決されました

導入前から盛んにその問題点が指摘されており、多くの反対の意見があったにも関わらず、一度決めたものはやり通すだけ、とばかりに施行されたインボイス制度。

昨年後半に開業届を出して個人事業主となった僕の場合は、幸いにも年収基準に達していなかったことと、取引先が適格事業者への登録を求めていなかったため免税事業者として活動しています。

僕の周りにはインボイス発行事業者として登録している人もいて、やはり相当事務処理が煩雑で面倒だという話が聞こえてきます。

現在でこそ収入を抑えて活動していますが、あと少し稼働を増やそうとするとインボイス登録番号を取得する必要があるため、
そのタイミングを考慮しているところです。
とにかく、今でも日々の交通費や消耗品購入や会議費などの経費全般について領収書をもらって1円単位で起票していくのがなんとも面倒クサイのに、さらにインボイス制度に関わる事務処理を考えるととてもじゃないですが、割に合わないなと思っています。

そんなインボイス制度ですが、地元埼玉県議会で希望の持てるニュースが昨年暮に飛び込んできました。

地元とは言え県議会の様子をウォッチしている訳ではないため、僕が知ったのはつい先ほど観た動画で、フォローしている「脱・税理士スガワラくん」というYoutubeチャンネルの配信動画でした。
最後にリンクを貼っておきます。

12月20日の埼玉県議会で、自民党県議団などがインボイス(適格請求書)制度の廃止を求める意見書案を提出し賛成多数で可決されました。
賛成したのは自民党県議団以外にも、民主フォーラム、共産、改革の各会派、無所属の3名などで、全員一致とはなりませんでしたが過半数を超えて可決されたのですからスゴイです。
それも、国会ではインボイス制度を推進している自民党議員が主体となって提出した意見書されたというのも大きいなぁと考えています。

経理事務などが小規模事業者に過大な負担となっていることや、国の支援措置が不十分なことなどを提出理由に挙げている。自民は党として制度導入を推進してきただけに、埼玉の動きは波紋を呼ぶ可能性がある。
賛成したのは自民のほか、民主フォーラム、共産、改革の各会派と無所属の3人。意見書提出を主導した自民県議団の白土幸仁政調会長は本会議後、「中小企業の負担は政府が思っている以上に大きい。政府への批判ではなく、地方の声を届けるべきだという判断だ」と賛成の理由を述べた。

報道ではこのような記事が掲載されていて、きちんと地元の中小事業者の声が反映されたことは素晴らしいと思います。
それにしても、公明党議員は反対したというからどういうことやねん!ですわ。

さて、この決議が今後どうなっていくのか分からないところもあるのですが、これで埼玉県下の税務署管轄の事業者は全てインボイス制度に沿わなくて良いと即時になるわけではないのでしょうし。
いずれにしても注視していきたいと思います。
そして、他の自治体も是非この決議にならって全国的に廃止の声が上がることを期待したいです。

こういう民意が政策撤回に反映されるというのは希望が持てるため、これから益々地元の県議会、市議会についてこそ動向をウォッチしていくべきなんだろうなと思った次第です。

<了>


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