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音楽遍歴〜Aphex Twinから電子音楽・Electronicミュージックの世界にどっぷりとハマった話

こんにちは、makoto です。

前回僕の音楽遍歴の紹介では、子供が生まれてJAZZを聞きはじめて見事にハマってしまったというところまで書きました。
年代でいうと2000年から約10年間くらい。

ちょうどJAZZに夢中になっていた頃は転勤で北陸金沢市に家族と引っ越していたんですが、2005年の後半から首都圏エリアに戻ってきて、2人の息子の子育てを楽しみながら生活していました。
2008年頃、次男が通っていた幼稚園のクリスマス会でお母さん達が合唱をするという催しがあり、妻も自宅で合唱曲の練習をすることになった。
園から合唱パートの譜面をもらってきたのだけど、よくわからない。
それはそうだ、音楽教育を専門としていない普通の主婦が、いや普通の会社勤めの父親ならなおさら、譜面を読んで歌えるはずがない。
で、考えたのがPCでMIDIというので譜面を打ち込みすると、自動で演奏してくれるのが普通になってきているらしい、だったらやってみようじゃないか。

ギターを弾いて音楽はじめて30数年、コンピュータ関係の仕事について20年、これまで遠くにあった2つのスキルがはじめて重なった瞬間でした(大袈裟)。
先端のテクノロジーがエンタープライズ主導からコンシューマ主導へと切り替わっていった時代の始まりだったのかもしれませんね(これも大袈裟)。

さて、PCで譜面の演奏は出来そうだということは分かったけども、どうやるんだ?とGoogle先生に聞いてみた(Google先生も当たり前になっていた)。
DominoというフリーのMIDIシーケンサーソフトがあるらしい、ということで早速DLして、割と簡単に譜面を打ち込むことが出来た。
YAMAHA QY70という小さい弁当箱くらいのMIDIシーケンサー(名機です)で打ち込みをしたことがあるので、PC画面とキーボードで打ち込めるなんて楽勝だなと思った。
それでも、最初にプレイを押して打ち込んだ通りに音符を拾ってメロディが鳴った時には嬉しかった。おおー!と声が出た。
もちろん、音源なんて入れてないから、Windowsに最初から搭載されていたGM音源?なので、ピープーというチープな音なのだけど、PCで自動演奏出来るというのは画期的だな、と遅ればせながら感動していた。

おかげさまで音楽会の練習は無事に終わり、その後もDominoで色々やっていたが、どうもMIDIだけでしかも何か音源入れないと面白みがない。
調べてみたらDAWというソフトウェアがあり、MIDIだけでなく録音したオーディオファイルも扱えるらしいと分かり、フリーウェアのDAW Reaperを入れてみた。
しかし、あまりの使い勝手の悪さ(そもそも初心者が、まだ初期バージョンの当時のインターフェースと英語ヘルプじゃお手上げだった)から、Windowsで動くバンド野郎のためのDAWでは標準だ、と当時愛読しはじめたDTM専門誌に書いてあった、Roland(Cakewalk)のSONARを導入したのは当然の流れでした。
バンド経験者には安心信頼のブランドですからね!Roland。
ま、実際はASIOの設定とか、ちゃんと音が出ないとか、結局オーディオ・インターフェースがあった方がいい、と同じくRoland(Cakewalk)の入門用定番UA-25も購入したりとちょっと手間取ったんですが。。。。

という感じでPCとDAWがあればひとりで音楽できるんだ、だったら音楽を作ってみようとはじめたのがこの頃、2008年。
前年の2007年には初音ミクが発売され、他のボーカロイドもリリースされ、まさにニコ動を中心にボカロブームが始まった頃でしたね。
今から思えばどうしてボカロブームに乗らなかったのかというと、先見の明がないというか、ボカロを「アニメ好きのオタク趣味」だとハナから馬鹿にして見たことも聞いたこともなかったからだと思います。
僕はというと、聞く音楽も研究を兼ねて打ち込み感のあるロック、例えばBOOM BOOM SATELLITESなんかを聴きだして、そこからエレクトロニカからテクノ方面へ、どんどんElectronicな音楽へと進んでいった。

その頃最初にズドンとやられたのが、ドリルンベースとも言われていたのかな、リズムは凶悪なのに美麗なメロディが上物に奏でられるというその聴いたことのない音楽に夢中になった。

アーティストでいうと以下の3名。それぞれアルバムはこれ。
μ-Ziq “Lunatic Harness”
Squarepusher “Ultravisitor”
Aphex Twin …I Care Because You Do”

Squarepuherのアルバムジャケットなんて、普通のお兄さん(本人)がボーッと立っているだけの写真で、一体これはなんだ?と思いました。
Aphextwinも”…I Care Because You Do”アルバムも不気味な薄笑いを浮かべたお兄さん(これも本人モチーフ)の自画像。全く意味不明です。
この後リリースされたアルバム”Richard D James Album”になるとさらに凶暴化した自画像で、もはやスティーヴンキングの世界です。
画像は検索してみてください。

それぞれ1曲ずつ貼っておきます




ちなみにこの頃、DAWで制作し始めた初期のこちらのトラックなんかは、Aphextwinの出来の悪いコピーみたいでした。
Youtubeに気まぐれでアップロードした動画が残っていたので貼っておきます。
この頃はまだSONARで作ってましたね。


いずれにせよ、Electronic Musicの世界では、これら上にあげた音楽は既にリリースされてから10年近く経っていたものばかりで、自分にとっては新しくてもどんどんリアルタイムで新しいもの音楽、アーティストが出てくるジャンルでした。
その頃もこの手の音楽を取り扱っていた雑誌や書籍にはお世話になりました。
ele-Kingやremixが2大愛読誌でした。野田努さん、ありがとうございます。

そして、耳はどんどん広がって、とにかく今まで聴いたことのない音楽を求めていきました。
テクノやエレクトロニカからデトロイトテクノ、シカゴハウス、ディープハウス。
そこから、ラップ・フローからではなく、あくまでもサウンドからヒップホップにも入っていきました。
anticonのアンダーグラウンドヒップホップあたりから、Madlib、 Flying Lotusと西海岸のビートシーンへ。
UKでは、BurialからDubstepやBassミュージックへ。
Dubstepも初期だけでWabbleベースがブリブリのBrostepになってくるとピンと来なかったですね。ズーンと沈み込んでいく方好みにあってました。



この頃は
「ギターが鳴ってる音楽なんて聴いてられっか!」
みたいになっていた頃もありました。極端だな。
だけど、RadioheadのトムヨークがAutechreに影響を受けてKid Aを作ったとかをかなり後付けで知って、むしろロックにも戻っていくことが出来たりしています。

数年くらいまでのブームは、ルーマニアのミニマルテクノでした。
a:rpia:r の3人、Rhadoo、Petre Inspirescu、Rareshをはじめとする一連のシーンと周辺のヨーロッパのDJプロデューサー達です。
BPMは遅めで、1つ1つの音の質感というか、くぐもったサウンドでよく聞こえないんだけど、いろんな音が微かに鳴っていて、なかには何の音かもわからない、そんなテクスチャーにとても惹かれました。

DOMMUNEの動画を貼っておきます。


このジャンルのリリースはVinylオンリー(レコードのみ)というものも多かったので、必然的に購入するのもCDから、VinylレコードかBandcampでデータかの2択になっていきます。

ちなみに、最近はHouseを中心に聴きながら、UKサウスロンドンのインディーズシーンで出てくる新しいギターロックや新しいオルタナJAZZとでも呼ぶべきシーンも刺激的です。
Black MidiはYoutubeで最初に見つけたのですがヤバいですよね彼ら。

それにしても、色んなジャンルを聴いてきて、自分でもそうしたマイブームに引っ張られてノートブックで作る音楽も色んな要素が入ってきて楽しいなぁ、と思っています。
本当はギターもクラシックギターとJAZZギターのリックをマスターしたいな、と密かに思っているのですが興味の範囲が広すぎて手に追えなくなっています。

音楽制作の方についてはまた色々と書いていきます。
今日は、ロックからJAZZに目覚めて、電子音楽の世界へと耳が広がった話でした。まだまだ紹介できていないアーティスト、プロデューサーがたくさんいますが、またの機会に。

それでは!

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